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[C576] 突っ込んではいけない世界の法則

別世界でも日本語が喋れる

別世界なのに英語とドイツ語が使われてる

別世界なのに人間が人間と認識できる形状をしてる



以上、アルハザード地球説でした。



そんな突っ込んでいけないものはよけといて、やっとヒロイン復活の兆し♪
ヤンデレても尽くしちゃうヤマトナデシコなすずかちゃんらぶです!

荒廃した世界にらぶぱうぁ~を注入だぜい♪
更新、期待してます!
  • 2010-01-10
  • 投稿者 : ぎるばと
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[C577] アリサ復活!?・・・中&ユーノは有能

遂にアリサが復活かと思いきや、もうちょっとかかりそうだ。合わせてすずかのヤンデレ度がMAXになったと思いきや、アリサを背負って走るというバトルマンガのサブヒロイン的活躍。しか~し安心するのはまだ早い、今のすずかはそれこそ理性と愛憎がギリギリのラインだから、今後の展開によっては縁に襲いかかったり、「アリサちゃんを殺して私も死ぬ!!」も十分にありえますな。

無事だったユーノ、1期、2期ではユーノは頭脳担当みたいに描かれてましたけど、よく考えたら並みの魔道師なら一撃必殺のヴィータの攻撃を、別な作業しつつ片手で完封できましたね。そもそもランク自体STSの新人より上、むしろユーノの「Aランク」でさえ数が少ないというのが管理局の現状……本職の戦闘員の能力が非戦闘員以下ってダメダメだな。

なのははフルアーマーZZ化、フェイトはダイゼンガー化するようです。スパロボならスーパ系が後5体、リアル系が4体ぐらい欲しい所ですな。
  • 2010-01-11
  • 投稿者 : ミヅキ
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[C578] ユーノは有能なんだよ!

あけましておめでとうございます。

そう!ユーノはできる子なんですよ~。
相当凄い奴なのに、アニメ本編でも空気とか悲惨すぎます。
小説のほうでも、これまで扱いが酷かったのですが…ここに来て大逆転ですね!!
やっぱりなのはの横には…まあフェイトなんですけど、なのはの背中にはユーノが居て欲しい。
そして将来は結婚してヴィヴィオの両親となる。というのが私個人の期待ですが、「小説のほうではヴィヴィオフラグは完全に折れまくりですね(汗

すずかはギリギリのところでかっこよかったです!…気持ちは痛いほど伝わってきました。
本当に今更ながらいい女だ!!

では、今年も素敵な作品を期待しております。
  • 2010-01-11
  • 投稿者 : ノヴェール
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[C579] コメントありがとうございまー

○ぎるばとさん
 だいたいの異世界召喚物だとか異性人侵略のなんだとかの場合にぶち当たる、そんなつっこんではいけない設定ですね、分かります。
 ヤンデレナデシコと。病んでない病んでない。
 さて、愛の力のその前に――

○ミヅキさん
 これですずかの理性が切れてアリサ復活のフラグを真っ向からへし折ったら、流石に石を投げられる件。
 ユーノ君は更にレイジングハートの応急修理とか普通に出来ますし、そもそも遺跡発掘の現場指揮を9歳の時点で執っていたあたりで既に超人なのですよ。と言うかそもそも、数ヶ月でフェイトを倒すくらいになのは嬢に魔法を教えたのは他の誰でもなくユーノだと。
 フェイトを突き詰めると、むしろコルレルが妥当かと。軽量化に軽量化を重ねた上にナイフしか装備できないトンデモMS。

○ ノヴェールさん
 ユーノ⇒ユーノー⇒ゆーのー⇒有能。というのを最近知ったクロガネです。遅ぇ。
 本作じゃとんでもなく扱いは悪いですが、少なくとも物語り上で一発逆転のジョーカーは間違いなくアリサとユーノなので。
 今年も頑張りまーす。
  • 2010-01-11
  • 投稿者 :
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[C580] なのは「ブラスタービットなんて飾りなの♪」

ハイパー・メガ・カノンはフルアーマーZZよりもFAZZ(ファッツ)のイメージが強いなぁ

因みにFAZZとはセンチネルに出てきます
スペリオルガンダム、EX-Sガンダムが主役機体のあれです

FAに換装中のなのは
スターライトブレイカーがスターライドメガカノン゙ブレイカーに進化しますかね

フェイトはダイフェイトーに改造中ですか
なのはといいフェイトといい対縁に特化しつつありますね


アリサが復活が近い
そしてすずかの涙に私も泣いた
本能と想いを抑え込み力になるすずか
このシリーズのサブヒロインナンバー1だ
  • 2010-01-13
  • 投稿者 : ルファイト
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[C581] 数の暴力よりも単純火力による蹂躙

○ルファイトさん
 むしろクロガネもハイパー・メガ・カノンはFAZZが先に思いつきますね。あの頭のハイメガキャノンはただの錘が入ったダミーという、ハリボテだけど一応は高性能、だけど作中じゃ敵の強大さを示すために撃墜されるやられ役という悲しい役どころがまた何とも。
 もはや下地の能力差が絶望的ならば、特化する以外に勝ち目なしという感じですか。しかし、ダイフェイトー……語呂が良いのが逆に嫌だ(-。-;)
 すずかはあれです、サブヒロインなんていないよ! くらいに活躍を。
  • 2010-01-15
  • 投稿者 : クロガネ
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[C582] ハイメガ・・・だと

あけましておめでとうございます。
なんという弾幕は火力。

それにしても天才ユーノの原作の描写の酷さは可哀想な程で、後方支援とか補助ないがしろすぎじゃね?と思いますが実際冷静に考えたら偉人ですよねぇ…

それにしても28支部のジュエルシードは暴発しないでよかった(笑)
  • 2010-01-19
  • 投稿者 : なまにく
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[C583] キャノンですよー

○なまにくさん
 弾幕はパワーですよ、と魅魔様が言ってたですよ。
 普通に考えてもユーノ君はStS内では筆頭出世頭ですしね。なのは嬢達は代えのきく英雄でも、ユーノ君はまず代えがいない。
 むしろハイパー・メガ・キャノンがよく無事でいたなと。
  • 2010-01-20
  • 投稿者 : クロガネ
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魔法の使えない魔法使いの魔法 54

第9章――第6節
――思いでポロポロ――



 幽霊屋敷。
 その言い方が最も正しいのかもしれない。
 昨日すずかが訪れたのは夕方で、正直な所かなり怖かった。だから今日は昼前の朝に来たのだが、ボロさがより一層際立って余計に入りたくないような雰囲気が漂っている。
 その異様な空気を放つ幽霊屋敷……アパートに、お目化ししたアリサがすずかの後ろに隠れ、ひしっと服を握ってくる。
 このアパートは、縁の住まい。
 前に一度、アリサが訪れているはずの、アパート。
 確か、縁が休んだ日だ。
 その日のプリントを届けたのが、アリサだった。
 その次の日から、すずかは縁と話すようになったのだ。昼食の時に、アリサが縁を引っ張って連れてきてから。
 だからたぶん、アリサと縁の始まりは、ここからだと思うのだ。
「……行こう、アリサちゃん」
「やー」
 服を握るアリサに軽く微笑みながら促すと、アリサは半分涙目で嫌がった。気持ちは分かる。退行しても、怖いものは怖いのか。
 アリサの指を1本ずつ丁寧に抜いてから、すずかはその手をしっかりと握る。
 うー、と涙目で唸るアリサ。
 くすりと軽く笑ってから、すずかは再び縁のアパートを見上げる。
「行くよ、縁ちゃん」












「発掘しました」
 そう言ってアースラに現れたのは、なんとも異色の人物であった。
 ぼさぼさ頭にどこかの民族衣装。
 そして背中には、メカメカしいと言うべきなのかSFチックと言うべきなのか、いやに斬新なデザインをした大砲を背負っている。長さにして最長は3mはあろうか。太さも大の男が2人で抱えても腕が回り切らないであろう程に太い。とにかく巨大と言える大砲だ。
 もしもこの場に奇抜なTシャツを着た使い魔が居るならば、思わず 「ハ、ハイパー・メガ・カノンだと……」 と驚愕するであろう代物である。
 あまりの巨大な大砲ゆえに、ほとんど背負っていると言うよりも、その人物が縛りつけられているようにも見える。
 突然の来訪に、ほとんど迎撃に出るかの如く出迎えに来たなのはとガンザ、そして帰る場所が既になく居ついてしまったヴィータは、思わずぽかんと口を開けて大砲を見上げてしまう。
 デカい。
 太い。
 どう見たって、硬いだろう。
 それをまた、担いでいるのが優男……というよりも線の細い少年なものだから、余計に唖然としてしまった。
 良く見ればその大砲の下には明るい緑の色を放つ魔法陣が展開されているので、おそらく何らかの魔法で浮かせているのだろうけれども、少年が身の丈の2倍以上あるそれを担いでいる姿はかなりインパクトがある。
「久しぶりだね、なのは。あ、ヴィータも久しぶり」
 そんなインパクトある格好をした少年は、にこにこと軽く挨拶をする。
 未だに唖然としたままのなのはとヴィータは、うん、とか、ああ、という生返事しか返せない。
 同じくぽかんと口を開けて唖然としていたガンザは、その大砲を上から下まで舐めるように眺め、そして少年の顔を見る。どこかで見た事のある顔だ。
「ああ、確かあなたはなのはの生徒の人でしたね。お久しぶりです」
「あ、え、えーっと」
 どうやら少年もガンザを見た事があるらしい。
 誰だっけなとガンザは頭を振る回転させ記憶を探り――ああ、いや、探る必要はない。
 そうだ、思い出した。この少年は有名人じゃないか。

