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[C461]

待ってました!
本編更新お疲れ様です(^-^)
お兄ちゃんが素敵すぎですね!
ナイスしすこん(笑)
新事実も発覚しましたし、ますます目が離せないですよ!
今後の展開が楽しみです♪
次回、発狂……発狂!?
ちょ、ええっ!?
ドキドキですがワクワクは出来ないですねっ!
えにしぃいいいっ(T-T)
  • 2009-05-12
  • 投稿者 : 足長ペンギン
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[C462] 今週のシスコンさんは・・・

お久しぶりでした(挨拶
最初から読み直してきましたよと、
シスコンは正義、ええ間違いなく

最近の話を通して気になったのが、
縁の憎悪の対象は魔導師なのになぜアリサにデバイスを与えたか?
縁(人型)は着ぐるみのような認識でいいのかね?
百合はまだ?
以上の質問でお送りいたしま~す
  • 2009-05-12
  • 投稿者 : オサフネ
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[C463] ヤター♪

待望の続編だね♪
先生は強いね、やっぱり。
基本先生は強いのよ、青いのとか黒いのとか・・・

そして馬鹿侍が死亡フラグ?
きっとクロガネストライカーズシグナムさんは出てこないんだね、残念。

アリサフラグ復活を信じつつ、更新待ってます。
  • 2009-05-13
  • 投稿者 : ぎるばと
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[C464] コメントありがとうございまー

○足長ペンギンさん
 この場合はシスコンと言うべきかマスコンと言うべきか。どちらにせよシスコンか。
 次回はあれですね、ええ、発狂。発病でも可。
 この物語において幸せってなんだろう。

○オサフネさん
 しかし肝心の妹は兄ウザいと思っているのです。
① その内本編で。あえて言うなら、教授もシスコンも魔導師なのです。
②完全に別形態な感じですかね。
③百合まだー。

○ぎるばとさん
 逆に強すぎてどうしようと思い始めたクロガネ。
 むしろこの物語は死亡フラグを乱立しすぎていて何がなんやら……
 アリサは、うん、もうちょっと耐えていただきます。
  • 2009-05-13
  • 投稿者 : クロガネ
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[C465] 狂歌

アステマのチートは寧ろオッケー
アースラ撃沈させちゃえ(笑)

アリサに素質があるみたいですね
ここはアステマの能力継承か?


発狂=なのはフェイトフルボッコ期待


ストライカーズ予想
アステマと親友だったジェイルにより縁は生存
六課の一員になったアリサは戦場で再会するもKYスバルにより再びこじれる
最終決戦にてジェイルから好きに生きなさいみたいな事言われて評議会の刺客と戦うアリサを助けに縁は再び忌まわしき姿を解放する

なんて言ってみる
  • 2009-05-14
  • 投稿者 : ルファイト
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[C467] 罪狂

○ルファイトさん
 教授はチートだけど技術が巧い訳じゃない罠。
 アリサはこのままバーニングになるか否かですが、うん、どうだろ。

 ――いいなぁ、そのストライカーズ。誰か書いてくれんかなぁ(ぇ
  • 2009-05-15
  • 投稿者 : クロガネ
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[C468] インターバルが

今回は早かったですね。あのド変態のフェイトが抜けきってないので普通なフェイトに違和感が……


そして、お兄ちゃんカッコいいよ、お兄ちゃん。あ、でも縁は僕がもらっていきます。さあ、この胸に飛び込んでおいで!

  • 2009-05-16
  • 投稿者 : 光速ベスパ
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[C469] 実は同時進行だった罠

○光速ベスパさん
 なのですよ。
 しかし重大な問題が一つ。パラレルの短編はあくまで本編との時間列の摩り合わせの問題回避の為のパラレルであって、実はキャラの設定そのものは本編と何一つ変わってないのです。
 手を繋ぐのもキスするのも、実は本編との因子が一つ違えばありえた話であって……もちろん、あのフェイトもあのはやても。

恋慈 「はっはっは、妹はやらん。縁は俺のよ――」
縁  「冗談でも吐き気を催すな……」
  • 2009-05-16
  • 投稿者 : クロガネ
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[C471] 来た!ガンザくん来た!これで勝つる!

そういえば微妙になのは嬢を尊敬していた節がありましたね、うむ、相変わらず鬱まっしぐら。
高町式お話術はちゃんと言葉のキャッチボールができればドカンとはいかないはずだから、きっと大丈夫・・・・・・だと、いいなぁ。発狂するのはいったい誰だ!?

クロガネさんのことだから、この後さらに三重四重と追い打ちで鬱が積み重なっていくんでしょうね、バッチコーイ。

やった、やっとガンザくん出てきた!すごいかませっぷり、だけどそんな君が大好きだ!
  • 2009-05-18
  • 投稿者 : TFJ,
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[C473] ガンザに固定客が付いてる!?

○TFJさん
 実はこの話、人間関係がとんでもなく拗れている罠なのです。
 なのは嬢は無印とA´sだと対人戦で先制攻撃をしないんですよね。あくまで 「おはなし」。駄目なら 「砲撃」。

 ハッハッハ、欝は既に終了してるってばー、アハハハハハハハハハハ
  • 2009-05-19
  • 投稿者 : クロガネ
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[C474] 管理人のみ閲覧できます

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  • 2009-05-20
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魔法の使えない魔法使いの魔法 44

第8章――第2節――
――カルマ――
 
 
 
 
 実験は、苦痛以外の何物でもなかった。
 調整は、悪夢以外の何物でもなかった。
 頭の中に焼けた鉄の棒を突っ込まれ、掻き混ぜられているかのような感覚。
 足を裂かれ、無理矢理何かを押し込まれているかのような感覚。
 腹を割られ、強引に腸を引きずり出されているかのような感覚。
 痛い。
 辛い。
 実験と調整以外の時間、培養液に浸けられているのも、苦悶である。
 培養液を通して見える。
 皆、気持ち悪そうにこっちを見ていた。
 研究員じゃない、少しだけ高そうな立派な服を着た誰かは、「醜悪だな」 と鼻で笑った。
 醜い。
 気持ち悪い。
 誰のせいだ。
 誰がこんな身体を作った。
 ふつり、ふつり、と、“それ” の胸に怒りが湧くのは時間の問題であった。
 しかし、その怒りすら、毎日休む間もない苦痛により磨耗していく。
 醜い。
 汚い。
 気持ち悪い。
 化け物。
 化け物。
 投げ掛けられる言葉すら、ああ、それは自分の事なのか、とどこか他人事のように思うしかない。
 身体を改造される。
 頭の中に自分のではない知識が勝手に詰め込まれる。
 心すら、歪む。
 その身体に見合った、歪な心に。
 もういい。結局はただの実験体。苦痛と苦悶に彩られながら、この命が尽きるまで待つしかない。
 そう諦めが心を彩った次に。

 それは、捨てられた。

 リンカーコアが弱々しい、失敗作だという理由で。
 殺されはしなかった。
 普通に、大きな袋に詰められて、捨てられた。
 当然か。元々は前線の魔導師の代わりとして製造される予定だったから。
 身体能力は人間のそれをはるかに凌駕していても、魔法が使えなかったら意味などない。
 捨てられて当然。
 当然。
 強靭な魔力を前提として作られた身体で弱いリンカーコアでは、培養液がなければ身体を保てない。
 培養液に浸からなければ、2日でこの命はなくなる。
 魔力がないから。
 リンカーコアが弱いから。
 死んで当然。
 捨てられて、当然。









 それで、納得しろと?