「ゆ、ユーノ・スクライア司書長!?」

「あ、良かった。忘れられたのかと」
 驚きのあまりガンザは思わず少年、ユーノを指さして叫んでしまう。
 そう、ユーノだ。
 司書長の服じゃないので一瞬分からなかったが、彼はなのは以上に管理局における有名人であり……ぶっちゃけ、やろうと思えばクロノ以上に権限を行使出来るという、ガンザからすれば雲の上の人物なのである。
 何せ、無限書庫を復活させた人物である。
 間違いなく管理局史上に名前が残る人物なのだ。
 更にはその無限書庫をフル活用できる人間離れした人物としても有名。
 なのはのように戦術戦略に長けた戦う人材など、その気になれば幾らでも育成できるし、AAAなど魔導師の5%に満たないと言われるが、逆に言えばそんなに居るのだ。失業者でも5%を超えればぎゃーぎゃー言われている、その逆の話だ。
 それに管理局の犯罪摘発率は、彼を迎え入れてから10%向上したという、そんな噂さえ流れている。
 無限書庫を稼動させ、確かに情報が多く、正確に、そして早く揃えられるようになったので、摘発率は向上している。そして、その無限書庫を稼動までに至らせた偉人はユーノなので、あながち間違った噂ではないのが怖い所だ。
 つまり、何だ……ユーノは生きた偉人なのだ。
 そう、天才だ。
 そして、偉い人なのだ。
 がちっとガンザの身体が一瞬硬直する。
 そして、弾かれたように即座に敬礼の姿勢。
「も、申し訳ありませんでしたっ! 自分はアースラに配属されています、ガンザ・アーカー3等空士でありますっ!!」
 声が裏返った。
 声の大きさに、なのはとヴィータは思わず何だとガンザの方へと顔を向けると、ガンザは緊張でガチガチに固まっている。
 何となく、ガンザがいきなり硬くなった理由が分かるのか、ユーノは苦笑しながらぱたぱたと手を振る。
「あ、いいですよ。あまり気を使わなくて」
「はっ! ありがとうございますっ!」
 効果はないようだ。
 ガンザの反応になのはとヴィータは揃って首を傾げた。
 2人ともユーノは凄い事をしたというのは知っているが、なまじ管理局に入局する前からの知り合いであり友人であったために、そんな雲の上の人物とまで言われるほどの偉人であるというイメージがないのだ。おそらく訓練学校にてユーノの名前が教科書に載っている事を知ったら、2人揃ってひっくり返るだろう。
 それにまず、ユーノ自身が己の成した偉業をあまり人に言わないのだ。
 敬礼を戻し、ガンザは休めの姿勢を素早くとる。
「ただいま艦長をお連れいたします!」
 まるでリラックスしておらず、一層緊張の度合いを高めながらガンザは声を張り上げる。
 司書長と提督を同程度の位置とするならば、先任であるユーノの方が偉い。そうでなくとも管理局有史の偉人であるユーノに足を運ばせるよりも、クロノを連れてくる方が正しいと判断したようだ。
 正しいと言えば、正しいのだが。
「ああ、いいですよ。クロノも仕事あるみたいですし、僕の方が――」
 僕の方がブリッジに行きますから、と手を上げるユーノに、とんでもないとばかりにガンザはぶんぶんと首を横に振る。
「いえ! スクライア司書長にご足労願うなどとても!」
「いいじゃねぇか、ユーノが行くってんならそれで」
「ちょっ!」
 ようやく復帰したヴィータがぼりぼりと頭を掻きながら呟くそれに、ガンザはぎょっと目を剥いた。
 再度言おう。
 ユーノは偉人だ。
 そしてヴィータからしてみれば、ユーノは引き篭りのもやしだ。
 明かに認識の食い違いがある。
「ちょっとヴィータさんっ、スクライア司書長にそんな言葉は……」
「てか、何でジンザはンなかしこまってんだ?」
「ガンザっす!」
 未だに名前を覚え様としないヴィータに、ガンザは思わず素で返した。
 何だか疲れる人が居るなぁ、とぽりぽりと頬を掻くユーノに、とてとてと駆け寄るのはなのは。気のせいか、目がきらきらしている。
「ユーノ君ユーノ君、このバズ―カーどうしたの?」
 大砲に目を輝かせないでほしかった。
 何やら残念そうに一度溜息を吐き、それから自分の背負っている大砲へと振りかえって見上げる。
 でかい。背負ってるユーノからしてそう思う。
「28支部の装備研究の所から掘り出してきたんだ」
「……28支部って」
「うん、看視者に破壊された支部の」
 見上げ、そして再びなのはに視線を戻す。
 壊滅した支部の、生き残っていた地下室から、文字通り掘り起こした遺品である。
 半分口を開いてその遺品を見上げるなのはも、ゆっくりとユーノへと視線を戻す。
「大出力の砲撃に耐えるための装甲と、砲撃の演算サポートに特化させた……デバイスの砲撃専用外装だよ」
 ぽん、と背中の大砲を軽く叩いて、これが何なのかを説明したユーノに、なのはは目を見開いた。
 それは正に、なのは用と言わんばかりのデバイスの強化外装。
「それと、これ」
 更にユーノは麻のような粗末な袋を懐からがさりと取り出す。
 そして、その袋の口を開け、はい、となのはに差し出した。
「っ!」
 息を飲む他ない。
 巨大な大砲をいきなり持ってくるのも予想外だが、それ以上に予想外な物だった。
 知っている。
 その袋に入っていたのは、なのはが良く知る物だった。
 青い、青い宝石。
「28支部に支給された対看視者の自決装備――ロストロギア」
 ロストロギア。
 その中でも、なのはにとって忘れる事の出来ない特別なロストロギア。

「「ジュエルシード」」

 なのはとユーノの声が、重なった。
 そう、ジュエルシードだ。
 なのはが魔法を手にする全ての切欠となった、魔法の宝石。
 しっかりと封印が施され、ギラギラとした光を発してこそいないが、その青い宝石は記憶のそれと寸分の違いはない。
 それが袋の中に詰め込まれていた。
「とりあえず、これをレイジングハートに格納して」
「……え?」
「ジュエルシードを格納してれば、外部魔力装置としても稼動するから。魔力の底上げが出来るんだ」
 はい、とユーノはジュエルシードの入った袋をなのはに押しつけるように渡した。
 ぽかんと口を開けてから、なのははようやくユーノが何をしたいかが分かってきた。巨大な大砲も、ジュエルシードも、何に使いたいのかが、分かってきた。
「それから、持って来れなかったけど、本局の残骸とか他の生産ラインの所とか、集められるだけのカードリッジも集めてみたよ」
「……うわー、私のしたい事、全部先回りだね」
 はは、となのはは軽く笑う。笑うしかない。
 何だ、彼には全部お見通しって事か。流石だ。流石過ぎる。
「まぁ、なのはだしね」
 そう笑い返すユーノ。
 何の説明にもなっていないが、なのはにとってはこれ以上なく納得できる説明である。
 大砲も、ジュエルシードも、カードリッジも、持って来た理由など至極短純な話だ。
 なのはが必要としている。そう思った。
 たったそれだけ。
 たったそれだけで、全部探し当てたのだ、ユーノは。壊滅した施設から、支部から、次元空間の本局まで。
「後はカードリッジが探せばまだ出てくると思うけど……これだけあればどうかな?」
「もーばっちり! 最高!」
 どうかな? なんて聞くまでもない。最高の笑顔でなのはは返し、そして軽く右手を上げる。それを見てユーノも左手を上げ、ぱんっ、と申し合わせたかのようにハイタッチ。
「さっすがユーノ君!」












 幽霊アパートの中でただ一部屋、普通に綺麗な部屋がある。
 そこが縁の住まいだった。
 その部屋の前に立ち、すずかは軽く深呼吸をする。
 縁の部屋。結局、昨日は入らなかった。入れなかった、と言うべきかもしれない。躊躇ってしまった。
 理由は特にない。ただ、躊躇した。
 息を吐き、ちらりとアリサを見る。
 淡いピンクのスカート、ライトブルーの半袖Tシャツ。シンプルだが洒落たその格好。服の裾をぎゅっと掴んでいるところは、入るときと変わっていない。
 先までアパートの雰囲気にビビっていたが、今はぽかんとドア横のそれに見上げている。
『うみなり えにし』
 そう書かれている、表札のつもりなのであろう蒲鉾板。
 何故か平仮名。
 何故か蒲鉾板。
 何と言うか、縁らしい。
 その表札を見上げながら、アリサは 「あー」 と、訳の分からない声を上げている。気になるのだろうか。
 きゅっと、すずかは一度口を強く結ぶ。
 新調したのだろうか、他の部屋のドアとは違い1つだけ真新しいそのドアを、すずかはゆっくりとノックする。
 こん。
 こん。
「うひゃっ!」
 と、何故かアリサが驚いたように声を上げた。
 突然の悲鳴のようなそれにすずかは慌てて振り向くが、何故か驚いたはずのアリサは身を護るように両手を頭に当てながらも、きょとん、とした顔をしていた。何故自分が悲鳴を上げたのかが良く分からない、そうとでも言うように。
「大丈夫?」
「う……う?」
 しきりに首を傾げるアリサに尋ねるも、今のアリサにちゃんとした答えが返せる訳もない。そうと分かってはいても聞いてしまう、自分は阿呆なんだろうかとすずかは苦笑してしまう。
 このアパートの雰囲気に飲まれてるんだな、と勝手にそう思う事にした。
 再びすずかがドアに向き直ると、アリサは慌ててすずかの服の裾を握る。
 こん、こん、と更にノック。
 返事は、ない。
「……縁ちゃん?」
 ほんの少しだけ躊躇してから、すずかはその名を呼びかけた。たぶん居ない、そう分かっていても呼んでしまう。
 10秒待った。頭の中で、しっかり数えてから、すずかはそのドアノブに手を掛ける。
 ここで鍵が閉まっていれば。
 そんな事を心の片隅で考えながら、すずかはゆっくりとドアノブを回す。

 鍵は、掛かってなかった。

「―――」
「……わぅ、わ、しゅずか~」
 無用心だと言うべきなのか、いや言うべきなのだろう。鍵の手応えなく開いたドアに、すずかは一瞬固まってしまう。
 そしてドアが開いたことに驚いたのか、それともすずかが固まったのを敏感に感じ取ったのか、アリサが怯えたようにぎゅぅっとすずかに抱きついた。
 きぃ、と小さく音が鳴る。もっとおどろおどろしい音が鳴るんじゃないかと思っていた。
 すずかは気を取り直すように喉を鳴らして息を呑む。ごくり、という音が思った以上に大きくなった。ぴくっと、アリサの肩が跳ねたのが視界の片隅に見える。
 当って砕けろ、と自分に言い聞かせる。
「……入るよ、縁ちゃん」
 声をかけても返事はないだろうと踏み、すずかはドアをゆっくりと開く。

 ふわっと、お茶の香りが鼻をくすぐった。

 どこか記憶にある匂い。たぶん、縁の匂い。
 ドアを開けると、やはりと言うべきか、そこに縁の姿はない。
 広がるのは畳みの四畳半。
 普通の、幽霊アパートのような外観からは想像する事も出来ないほどに普通の四畳半。
 大きな本棚と、ちゃぶ台なような机があるだけで、他に無駄な物が一切ないという縁のイメージそのままのような部屋だった。無駄な物がないというのを通り越し、必要な物すらない気もする。布団は押し入れの中だろうか。
 部屋はとても綺麗にされており、アパートの見た目と反して壁にはひび割れのようなものすらない。窓ガラスなどぴかぴかの新品に見えた。
「ぁ――ぅ――?」
 そこでアリサが軽くうめくように何かを呟いた、ような気がした。
 すずかは一度アリサを見るが、アリサは再びきょとんとした表情だった。何か記憶が刺激されているのか、それとも空耳なのか。しきりに首を傾げるアリサの様子からして後者はないような気がするのだが。
 もしも、アリサの中で何かが刺激されているのならば、アリサにとって縁という存在がどれほど大きいかが知れる。
 2週間、あれやこれやとアリサの世話を焼きながら時間の許す限り接していた自分では刺激できない、そんなアリサの奥底に縁は居座っている。そんな風に思ってしまう。
 4年以上つき合いのある自分より、1ヶ月ちょっとだけの縁の方が。
 すずかの胸に、もやりと嫌な感情が浮かぶ。
 このまま帰ろうか。
 そんな卑しい事まで頭に浮かんできた。
「う? しゅずかー?」
 表情に出てしまったのか、アリサがきょとんとした表情のまますずかと目を合わせた。
 目を合わせるのもそう。
 首を傾げるのもそう。
 無知というのも、そう。
 退行したアリサの根本は、まるで縁の模倣のような気がしてしまう。
 もやりと、嫌な感情が重なるように浮かんでくる。
 それを払うかのようにすずかは頭をぶんぶんと振り、縁の部屋へと顔を向け直す。
「……お邪魔します」
 一息ついてから、すずかは縁の部屋へと足を踏み入れる。
 不法侵入。
 そんな言葉が頭をちらつく。
 アパートの雰囲気に怯えていたアリサは、すずかの後について行くように慌てて縁の部屋へ足を踏みいれ――
「あ」
 と、ぴたりと立ち止まった。
 すずかの服の裾を握り閉めていた手が緩み、するりとその裾が逃げる。
 再びすずかは振り向くと、ぽかーんとした顔をしているアリサ。狐に化かされたような、というのか。
「何か、思い出せそう?」
 返事はあまり期待していないが、それでもすずかは尋ねる。
 ぽかんとしたまま、やはりアリサは言葉を返さない。それでもアリサはきょろきょろと部屋の中を見渡す。
 手応えは、ある。
 縁の部屋を見せただけで、この反応。
 きっとアリサはこの部屋に入った事がある。そして何か思い入れがある。
 やはり、自分じゃ駄目だった。
 アリサを取り戻すのに、自分では。
 思わず一瞬だけすずかは口を横一文字に閉じてしまう。
「き……綺麗な部屋だねー」
 そんな自分の暗い感情をご魔化すかのように、すずかは明るい声でアリサと同じく部屋を見渡しながら話しかけた。
 綺麗な部屋だ。物がないと言うのが正しいが。
 おじゃまします、とすずかは再び呟いてからお辞儀して、それから靴を脱いで改めて部屋に入る。
 お茶の香り。
 煎茶の香り。
 四畳半にキッチンの狭いはずの部屋は、何故か広く感じる。物がなければそんなものだろうか。
 足元に視線を降ろし畳を見る。新品だろうか、いやに綺麗だ。
 再び部屋を見渡して良く観察すると、天井の隅にあるダクトが増設のような感じであった。業者に手を加えてもらったのだろうかとも思ったが、このアパートなら断られるだろう。ならば縁自身が修繕したのか。
 壁を指でなぞってみると、何か妙な感触。ザラザラしている。
 ここも手を加えたのか。おそらく縁が。
「すごい……」
 素直な感想が口から漏れた。
 縁の意外なスキルを知った気分だ。ここで恋慈やアステマという縁の身内の存在は頭の中から削除されている。
 それからすずかはアリサの方へと振り返り

 じっと、アリサはキッチンの方を見つめていた。

 釣られてキッチンへすずかも視線を向けると、乾かしている最中だったのか、そこには小さい急須がひっくり返して置かれている。そして安物みたいなコンロの上に、出しっぱなしのヤカンが1つ。
 それだけしか、ない。
 ないのに、アリサはキッチンを見つめていた。
「……アリサちゃん?」
 再びアリサへと視線を戻すと、それに反応したかのようにアリサが足を踏み出した。
 土足で。
 ずかずかと、キッチンへと足を踏み入れる。
「わ、アリサちゃん! 靴、靴脱いで!」
 不法侵入紛いの事をしているのに土足もなにもないのだが、それでもすずかは慌ててアリサへと駆け寄る。
 しかし、アリサは聞く耳を持たない。持ちゃしない。
 アリサはまず、キッチンの上の棚に置かれていたザルへと視線を移した。
 すずかも見上げるが、普通のザルに見える。
 その間にアリサは戸棚をおもむろに開ける。流石にすずかもぎょっとした。物色はしないでほしい。
 止める暇もなく、アリサは勝手に瓶を1つ取り出した。迷いがない。
 瓶には 『日本のお茶』 と書かれたラベルが貼っていて、その通りに茶葉が入っている。煎茶だろうか。
 その瓶をまじまじと眺めるアリサの手を取り、すずかはその手から瓶をそっと離させる。
「ほら、アリサちゃん、勝手に漁ったら駄目――」
 そしてその注意など耳に入ってないかのように、アリサはふらりとコンロへと近付く。
 手を掴んでいただけに、すずかはアリサに引っ張られてしまう。瓶は戸棚に置いたが、戸を閉めてない。
 今度は何かと振り向くと、アリサはカタンとコンロの上にあったヤカンの蓋を開けているところであった。
 蓋を開けた途端、その匂いが鼻をくすぐる。
「わ、お茶の匂い……」
 そのヤカンは何故か、随分とお茶の匂いが染みついているヤカンだった。だが綺麗にされている。
 お茶の作り置きように使っていたヤカンなのだろうか。それにしては他のヤカンは見当たらない。
 まじまじとヤカンの中を覗き込んでから、アリサはかちゃんと蓋を閉める。心なしかぽけーっとした表情で。
 1秒、2秒、3秒。固まったようにアリサは蓋を閉めたその姿勢で止まる。
「……アリサちゃん?」
 何かを考え込んでいるかのように固まったアリサの顔を覗き込み、すずかはその目の前でぱたぱたと手を振ってみた。
 あー、とも、うー、とも言わず、ぽかんとしたような表情のまま、覗き込むすずかではなくその奥のヤカンを眺めてから、アリサはゆっくり顔を横に向ける。
 視線が動く。
 台所、その上。
 ひっくり返されている、急須。
 お茶を煎れる、その急須にアリサの視線は固定された。
 ぽかんとしたような、その表情のまま。
 急須に手を伸ばした。届かない分、足が動いた。
 とん、とすずかの身体を押し退けるようにして、ただの急須にしか見えないそれにアリサは手を伸ばす。
「わ、と」
 ぶつかる前にすずかは慌てて身を引く。
 急須に手が届き、そこでアリサはぴくっと軽く手を震わせてから、急須を触らずにその目の前で立ち止まる。
 ぽかんとした表情が、ゆっくりと引き締まった。
 その顔に、すずかは思わず息を呑む。

 まるで、“前” のアリサのような表情になっている。

 一息置いてから、アリサはその急須にゆっくりと両手で触れ、そして丁寧に持ち上げる。
 繊細なガラス細工でも触るように、とても大切な品に触れるように、丁寧に。
 すずかから見て、その急須は安物としか思えなかった。店に行けば300円かその位で買えそうな、小さな何の変哲もない普通の急須だ。
 それをアリサはゆっくりと顔の前まで持ち上げて、じっくりと鑑賞するかのように眺める。
 どこか懐かしむような、そんな表情で。

「きゅうす、を――」

 呟いた。
 しっかりとした声で。
 ちゃんとした日本語を。
 呟いた。
 ひゅっ、とすずかの息が詰った。
「っ――アリサちゃん!?」
 驚いたように名前を呼んだ。
 まさか、戻った?
 縁の部屋に連れて来た、たったそれだけなのに。
「きゅうすを、かえとは――いわない、けどさ――」
 ぽつり、ぽつりとアリサは呟く。
 懐かしむように。
 悲しそうに。
 そして、どこか嬉しそうに。
 呟いて、アリサはその急須をゆっくりと元通りに置き直す。
 ことん、と。