「恋慈、お前は引け」
 続けたアステマの言葉に、恋慈は落したTPSショットガンを拾いながらのそのそと立ち上がる。
 そして、シグナムを睨んだまま、その銃口をアステマの頭へと向けた。
「引くかよ。あの女にゃ1発礼でも入れねぇと気が済まねぇ」
 仲間割れか?
 油断する事なくゆっくりと膝を曲げ、しゃがむように腰を下ろしながら、シグナムはなるべく衝撃を与えないように優しくアリサを下ろした。アリサの目が不安そうに揺らぐ。
 この結界は、硬い。
 内側から壊すには、全力を持って当たらない限りシグナムでも突破は難しい。
 幾ら仲間割れをしているとは言え、両者ともシグナムへと注意を向けている以上、この2人をどうにか退けねば抜けられない。無意識に唾を呑み、喉が鳴った。
 恋慈の方は、多分相手に出来る。銃器を使うとは言え、姿を目の前に晒している以上、何があっても十分に対処できる自信がシグナムにはある。
 だが、アステマの方は危険だ。
 歩いて来るのに気がつかなかったというのもある。底が知れないというのもある。
 それ以上に、危険だ、と本能が告げてくる。あれを相手にしてはいけない。そう告げる。
 ゆっくりとレヴァンティンの切っ先がぶれぬように立ち上がるシグナムを見て、にやっとアステマの口端が片方だけ吊り上がった。
「悪いな馬鹿侍、退屈かもしれないが付き合ってもらうぞ」
「……ふん、そろそろ帰りたいのだがな」
「おいこらお前等、人の話はちゃんと聞こうって習わんかったかね?」
 むすっとした恋慈の言葉に、ふぅ、とアステマが細く長い溜息を吐く。
 掌を広げるようにし、アステマは左手を自分の目の前に持っていく。
 ぶんっ、と空気が震える音が響き、その五指に絡まるように青紫をしたリンクバインドのような光の輪が現れる。
 無詠唱どころか魔法陣の展開もなかった。それ以前に魔力が通る感じもまるで感知できなかった。
「お前は引け」
 先と同じ発言を繰り返し、アステマは青紫の光の輪を後頭に持っていき、右手で自分の髪を乱雑に引っ掴んだ後、光の輪の中に通す。それから光の輪がきゅっと絞られ、髪が纏まる。ポニーテールである。
「馬鹿侍は私が殴っておく」
「いいや、あれは俺が豚肉のメンチより細かくしてやる。縁を傷つける奴は生かして返さねぇ」
 続けたアステマの言葉に首を振ってから、恋慈は鈍い音を響かせながらTPSショットガンをシグナムへと向けた。
 確かにTPSは優秀なショットガンだ。だが、シグナムからしてみれば大した物ではない。あの程度の質量兵器ならば、騎士甲冑を物理的に抜く事すら出来はしない。
 正直に言えば、ショットガンなぞシグナムにとって恐れる必要はない兵器である。
 アリサさえ居なければ、と頭につけて。
 初撃で分かったが、バードショットのあの弾丸は散らばる際かなり集弾率が悪い。悪いと言うか、狙っているとしか思えないほどに広がってくる。
 シグナムにとっては恐れるに足りないが、アリサならば散らばった弾が一発でも当たれば致命傷になりかねないのだ。
 それは、避けたい。
 睨みを利かせる恋慈を見返しながら、シグナムは己の喉が勝手に上下し鳴るのを覚える。
 ショットガンはアリサが危険だ。
 そしてアステマは……本能的にヤバい相手だと分かる。
 状況はかなり危ない。
 油断なく構えながらも、焦りがじわりと浮かぶシグナムを見、そこでようやくアステマは恋慈へと顔を向けた。
 顔ごと向けた。視線だけじゃない。
 舐められているのか、と一瞬そんな考えがシグナムの頭を過ぎるが、意味ありげな含みのある仕草をアステマがしていないのを見ると、どうやら素らしい。
 一つだけ悟る。
 恋慈より、アステマの方が戦いの場慣れをしていない、と。
「阿呆、冷静になれ」
「はぁ?」
「縁を連れて行くんだよ」
 呆れるように、それでもまるで子供に言い聞かせるような苦笑いが混じったような口調で、アステマは倒れている縁を親指で指し示した。
 縁は、ぴくりとも動かない。
 死んではいない。それは分かる。
 ショットガンの銃口をシグナムに、そして打てば確実にアリサへと当たるように固定しながら、恋慈はほんの一瞬だけ視線をずらし――視線が倒れ伏せる縁を捉えるよりも前に即座にシグナムを睨みつけた。
「――くっ」
 背筋が凍るような殺気と共に、シグナムは奇襲をかけようと力を込めた足をゆっくりと下げた。
 アステマが恋慈の方を向き、そして恋慈の注意が一瞬でも逸れればそれが好機かと狙ってみたが、恋慈の警戒能力はかなり高かったようである。アステマは余裕なのか馬鹿なのか、どちらにせよ戦い慣れをしていないのは分かったが、逆に恋慈は相当の場数を踏んでいる。
 その僅かなやり取りに気づいているのかいないのか、アステマは気にする事なくゆっくりと顔をシグナムへと戻した。好機と狙ったタイミングは、これで完全に潰れたことになる。
「恋慈」
「……ああ」
「お前が縁を護れ」
「…………ちっ」
 盛大な舌打ち。
 先の言い聞かせるような声色は既に鳴りを潜めてしまったのか、淡々と口にしたアステマの言葉に答えるかのように恋慈はショットガンの銃口を下ろした。それでもシグナムへの警戒は止まない。
「手ぇ抜くんじゃねぇぞ」
「安心しろ」
 ゆっくりと足を後に下げながらシグナムと距離をとり……この場合は縁に近付き、と言うべきか、立ち位置を少しづつ下げながら口にする恋慈の言葉に、アステマは首に手を当て頭を回しながら答える。
 こきりと音が鳴る。
「手を抜いても、あの雑魚は私に勝てない」