 同時に、アリサは床を蹴っていた。

 ドアまで最短距離、土足だったそのままにドアを蹴破るようにして部屋から跳び出す。
「あ、えっ!?」
 突然走り出したアリサに、すずかは反応が遅れてしまった。
 お、追わなきゃ!
 それに考えが至るのに一瞬遅れ、すずかも慌ててアリサを追おうとして、自分は靴を脱いでいたのを思い出す。
「ああ、もうっ」
 八つ当りのように少々乱暴に靴を履いてから、突然走って部屋を跳び出したアリサを改めて追いかける。
 ドアを超えて周りを見渡すが、アリサの姿はない。もう玄関まで行ってしまったのだろうか。
 すぐにすずかは床を蹴って走り出す。
 床が不気味な悲鳴を上げる。それを気にせずすずかは階段まで走り――跳ぶ。
 階段の段数およそ12段。そこそこ高い、が。
 だんっ! と、強烈な音と共に着地。左足が沈んだ。床を少々踏み抜いてしまったようだ。
 それすら構わずすずかは玄関まで走り、

 アリサの後ろ姿は、すぐに見つかった。

 玄関のすぐ向こう。アパートの門がある所。
 そこでぼんやりと立ち止まっている。
 走るスピードを緩め、すずかは一度深呼吸をしてから玄関を開ける。
「アリサちゃ――」
「わらえば」
 少しだけ嬉しそうに掛けようとしたすずかの言葉は、アリサの独白によって上書きされてしまう。
 また呟き。
 しっかりとした声での、呟き。
 知性がなくなって退行していたような、そんな声じゃない。
 ――アリサちゃんだ。
 ――アリサちゃんだ!
 間違いなく自分の知るアリサ・バニングスの声に、すずかの顔に喜びの色が浮かんだ。
「――かわいいんだから」
 ぽつりとアリサは再び呟く。
 呟いたその内容など、すずかの耳には入っていない。
「アリサちゃん! 戻ったんだ!」
 ただただ嬉しくて、すずかは遠慮なく抱きつくようにアリサの腕を掴

 めなかった。

 すかっと、避けられた。
「……え?」
 きょとんとすずかは一瞬止まり、顔を上げる。

 アリサはまた、走り出していた。












「無限書庫と一緒に次元空間のゴミになったと思ってたよ」
「昔から悪運だけは強くてさ」
「これ以上アースラに悪運を持ち込まないでくれ」
「はは、クロノが艦長してる時点で既に悪運まみれじゃないか」
 ブリッジでユーノの顔を見た途端、クロノは仕事の手を止めて挨拶もなしに嫌味を漏らした。
 しかしユーノも笑顔で即座に切り返すあたり、慣れているのが分かる。彼らにとって、これが挨拶代わりといえば挨拶代わりなのだ。
 艦長席から立ち、クロノはユーノと一度握手を交わす。荒れたい放題の酷い手だった。
「随分とジャンキーな代物を持参してきたそうだが?」
「ああ、うん、とりあえず艦長室に突っ込んできたよ。重くてね」
「おい」
 既に背負っていない大砲は、艦長室でなのはとガンザの手によって早速調整が行われていた。新しいおもちゃを与えられた子供のような目をしていたなのはと、デバイスのプラスパーツというカテゴリーに入るのか疑問に思うその巨大さに改めて圧倒されていたガンザの様子が、何とも対照的で笑ってしまった。そして笑うユーノをヴィータは白い目で見ていた。
 半眼で睨んでから、クロノは確かに艦長室にはとても行っている暇がないだけに “空いた部屋” ではあるなと無理矢理自分を納得させる。
 溜息を一度挟む。最近は溜息が増えた気がする。
 ユーノが持ってきたのはデバイスを砲撃戦に特化させるプラスパーツ、大量のカードリッジ。そしてジュエルシード。
 すっと、クロノは目を細める。
「……君は、なのはを戦わせる気か?」
 思いの外、言葉が尖った。
 プラスパーツはなのはの長所を極限まで特化させ、カードリッジもジュエルシードも魔力の底上げのための品。言わば、戦うための品である。
 それを持参し、そしてなのはに渡した。
 つまり、これで戦えと言っているようなものである。
 どちらかと言えば、なのはが危険に晒されるのにユーノは難色を示す人物であった。少なくともクロノはそう思っている。
 それなのに、手の平を返したかの如く “武器” を持参して戦いを勧めるような態度をとるとは。
 鋭い目のクロノに、ユーノは苦笑で返す。
「そうだね。そうなる」
 寂しそうな、そんな苦笑だった。
「止めたってなのははきっと戦いに行くからね……だから、これが僕にできるサポート」
「……そうか」
 そうだな、とクロノは口の中だけでもう一度呟いてから、どさりと椅子へと腰を下ろした。それから間を置き、髪をかき上げながら天井を仰ぎ見る。ブリッジの天井は、高い。
 その気持ちは、分からない訳ではない。クロノもフェイトに対しては同じようなスタンスでいるだけに。そしてクロノも、母にそう育てられているだけに。
 そもそもなのはの魔法の師は誰なのかを考えれば、今の話題は愚問というところか。阿呆な事を聞いてしまった。
「それで、君はこれからどうするんだ?」
 天井を見上げるのを止め、ユーノへと顔を向けながら質問を口にする。今の話題は終了ということだ。
 尋ねたそれに、ユーノは 「あー」 と何故か視線を泳がせる。
「無限書庫が潰されちゃったから、今のところ僕って無職なんだよね」
「やぁ、ニート」
「おい」
 今度は逆にユーノが半眼で睨む。対してクロノはいたって涼しげで、どこかしてやったりという表情である。
 時空管理局本局の崩壊に伴い、ユーノの勤め先である無限書庫も一緒に次元空間のゴミと化している。
 無限、と名を冠しているだけにその書量は膨大で、とてもではないが退避には間に合わなかった。機密性の高い代物は急いで退避させたが、9割以上の書籍や文献は失われたと考えて良いだろう。大損失だ。退避させた文献も管理局支部にランダムで送ったが、縁達により壊滅されたのもあるだろう。
 そして無限書庫がなくなった為、ユーノはめでたくクビだ。
 そういう辞令が来た訳でもないし、そもそもそんな余裕なぞある訳はないのだが、もしも仮に管理局が立て直された場合には間違いなく無職になるだろう。
 ガンザは何か偉人というようにユーノを見ていたが、ユーノからしてみれば自分自身は現在クロノの言う通りニートであるのは間違いない。
 元より無限書庫ならば自分の能力をフルに活用できて皆の役に立てる、そう思って管理局に籍を置いたのだから、無限書庫がなくなった以上は管理局に留まる理由はない。
 まぁ、管理局で働いている方が、なのはと逢い難くなるのだと思い、ユーノは軽く溜息をはく。
 ぽりぽりとユーノは頭を掻き、んー、と軽く首を捻る。
「何か仕事があれば手伝おうか?」
 要するに泊めてくれというユーノに、クロノは一瞬きょとんとした表情を浮かべてからエイミィの方を向く。
 忙殺されている。そろそろ頭から煙が上りそうだ。
 それから改めてユーノへと向き直る。
「じゃあ、手伝ってもらおうか」


 


 大切だから、大事だから。
 戦いになぞ、行ってほしくはない。
 危険な事はしてほしくはない。
 安全なところで、健やかでいてほしい。
 それでも大切だから、大事だから。
 危険を承知で、それでも戦いに行こうとするその意思を捻じ曲げたりなんか、出来ない。
 どれだけ止めても、どれだけ説得しても、それでも行くのであるならば、するべき事は食い下がる事じゃない。
 五体満足で生きて帰る、その手助けをする事。
 なのはは頑固者だ。あれは天性の頑固者だ。殴ってでも止めに行くと言い出したら、拳を握り締めて脇目も振らずに行くだろう。ユーノの説得など道に落ちている小石の如く、視界にも止まらず耳にも届かない。そういう子なのだ。
 それをユーノは知っている。身近にいたから知っている。
 大切な人の事なのだから、知っている。
 きっとなのはは行く。
 拳を握り締めたら、きっと行く。
 フェイトのもとへも、それで行った。
 ヴィータのもとへも、それで行った。
 魔導師を虐殺して回り、星を崩壊させて歩く看視者のもとへも、きっと。
 狙っているのが魔導師だから、じっとしていても殺しに来るかもしれない。それならば打って出る。そういう考えは、頭の片隅にもないだろう。そういう子だ。知っている。
 空のエース・高町なのはは、看視者の擬態と交友をもっていた。
 そんな噂を耳にした。
 風の噂だ、信憑性など高くない。
 だが、看視者の正体が、なのはと同じ星、同じ国、同じ地域に住み、あまつさえ同じ学校に通っていた “ウミナリ エニシ” という少女だったと知ると、一気にその風の噂の信憑性は上がった。
 同じ学校で顔見知りだったのかもしれない。
 いいや、例え同じ学校にたまたま在籍していた赤の他人だったとしても、なのはは行く。きっと行く。
 そういう子だ。それを知っている。
 だから集めた。
 無茶苦茶な力に対抗できるのは、無茶苦茶だけだ。
 普通じゃない事を成そうとするのに、普通の事をして成せる訳がない。
 だから集めた。
 普通じゃない、無茶苦茶な装備を。
 それがなのはを生きて帰らせる為の、唯一の方法だと知っているから。
 行くのを止められないと知っているから、せめて生きて帰ってきてほしい。
 だから、集めた。
 戦ってほしくなんかない。
 でも戦うならば、少しでも、ほんの少しでも彼女の手助けをしたい。
 そう、ユーノは決めていた。
 例えそれが、なのはに魔法を与えてしまったことによる負い目であっても、そうユーノは決めていた。












 アリサとすずかの脚力の差を持ってすれば、いくら出遅れたとは言えども追いつけ追い越せなど容易いのは目に見えている事だった。それこそすずかが “本気” になれば、アリサは3秒待たずに拘束されていたことだろう。ましてアリサは2週間家でごろごろしていた少女だ。
 追いつくのは容易い、が、かれこれ10分以上、すずかは未だ走り続けるアリサの後を追っていた。
 腕を掴んで止めるのは簡単だ。
 ただ、止めるべきか行かせるべきか、その判断にすずかは迷っていた。
 アリサは、戻っている。正確には戻りかけている。
 今ここでアリサを止めたら、再び退行した状態に逆戻りでもするんじゃないのかと、そんな不安がすずかにはあった。
 だけど、行かせたらもっと悲惨な事になるんじゃないか、そんな不安もある。
 だが。
「はぁ――はっ―――はぁっ――ごほっ―はっ――」
 この暑い中、真夏の陽射しが容赦なく降り注ぐような雲ひとつない青空という天気なのに、それでも脇目も振らず走るアリサを、何故か止める気にはなれなかったのも事実。
 息は切れ切れ、汗はだくだく、走る足など既にふらふらで。
 それでもアリサは走っていた。
 何処に向かうのか、それはアリサしか知らないが、道は既にすずかにも見覚えのあるものだった。
「……学校?」
 アリサの後ろで、汗ひとつ見せないすずかはぽつりと呟く。
 そう、この道はいつもの通学路だ。はやてが復学してから、アリサはその日から誰にも言う事なく切り替えて、軽く考えていた自分達は慌てて次の日から切り替えた、徒歩での通学路。
 その道順をそのままアリサは駆け抜けている。
 道を曲がる。疲れが足にきているのか、やや体勢がふらついた。
 この道は春になれば桜が綺麗な道になる。その道をひたすらにアリサは走る。
 走る。
 止めるべきじゃない。そう思えた。今のアリサの好きにやらせたい。
 後ろを追いながら、すずかはようやくそう決意する。
 視界が開ける。
 海だ。
 海鳴の海だ。
 海を見渡せる海岸沿いの道に出ると、急に世界が広がるような錯覚をすずかはいつも感じてしまう。単に建物に囲まれた街は窮屈なだけなのか。
 この道を行けば、もう学校だ。
「あ――っ!?」
 と、そこでアリサの足が急ブレーキを掛けた。
 ぱんっ、と若干低いその防波堤へ手をつけ、そこから身を乗り出すかの如くにして海を見渡した。
「ぁ――はぁ――は――」
 息が荒い。それでもアリサの顔に疲れの色は少しも浮かんでいない。
 何かを探すかのようにアリサはきょろきょろと顔を動かす。
 何かあるのかとすずかも足を止め、海へと顔を向け――まるでそのタイミングでも窺っていたかのように、アリサが再びアスファルトを蹴る。
「あ、ちょ……待ってよアリサちゃん!」
 慌ててすずかも走り出す。見た限り、特には海に何かあったようには見えなかった。
 何だったのだろう。
 一度首を捻りながらも、すぐにアリサへ追いついたすずかは、前と同じく一定の距離を置いて後ろを走る。
 ビルが見えた。
 オフィスビルだ、学校の目の前にある。
 真新しいそのビルは、以前自殺未遂の事件があった。何だかんだで事なきを得ていたが、もしもあのまま飛び降りていれば悲惨な事になっていたのは間違いない。
 嫌な事を思い出してしまった。
 あの時の光景を思い出し、ついでに倒れたアリサの姿まで一緒に思い出してしまって、やや渋い表情ですずかは嫌な思い出を振り払うかのように首を振る。
 学校の目の前にある信号は、丁度歩行者信号が赤だった。
 アリサが赤信号できちんと止まるか怪しく、すずかは何時でもアリサを捕まえられる位置に詰める。しかしそれは杞憂で、アリサはきちんと信号で足を止める。
 やはり戻ったのか。
 アリサの隣ですずかも止まり、アリサの顔を覗き込む。
「――――」
 相変わらず酷い呼吸、酷い汗。
 だが、アリサは目の前の学校ではなく、何故か横断歩道の白線を凝視していた。
 じっと。
 じぃっと。
「あ――アリサちゃん? 何見てるの?」
 駄目元で尋ねてみる。当然のように返事はなかった。
 顔を覗き込んでも反応がないのに、質問に何か返してくるとは最初から思ってなかったが、返事がないとやはり寂しいものがある。
 白線の上には何もない。車が適度に通過していくくらいだ。
 何を見ているのだろうか。
 覗き込むのを止めてすずかも一度横断歩道の白線を見てみるが、やはりそこには何か転がっているという事もない。
 んー、とすずかは再び首を捻り

「ねこ」

 ぼそっと、アリサが呟いた。
 呟き声で車の音にも負けそうだったのに、何故だかそれはすずかの耳にはっきりと届く。
「……猫さん?」
 一度アリサの顔を見るが、変わらずじぃっと横断歩道を眺めているだけである。
 猫など、いない。勿論轢死体だってない。
 信号が青に変わった。
「――えにし」
 更に呟いたその名前に、びくりと肩を震わせて反応したのはすずかだった。何故縁の名前に自分が反応したのかは分からないが、アリサが縁の名を呟いたのにすずかは酷くうろたえてしまう。
 じっと、じぃっと、アリサは横断歩道を見つめたままで。
「えにし……えにし」
 急に、走り出す。
 部活の人しか用事のない、その学校に。












 ユーノ・スクライアは天才である。
 偉人であるとか、無限書庫を復活させたとか、そんな過去の業績云々を全部無視しても、やはりユーノは天才である。
 どのくらいの天才であるのか言うならば。
「クロノ、頼まれた分終わったよ」
「………………ああ」
 クロノが3時間掛ける仕事を、涼しい顔をしながら30分で仕上げる程度には天才である。
 あまり自惚れる気はないのだが、クロノは自分自身そこそこ仕事が出来る方だと思っているが、目の前の天才は次元が違う。まず書類を6枚同時進行で仕上げるという意味が分からない。腕が本当に2本かどうか怪しい。前世はタコかイカに違いない。
 無限書庫の司書長は伊達じゃない。
 あれだけの激務、普通はこなせない。
 と言うか、普通にやれる仕事ならば、ユーノが管理局に来るもっと前に無限書庫は稼動している。ユーノという天才あっての無限書庫だったのだ。
「他に何かあるかな? あ、もちろん僕でも出来そうな仕事ね」
 そんな事を口にする目の前の天才が出来ない仕事など、今のアースラに果たしてどれくらいあるだろうかと真面目に悩んでしまう。
 ふむ、とクロノは少し呟いてから空間モニタを引っ張り出し、他の者にも振り分けた仕事の半分を適当に選択する。
 かなりの量だ。クロノ1人ならば2日は掛かるだろう。
 その量を無言でユーノに見せると、うわぁ、といった表情をユーノは浮かべる。
「お、多いね……これだけあると3時間、あ、でも見直ししたいから4時間くらいかかるけど良いかな?」
 再度言おう、クロノ1人ならば2日はかかる量だ。
 視界の片隅で、ぱぁっと喜びに目を輝かせているエイミィの姿が見えた。現れた天才に手を合わせて拝む者までいる。
 何と言うか、もう全部書類関係を全てユーノに任せて良いんじゃないかと、そんな駄目な考えをクロノまでもが浮かべているくらいだ。
 何故か黙り込むクロノに、ユーノはどうしたの? と軽く首を傾げる。
 この天才は、己を天才と言わない。
 ぽりぽりとクロノは頭を掻いてから、諦めたように苦笑いを浮かべて返す。
「ユーノ、君は名前の通り本当に有能だな」
 アースラに救世主が降臨した。












 屋上のドアを蹴り破るように開くと、目を刺すかのような日差しが襲いかかって来た。
 呼吸整わぬまま、アリサはぐるりと屋上を見渡す。今日は休日なので当然の如く誰もいない。
 遅れてすずかも屋上に辿りつく。
 暑い。
 屋上の何もない一点に、アリサが視線を固定したところだった。
 そこは、いつも昼食を食べる場所。
 シートを広げて食べるのだ。皆で囲み、食べるのだ。
 また固まったかのように微動だにしないアリサの後ろ姿を眺め、すずかは胸の中に卑しい感情が浮かんでくるのを感じた。
 アリサが何をしたいのか、分かってきた。
 学校に飛び込んでから、アリサは真っ先に自分の教室に殴り込んだ。
 誰もいない教室。
 アリサは迷う事なく、自分の席――の前の席に向かった。
 それを見て、すずかは悟る。

 アリサは今、縁を追っている。

 幻影を、と言った方が正しいか。
 それをアリサは追っている。
 そうだ、学校の目の前の横断歩道。確かにそこは猫がいた。子猫だ。
 それを助けたのは、そう、縁だ。
 前の話だ。
 一緒に縁と昼食を共にする事になった、その日の朝の出来事だ。車に轢かれるは助けた子猫に噛まれるは、インパクトが強過ぎて嫌でも頭に残っている。
 それから教室。アリサの前の席。
 そこは間違いなく、縁の席。
 クラスが違うので、そこでどんな会話が交されたかは知らない。知らないが、それはきっとアリサにとって印象深いものだろう。
 そして屋上に来た。
 思い出深い事が、ある。なのはの涙を見た。
 アリサは縁を追っている。
 2週間。
 2週間すずかは傍にいたのに、それなのにアリサは今ここにいない縁を追っている。
 すずかではない、縁を追っている。
 きっと自分は卑しい子だ。アリサの記憶が戻りかけているのに、この場で引き止めてしまいたくなる。
「―――」
 くるっと、アリサが踵を返す。
 目が合わない。
 弾かれるように唐突に、アリサが走り出す。
 すずかのすぐ横を通り過ぎて。
 ぐっと、無意識にすずかは奥歯を噛んだ。
 悔しい。
 悔しい。
 悲しい。
 奥歯を噛みながら、気合を入れるようにすずかは自分の頬を叩き、すぐにアリサを追って走り出す。
 涙が出る。
 そうだ。
 そうなのだ。
 アリサが恋をしているのは、縁なのだ。