「武装隊、長々距離転送13人待機完了!」
「本局とデータリンク優先権確保しました! リンク開始します!」
「緊急応援、更に1人確保! AAA+です!」
 情報飛び交うブリッジの艦長席に腰をかけながら、クロノは背筋に走る悪寒を感じていた。
 悪い予感がする。そう置き換えていい。
 現在出撃中のシグナムを含めて緊急応援でニアSランクを3人確保し、武装隊から13人もスクランブルを掛けられる体勢を整えた。更には同じくニアSランクのフェイトにも出動要請は通っているし、ランクこそ見劣りするが十分に戦力として換算できるガンザも待機している。そして、最後の手段に等しいが、クロノ自身も戦力にカウントして良い。
 大盤振る舞いである。
 戦力的には大規模犯罪を数件纏めて強行鎮圧可能だ。
 それを看視者の一件だけに集中させる。普通ならば考えられない過剰戦力と言える。
 それだけ看視者を危険視していると言うことか、もしくはそこまでして看視者を捕獲したいと言うことか。
 だが、そんな戦力を集めてなお、クロノの背筋は悪寒が全力走行中であった。













 転送していく一人と一匹を、手出しできないままシグナムは見送った。
 後で震えているアリサを護ったままで、というのは言い訳だろうか。完全にこちらを甘く見ている態度のアステマとは違い、最後まで警戒を緩めずに縁の傍まで後退りする恋慈のせいで、斬り出すタイミングがまるで掴めなかった。
 転送は若干他術式を混ぜられたミッドチルダ式の術式を使っていた。術者は恋慈、感じられる魔力から然程精密な術式ではなく転送先も次元転送で断層一つ分といったとことか。フェイトの使い魔・アルフの方が、よほど優れた次元転送を用いる。
 ただ、そんな雑と言っていい恋慈の次元転送でこの結界を抜けられたと言うことは、これは完全捕獲の結界ではないと言うこと。
 少しだけだが安心した。時間はかかるかもしれないが、その時間さえ稼げばどこかの部隊がこの結界の侵入コードを割ることも出来るだろう。それまで自分は持たせれば良い。
 ふぅ、と軽く、そして長く、溜息のような息をアステマが吐き出す。
 びくりとアリサの肩が跳ね上がった。
 とてもではないが、今の状態のアリサをつけれて力技で強引に結界を破壊し逃走する、というのは難しいと言わざるを得ない。怪我の状態も芳しくなければ、精神的な状態など正に薄氷の上に立っている状態。
 がたがたと自分の身体を抱きしめながら震えているアリサを後目に一度見てから、シグナムは軽く唇を舐める。カサカサに乾燥していた。
「おい馬鹿侍」
 少しだけ気ダルそうに発した言葉に、シグナムは愛剣を改めて構え直すことにより返した。
「お前は、人を殺した事があるか?」
 胸の前辺りで柔軟でもするかのように両手の手首をくるくると回しながら問われたそれに、シグナムは眉を顰める。
 それは、愚問としか言いようがない。
「……ああ、ある」
「やはりな」
 それもそうか、と言うようなアステマの呟き。
 シグナムの事を烈火の将と最初に呼んでいたのだから、ある程度知っていたのだろう。いや、シグナム達の存在を知れば、容易に想像が付いていたのかもしれない。