 自分は、とっくの昔に、失恋してるのだ。












 バルディッシュは、類稀なる高性能デバイスである。
 金に糸目をつけなかったという理由もあるが、何よりもその設計そのものが素晴らしいまでにきっちりと仕上がっている点が最も大きい。
 特にストレージデバイスに引けを取らない拡張性と、何故かあるペイロードの分により、改造していけば10年先でも高性能デバイスの分類に入り込むであろう出来をしている。バルディッシュを設計した者は、フェイトが長くこのデバイスを使い続けられる様に細心の注意を払ったのだろうか。そもそもバルディッシュその者がフェイトに合わせて設計されている節がある。
 型落ちする気配がまるでしないようなとんでもないデバイス。
 三角の宝石の形をした、その待機形態のバルディッシュを手の平の上に乗せられ、マリーことマリエル・アテンザは顔中びっしりに脂汗を浮かべていた。
 目の前には美少女。前に会った時よりも身長が伸びている。当然だ、成長期なんだから。
 ごくっ、とマリーは一度喉を鳴らした。
「……すみません、もう一度お願いします」
「改造をお願いしたいんです」
 搾り出すように尋ねたマリーに対して、目の前の少女、フェイト・T・ハラオウンは両手を握り合わせて祈るかのようなポーズで、その綺麗な目で見上げてくる。上目使いは反則だと言わざるを得ない。
 う、とマリーは言葉に詰り、再び手にしたバルディッシュへと視線を落す。
 改造。
 この高性能デバイスを改造。
 それはいい。高性能デバイスと呼ばれるものに手を加え、更にそれを昇華させるのは技術員であるマリーにとっては本望だ。というか趣味だ。本来ならば逆に改造させてくれと頼み込んででもしたいくらいである。マッドじゃないよ。
 と言うか、マリーは二度、バルディッシュを改造した経験がある。カードリッジシステムを組み込んだ時と、フレームを強化した時だ。
 あの時の興奮は今でも思い出せる。見たことがないような高性能機であるデバイスを裸に引ん剥き、自分好みに染め上げて調教、じゃない、調整していく作業は危うく絶頂を覚えてしまうくらいに興奮した。マリーはたまに友人から、産まれる時に性別間違えたよね的な発言をよくされる。
 だが、フェイトの今回の願いは、何と言うかまるで興奮を覚えない願いだった。
「……もしかして、忙しいんですか?」
 バルディッシュを見下ろし、脂汗をびっしり浮かべながら唸り声を上げるマリーに、フェイトは半分気落ちしたような声を掛けた。
 今回依頼したい改造は、残念ながらアースラの設備では出来ないし、そもそも自分にバルディッシュをそこまで改造するスキルがないのだ。だからバルディッシュを改造した経験のあるマリーを訪ねてきたのだ。バルディッシュは何故か貞操の危機ですと意味不明な発言をして嫌がっていたが。
「いえ、お恥ずかしながら、めちゃ暇です」
 顔を動かす事なくマリーは答え、そして盛大に溜息を吐いた。
「あの、確認して良いですか?」
「はい」
「ザンバーフォーム以外の機能の全廃って――正気ですか?」
「あ、その分頑丈にして欲しいんです。重くなっても構いませんので」
 目の前の美少女は気が触れているご様子だった。
 と言うよりも、フルドライブ以外全廃とかありえない。自殺行為甚だしい。
 当然のように返すフェイトの返事に、マリーは頭を抱えて蹲った。あえて言おう、マリーは改良は好きだが改悪は嫌いなのだ。チューンという響きは可愛いと思うが、デチューンという響きは何かグレイズ失敗して死んでしまった時の音に似ていて嫌いである。
 うーん、うーん、と脂汗を浮かべながら考え込んでしまったマリーを見て、フェイトは再び気落ちしたかのように肩を落とす。
「あの、無理でしょうか?」
 ぴくっと、その一言にマリーの肩が跳ねた。
「デバイスの改造はそこまで詳しくないんですけど、もしかして難しい注文だったでしょうか?」
 悪気など少しもない、申し訳なさそうなフェイトの言葉に、何故かマリーの目が一瞬にして座った。
 無理?
 難しい?
 何を言ってやがるのだ目の前の少女は。このマリエル・アテンザを馬鹿にしているんじゃなかろうか。待機形態すらも省いてフルドライブ固定なぞ朝飯前のちょちょいのちょいだ。それを無理だとか良い寝言だ。
 技術屋の血が、フェイトの言葉に思いっきり反応していた。
「マリーさんが無理なら構いません。出来ない事を無理にお願いしても出来ないなら出来ないで――」
「出来ますよ! 無理じゃありませんよ! 3時間、いえ2時間でバルディッシュを男前にして見せますよ!!」





 2時間後、マリーは後悔していた。












 剣道場に殴り込んだ。フェイトとの騒ぎがあった、その場所に。
 剣道部が励んでいる所に、無遠慮なまでに思いっきりアリサが扉を開くので、それはそれは大きな音が響く。後ろにいたすずかが青褪めるほどに大きな音だった。
 中で部活に励んでいた人達が何だ何だと一斉にアリサの方を向く。肩で息をしながらに、アリサはその視線に何も答える事もなく、まじっと一点だけを注視していた。
 間違いない。
 アリサの見ているそこは、縁が血を流して倒れていた場所。
 先生が怖い顔をしている。
 そして何かを言われるよりも先に、さっさとアリサは踵を返して走り去った。ドアを開けっ放しで。
 冷や汗と苦笑いと共に、「し、しつれいしましたー」 とすずかはその剣道場のドアを閉め、怒られるよりも前に脱兎の如く逃げ出した。残される方の身にもなって欲しい。
 アリサは足をフラフラさせながらも走り、中庭を突っ切って、そして校門まで一直線に行く。部活の人がいようと何だろうとお構いなしの一直線である。
 呼吸が酷い。ひゅぅ、ひゅぅ、という声がすぐ後ろとは言えどもすずかの耳にまで届きそうなほどだ。
 汗もだくだくで、シャツが身体にびっちゃりと張り付いている。まるで水でも掛けられたかのようだ。
 それでも走る。
 その後ろをすずか。
 息も乱れず汗も出ず。
 止めた方が良い。
 走らなくても良い。
 ここは、引き止めるべきだ。
 頭の中で、そんな考えが自己主張の声を張り上げる。
 引き止めろ。
 また今度で良いじゃないか。
 今度はゆっくり、時間を掛けてアリサの行きたい所へ回れば良いじゃないか。

 今行かせれば、アリサは自分から離れるんだぞ。

 甘美な誘惑に思えた。
 このままアリサを走らせて、それで記憶が戻るなんて保障は何処にもないのに、何故だろうか、このままアリサを行かせればきっと記憶が戻るという確信がすずかの胸にはある。
 だが、アリサの記憶が戻れば、アリサの気持ちは縁に向かう。記憶がない時のように、すずかに依存することはなくなる。
 だから。
「……っ」
 奥歯を強く噛む。
 誘惑が、頭を離れない。
 手を延ばして肩を掴めば、すぐに引き止められる。
 とめろ。
 やめろ。
 胸の中が、頭の中が、ごちゃごちゃする。
 校門をくぐった。信号は青。
 横断歩道を止まる事なくアリサはそのまま走り抜ける。
 ほら見ろ、足なんて酷くフラフラじゃないか。危険だ。また今度で良いじゃないか。
 走る。
 走る。
 誘惑の声は、とても甘美だ。
 止めろ。
 止めろ。
 それは、とめろ、なのか、やめろ、なのか。
 視界が一瞬だけ赤く染まる。すずかの目の色が染まった。赤く染まった。
 海岸沿いの道を走る。
 行かせてあげたい。止めてしまいたい。そんな考えが頭の中をぐるぐるしている間に、アリサの肩に、無意識ながらにすずかの手が伸び

 きゅっ、と、アリサの足が止まった。

「っ!? わっ!」
 急ブレーキをかけたアリサに、思わずすずかはぶつかりそうになり、寸でのところで身体を捻って回避する。そしてその勢いのまま前に転びそうになるところで踏み止まる。
 踏み止まり、俯いてアスファルトを見つめるようなその姿勢のまま、すずかは一瞬固まる。
 赤い目が、ゆっくりとその色を退く。
 駄目だ。
 行かせなきゃ。
 そう決めたんだ。
 やっぱり、やっぱりいつものアリサが良いと、いつものアリサが好きなんだと。
 だから決めたんだ。
 好きに行かせると決めたんだ。
 ぎゅっと、すずかは目を強く瞑る。
 決心が、揺らぎそうだ。縁の家に連れて行った事だって決心して行ったはずなのに、心のどこかで後悔している卑しい自分がいる。
 震える息を、ゆっくりと長く吐き出す。
「――どうしたの、アリサちゃん」
 ゆっくりと、ゆっくりと自分を落ち着かせながらすずかは目を開き、身体を起こしてアリサの方へと向き直る。

 若干低いその防波堤へ手をつけ、そこから身を乗り出すかの如くにして海を見渡していた。

 何か探すように、きょろきょろと顔を動かしている。その視線の先は海しかない。
 まただ。
 学校に入る前も、アリサは海に何かを探していた。
「アリサちゃん?」
 海に向かい、きょろきょろと何かを探すアリサの名前を呼ぶ。返事はない。ひたすらきょろきょろとしている。
 ひゅぅ、ひゅぅ、と荒い息のアリサを見、それからすずかも海を見渡す。
 広い。
 海が、広い。
「――ああ」
 ふと、思い出す。
 そうだ。ああ、そうだ。
 確か、この場所は。

「こい、ぬ」

 そう、縁が溺れている子犬を助けた場所だ。そして助けたは良いのだけれども、縁まで一緒に溺れてしまっていた場所だ。
 あの時、その溺れた縁を助ける為、真っ先に飛び出したのは他の誰でもなく自分だ。溺れている姿を見た瞬間に、考えるよりも早く身体が動いていたのだ、あの時は。
 結局あの子犬は、縁の手に噛みついてから逃げ出し、その後の行方は知らない。
 ここも、ここもまた、アリサにとっては縁の大切な記憶の残る場所。
 また、胸に嫌な感情が湧いてくる。
 縁。
 縁、縁、えにし、えにし。
 今、ここにいない縁より、自分を見て欲しい。
 縁より、自分を見て欲しい。
 嫉妬だ。これは醜い嫉妬だ。そうは分かっているのに、そんな嫌な感情が湧いてくるのが止まらない。

 と、そこでアリサが振り向いた。すずかの方に。

 ひゅ、と思わずすずかは息を呑む。
 アリサの目がまっすぐ向けられ――ては、いない。
 その視線はまっすぐ、すずかを通り越してその向こうに向けられている。
 だが、アリサのその目に、思わず心臓が跳ねた。
 綺麗な、綺麗な瞳。すずかの好きな、アリサの目。
 無邪気な子供のような、無知の目ではなく、しっかりとした知性が構築されかかっている、そんな目。
 戻りかけている。
 直感だが、分かった。
 アリサが戻りかけていると、分かった。
 すずかのその向こうへと視線を向け、数秒何かを眺めてから、アリサは小さく口を開く。
「――じ、さ」
 じさ。
 意味が分からない。
 ゆっくり、すずかは後ろを振り向き、アリサが見ているであろう方へと目を向ける。
 学校が見える。
 そして道路を挟んだ反対には、7階建ての真新しいオフィスビル。2年前、なのは達が魔導師であると暴露する少し前に建てられたばかりのだ。
 すずかがアリサやなのはと仲良くなった頃は、学校前の横断歩道で赤信号の足止めを喰らった時に海が見えていたのだが、出来たそのオフィスビルのせいで遮られてしまっている。変わりゆく海鳴の街を象徴するかのような建物だと、すずかは思っている。
 そのオフィスビル、それをアリサは眺めている。
 ああ、なるほど。

 じさ、つ

 自殺。
 自殺の騒ぎがあった。覚えている。
 それもまた、縁が関わっている。
 くるっと、視界の片隅でアリサが踵を返すのが見えた。また行くのか。すずかも再び振り向いて

 アリサが崩れ落ちたのは、丁度そのタイミングであった。

「あぅっ」
 どしゃっと、アリサが勢い良く尻餅をついた。まるで力が抜けたかのような崩れ落ち方だった。
「アリサちゃん!?」
 妙な倒れ方にすずかは目を剥き、慌ててアリサの傍にしゃがみ込んで手を差し伸べる。
 プルプルとアリサの足が痙攣しているかのように震えている。限界だ。足が先に限界に来ている。ここしばらく、アリサは運動らしい運動をしてなかったのに、いきなり走り回ったのだ。
「だ、大丈夫?」
 倒れたかアリサの身体に触れる。
 熱い。身体中が熱を帯びている。
 見れば上体を支えている腕も小刻みに震えている。限界なのだ。
「はぁ――あ、はぁ――ぜぇ、こほっ――」
 肩で息をしている。
 呼吸なんて酷いものだ。
 身体は熱い。
 汗が滝のように出てきている。
 足は震えて腕も震えて。
 身体は限界だ。限界なのだ。
 限界なのに、アリサはすずかを見なかった。まっすぐ、まっすぐ、道の先を見ていた。
「こほっ――ごほっ――は、ぁ、はぁ――ぜぇ――し――はぁ――」
 震える腕で、震える足で、アリサが立ち上がろうとした。
 行かせたら、駄目だ。
 すずかの頭の中で、そんな言葉が浮かんだ。
 アリサの身体は限界だ。これ以上は行かせたら駄目だ。だからここは止めて、アリサを休ませるべきで、走り回るのはまた今度にしよう。
 浮かんだ言葉に、ぽんぽんと理由という名の肉付けが行われる。
 ぐっと、アリサが四つん這いの姿勢になり、立ち上がろうとする。震えている四肢で身体を無理矢理に起き上がらせようとし。
 べちゃっと、潰れた。
 無理だ。立てる訳がない。
 また今度で良いじゃないか。今じゃなきゃ駄目だっていう事もないだろう。
 アリサの頭を、アリサの記憶を、何が刺激しているのかは十分に分かった。それだけで良いじゃないか。また今度で良いじゃないか。
 奥歯を噛む。
 アリサを行かせる理由が、思い当たらない。
 辛そうだ。
 苦しそうだ。
 もういい。もう休んで。
 アリサの傍に座りながら、ぎゅっとすずかは強く目を閉じる。
 もういい。
 明日にしよう。
 今日はもう帰ろう。
 強く、強く、ぎゅっと目を瞑りながら、すずかはぽん、とアリサの肩を叩く。
 アリサちゃん、もう休もう?
 台詞はこれだけでいい。今のアリサにこの台詞は通用するかどうか分からないが、ここはもう、無理矢理でも休ませた方がいい。
 そう思ってすずかは口を開いて



「ぇ――にし――」



「――――――――――――――――――――――」



 だから。
 だから。
 だから。
 だから。
 だから。だから。だから。
 だから。だから。だから。だから。だから。だから。だから。だから。だから。だから。だから。だから。
 だから。だから。だから。だから。だから。だから。だから。だから。だから。だから。だから。だから。だから。だから。だから。だから。だから。だから。だから。だから。だから。だから。だから。だから。だから。だから。だから。だから。だから。だから。

 縁、縁と。

 言わなくったって。

 良いじゃ。

 ないか。

 今ここにいない縁の名前を呼ばなくても良いじゃないか。
 アリサが苦しんでいるのに傍にいない縁の名前を呼ばなくても良いじゃないか。
 アリサが退行を起こしてから一度も会いに来ていない縁の名前を呼ばなくても良いじゃないか。
 ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと傍にいたのに。傍にいたのに。傍にいたのに。傍にいたのに。傍にいたのに。傍にいたのに。傍にいたのに。傍にいたのに。傍にいたのに。傍にいたのに。傍にいたのに。傍にいたのに。傍にいたのに。傍にいたのに。傍にいたのに。傍にいたのに。傍にいたのに。傍にいたのに。傍にいたのに。傍にいたのに。近くにいたのに。隣にいたのに。それなのに。何で何で何で何で 『すずか』 という名前を呼んでくれないのか。ずっとずっと傍にいたじゃないか。5年目なんだ。5年も傍にいて、苦しんでいるときも傍にいて、悲しんでいるときも傍にいて、縁なんかよりもずっとずっとずっとずっとアリサの笑顔を知っていて、アリサの好みを知っていて、アリサの苦手を知っていて、アリサの悩みも知っていて、ずっと傍にいたのに縁、縁、縁とそればっかりで。退行起こしてからも傍にいたのにアリサは縁の面影を追うのか、苦しんでいるアリサの傍に立ってやらない縁の面影をそれでも追うのか。

 月村すずかの5年は

 海鳴 縁の1ヶ月ちょっとに負けるのか。

 悔しい。
 悔しい。悔しい。
 くやしい。
 自分に何が足りない? 縁にあって自分にない物? 何が足りない? 自分は縁に何で負けた?
 何でそんなに、アリサの心の奥底にまで縁は入り込んだ。
 分からない。
 分からない。ずっと傍にいたアリサの事なのに、まるで分からない。
 くやしい。
 アリサの記憶が戻れば、間違いなく自分の完敗だ。
 もう既にフられてるが。
 だが、アリサの記憶が戻らなければ。
 そうだったら、アリサは自分に依存する。アリサを独占できる。
 だから。だから。
 だから。だから。だから。だから。
 だから。だから。だから。だから。だから。だから。だから。だから。だから。だから。だから。だから。だから。だから。
 だから。だから。だから。だから。だから。だから。だから。だから。だから。だから。だから。だから。だから。だから。だから。だから。だから。だから。だから。だから。





 だから。





「のって、アリサちゃん」

 すずかは、アリサの目の前に背中を差し出していた。
 左の犬歯を異様なまでに伸ばして。
 瞳を真っ赤に染めて。
「残りは全部、私が走るよ」
 涙を流して、そう言った。



――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 持ち直し掛ける主人公。安直過ぎる。

 あけましておめでとうございます、って今何日か。
 こんにちはこんばんは、読んでいる人によってはおはようございます。年越し手術とかw、クロガネです。初詣とか美味しいんですかね?
 今年のぼんやりとした目標を掲げるならば、月に2回の更新というのをやってみたいですねぇ。2ヶ月で死亡するでしょうが。
 最低限月1の更新は必ずしたいです。具体的に言うならば今年はブログ上に広告出ないようにしたい……1ヶ月更新怠ると一番上に広告表示とか、マジねぇよ……


 この作中においては1番目立ってなくて、1番苦労人で、1番影薄くて、1番過労死に近い、そんなユーノ君は実は1番重要な鍵を握っていたりします。ユーノ君よりも活躍しているクロノ君やヴィータを差し置いて、第2章の基礎情報からずっと名前が掲載されるくらいですので。消し忘れじゃぁないんだな。
 と言うか、この作中にはグレアムやリンディが全然出て来ないもんだから、実質ユーノ君が一番偉い人になってしまっている件。
 クロノ君が日本でいう所の 『警部』 もしくはもう少し上に見て 『警視』 だとすると、その上には順に 『警視正』『警視長』『警視監』『警視総監』 とかいっぱいいるんですよね。確かに下の人間から見ればクロノ君は偉い人でも、クロノ君自身からすれば中間管理職に近いと思うのです。警察の役職が完全に当てはまる訳はないとしても、少なくともクロノ君は 『警視正』 より上の地位には今現在至ってないでしょうし。
 で、ユーノ君の役職を日本でいえば……『国立国会図書館長』 くらい?

 (  ゚ ▽ ゚ ;) ェ?

 衆議院と参議院の両方の議長が議院運営委員会と話し合った後に、国会の承認を受けて任命するって、あれですよね。国家公務員で、身分は一応国会職員という。どいつもこいつも議院事務総長出身と言うお偉いさんというあれですよね。
 えーっと、確か一時期まで国立国会図書館長は国務大臣と同レベルの待遇でしたよね。お給料の問題が起きて今は引き下げられましたが。
 でもユーノ君は無限書庫を立ち上げるという偉業を成し遂げた功績があるから……言うならば、初代国立国会図書館長くらい? え? 金森 徳次郎と同レベルってこと?
 あー、あー、うん、あれです。

 ユーノ君すげぇ!

 ヴィータのハンマー防ぎながら、初めて体験するベルカの結界から転送魔法を構築してたのは伊達じゃない。
 と言うか、ユーノ君が凄い人物じゃなければ、無限書庫はとっくの昔に稼動していた件。
 ユーノ君偉人説。


 と言うのがユーノ君の裏設定でした。
 一般人ガンザから見れば、クロノ君以上に雲の上の人のはず。


 心底好きな人にフられてさ、簡単に割り切れられる訳ないと思うんです。好きな人が幸せならそれで良い、なんて聖人な台詞、すずかには吐いて欲しくない。
 諦められない、割り切れない。そういう葛藤が好き。
 子供なんだけど、大人の考えも頭をちらつく。大人の考えも頭じゃ分かるけど、子供の自分を抑えられない、みたいな。
 だって、この作中、すずかは小学5年生ですよ。
 大人びてるけど、その中心はまだ子供だと思うんです、この年齢って。
 奇麗事ばかりじゃ進めない現実を知って、悩んで、苦しんで、自分の中の黒い自分を知って、そうやって子供の自分に少しずつ別れを告げる。クロガネの中で大人になるって、汚れるとか現実を知るとかじゃなくて、汚れや現実で悩んだり苦しんだりした数で大人になると思ってるんです。
 ……だからお前の話は生々しくて嫌なんだよ、と一番最初の彼女に言われた気がするけど。


 あ、あと。
 マリーファンの人、本当にごめんなさい。
 m(_ _;)m
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8件のコメント

[C576] 突っ込んではいけない世界の法則

別世界でも日本語が喋れる

別世界なのに英語とドイツ語が使われてる

別世界なのに人間が人間と認識できる形状をしてる



以上、アルハザード地球説でした。



そんな突っ込んでいけないものはよけといて、やっとヒロイン復活の兆し♪
ヤンデレても尽くしちゃうヤマトナデシコなすずかちゃんらぶです!

荒廃した世界にらぶぱうぁ~を注入だぜい♪
更新、期待してます!
  • 2010-01-10
  • 投稿者 : ぎるばと
  • URL
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[C577] アリサ復活!?・・・中&ユーノは有能

遂にアリサが復活かと思いきや、もうちょっとかかりそうだ。合わせてすずかのヤンデレ度がMAXになったと思いきや、アリサを背負って走るというバトルマンガのサブヒロイン的活躍。しか~し安心するのはまだ早い、今のすずかはそれこそ理性と愛憎がギリギリのラインだから、今後の展開によっては縁に襲いかかったり、「アリサちゃんを殺して私も死ぬ!!」も十分にありえますな。

無事だったユーノ、1期、2期ではユーノは頭脳担当みたいに描かれてましたけど、よく考えたら並みの魔道師なら一撃必殺のヴィータの攻撃を、別な作業しつつ片手で完封できましたね。そもそもランク自体STSの新人より上、むしろユーノの「Aランク」でさえ数が少ないというのが管理局の現状……本職の戦闘員の能力が非戦闘員以下ってダメダメだな。

なのははフルアーマーZZ化、フェイトはダイゼンガー化するようです。スパロボならスーパ系が後5体、リアル系が4体ぐらい欲しい所ですな。
  • 2010-01-11
  • 投稿者 : ミヅキ
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[C578] ユーノは有能なんだよ!

あけましておめでとうございます。

そう!ユーノはできる子なんですよ~。
相当凄い奴なのに、アニメ本編でも空気とか悲惨すぎます。
小説のほうでも、これまで扱いが酷かったのですが…ここに来て大逆転ですね!!
やっぱりなのはの横には…まあフェイトなんですけど、なのはの背中にはユーノが居て欲しい。
そして将来は結婚してヴィヴィオの両親となる。というのが私個人の期待ですが、「小説のほうではヴィヴィオフラグは完全に折れまくりですね(汗

すずかはギリギリのところでかっこよかったです!…気持ちは痛いほど伝わってきました。
本当に今更ながらいい女だ!!

では、今年も素敵な作品を期待しております。
  • 2010-01-11
  • 投稿者 : ノヴェール
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[C579] コメントありがとうございまー

○ぎるばとさん
 だいたいの異世界召喚物だとか異性人侵略のなんだとかの場合にぶち当たる、そんなつっこんではいけない設定ですね、分かります。
 ヤンデレナデシコと。病んでない病んでない。
 さて、愛の力のその前に――

○ミヅキさん
 これですずかの理性が切れてアリサ復活のフラグを真っ向からへし折ったら、流石に石を投げられる件。
 ユーノ君は更にレイジングハートの応急修理とか普通に出来ますし、そもそも遺跡発掘の現場指揮を9歳の時点で執っていたあたりで既に超人なのですよ。と言うかそもそも、数ヶ月でフェイトを倒すくらいになのは嬢に魔法を教えたのは他の誰でもなくユーノだと。
 フェイトを突き詰めると、むしろコルレルが妥当かと。軽量化に軽量化を重ねた上にナイフしか装備できないトンデモMS。

○ ノヴェールさん
 ユーノ⇒ユーノー⇒ゆーのー⇒有能。というのを最近知ったクロガネです。遅ぇ。
 本作じゃとんでもなく扱いは悪いですが、少なくとも物語り上で一発逆転のジョーカーは間違いなくアリサとユーノなので。
 今年も頑張りまーす。
  • 2010-01-11
  • 投稿者 :
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[C580] なのは「ブラスタービットなんて飾りなの♪」

ハイパー・メガ・カノンはフルアーマーZZよりもFAZZ(ファッツ)のイメージが強いなぁ

因みにFAZZとはセンチネルに出てきます
スペリオルガンダム、EX-Sガンダムが主役機体のあれです

FAに換装中のなのは
スターライトブレイカーがスターライドメガカノン゙ブレイカーに進化しますかね

フェイトはダイフェイトーに改造中ですか
なのはといいフェイトといい対縁に特化しつつありますね


アリサが復活が近い
そしてすずかの涙に私も泣いた
本能と想いを抑え込み力になるすずか
このシリーズのサブヒロインナンバー1だ
  • 2010-01-13
  • 投稿者 : ルファイト
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[C581] 数の暴力よりも単純火力による蹂躙

○ルファイトさん
 むしろクロガネもハイパー・メガ・カノンはFAZZが先に思いつきますね。あの頭のハイメガキャノンはただの錘が入ったダミーという、ハリボテだけど一応は高性能、だけど作中じゃ敵の強大さを示すために撃墜されるやられ役という悲しい役どころがまた何とも。
 もはや下地の能力差が絶望的ならば、特化する以外に勝ち目なしという感じですか。しかし、ダイフェイトー……語呂が良いのが逆に嫌だ(-。-;)
 すずかはあれです、サブヒロインなんていないよ! くらいに活躍を。
  • 2010-01-15
  • 投稿者 : クロガネ
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[C582] ハイメガ・・・だと

あけましておめでとうございます。
なんという弾幕は火力。

それにしても天才ユーノの原作の描写の酷さは可哀想な程で、後方支援とか補助ないがしろすぎじゃね?と思いますが実際冷静に考えたら偉人ですよねぇ…

それにしても28支部のジュエルシードは暴発しないでよかった(笑)
  • 2010-01-19
  • 投稿者 : なまにく
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[C583] キャノンですよー

○なまにくさん
 弾幕はパワーですよ、と魅魔様が言ってたですよ。
 普通に考えてもユーノ君はStS内では筆頭出世頭ですしね。なのは嬢達は代えのきく英雄でも、ユーノ君はまず代えがいない。
 むしろハイパー・メガ・キャノンがよく無事でいたなと。
  • 2010-01-20
  • 投稿者 : クロガネ
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うぇぶ拍手

拍手になります。コメントもどうぞ。

4/6更新 リリカルなのは、短編と呼ぶべきかネタと呼ぶべきか考えた結果これはクロガネ式妄想劇と呼ぶべきなんじゃないのかなぁという曖昧な結論に落ち着きました、みたいなお礼ありです。

魔法の使えない魔法使いの魔法

注意事項!

プロローグ

第1章 『海鳴 縁という少女』
       
基礎情報 第1章終了時点
第2章 『悩み』
         
基礎情報 第2章終了時点
第3章 『誰が為の剣』
           
基礎情報 第3章終了時点
第4章 『教授』
           
基礎情報 第4章終了時点
第5章 『恋ですか?』
           
基礎情報 第5章終了時点
第6章 『切実な事情、迂闊な発言』
           
基礎情報 第6章終了時点
第7章 『縁と看視者』
           
基礎情報 第7章終了時点
第8章 『その言葉、届かない』
           
基礎情報 第8章終了時点
第9章 『失意』
               
基礎情報 第9章終了時点
第10章 『挫けぬ雷刃』
           
基礎情報 第10章終了時点
第11章 『届け、星の光!』
             
基礎情報 第11章終了時点
第12章 『祝福される騎士と風』
 
第13章 『アリサ・バニングスという少女』
第14章 『そして、日常』


本筋関係ないパラレル短編
           

最近の記事

プロフィール

クロガネ

Author:クロガネ
 鉄と書いてクロガネ。文系の皮を被った理数系。人種差別主義。有神無宗派論者。白衣の天使。瞑想で一日潰したことがある。萌えにも燃えにも反応する。二次元より三次元の方が楽しいと思う。宇宙人未来人超能力者魔法使い等特殊な人間じゃなくて本当に良かったと思っている。変な人といわれる。仲間と言うのはチャレンジャーな人、友人と言うのは変わった人、知人と言うのは普通な人。
 これがクロガネ。
 とりあえずメールはこちら↓
kurogane951@yahoo.co.jp

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