 人を殺した事など、よくあった。その為の存在であった。
 夜天の書が狂い出してからは、直接に手を染めていなくても、主であった者の命すら奪っていた。奪っていたと言う表現をせず、ストレートに言うならば殺していた。
 手首の柔軟を終えたのか、今度は腋の下、身八つ口に手を入れて襟の部分をきっちり直し、アステマは息を整えるように目を閉じてゆっくりと深呼吸を行う。戦う前の動作、と言うのだろうか、それを相手の目の前でやるというのは如何なものか。
「それならば分かるだろう。私の娘は、どうやらもう道を戻れないようだ」
「娘?」
「お前らが看視者と呼ぶ奴だ……私自身、子を育てるなど大層な事を何もしなかったのに、なかなかどうして、良い子に育っていたんだ。自慢の娘だったんだ」
 閉じた目が、開く。
 殺気は、ない。
 いや、気配がない。
 目の前にいるのは本当に実体なのかという疑問すら湧くほどに、気配が感じられなかった。これなら、痛い程の殺気を飛ばしまくっていた恋慈の方が注意し易かった。
「だが、私の娘は人を一人殺した。一人殺せば、後は何人殺しても積み上げた数字でしかない。0と1とで分けた袂は、二度とは戻らん。私の娘は、正真正銘の人を襲う “化け物” に成り下がったよ」
「…………そうか」
「ああ……残念だ」
 それが本当に残念なのか、その本心が探れない程に平坦な声で答えてから、ごそりとアステマは右手で左の袖口を探る。
 武器か何かだろうか、袖の下にある部分、袂に入れてあるそれをアステマは掴み、そして袖口からゆっくりと引き抜く。
 敵を前にして武具の用意。舐めているとしか言いようがない。言いようがない、が、シグナムはそれでも打って出る事が出来ない。危険だと訴えかける本能が、その足を止めていた。
「だが、それは私の望みでもあった」
 自虐にも似た色の言葉と共に、アステマはそれをシグナムに向けた。
 階段状に折られた純白の紙を飾った、30cm程の木の棒。
 御幣だった。
 紛い物とは言え、巫女装束によく似た衣装を着ているだけに、それは違和感がなかった。
 デバイスだろうかと思ったが、感じが違う。デバイス特有の金属的な物ではなく、アステマの握ったその御幣は単純に木の棒と紙で出来ている。魔力的な存在も感じられない。本当にどこの神社でも見れそうな簡素な御幣である。
「これで、全員化け物だ」
「……化け物?」
「ああ」
 返すそれに、アステマは唇の片端を軽く上げるように笑う。
 そしてシグナムに向けた御幣を肩で担ぐように上げ

「一家全員、人殺しという事だ」

 その声が、シグナムの真後ろから聞こえた。
 目の前にいたはずのアステマが、フィルムのコマを落としたかの如く消えた。
 全身の毛が、立った。
「っ!」
 反射的に身体が動く。
 右足を半歩引くと同時に、その足と腰の力を使い全力で身体を反転、体勢を低く落とし、肩から肘を経由して手首を伝い愛剣の剣先までを一本の鞭に見立てたかのように撓らせる。
 ほんの瞬きも許さぬ反射速度と剣速。
 そして愛剣、レヴァンティンを真後ろに居るであろうアステマに向けて振り抜き

 ギッ、と愛剣が悲鳴を上げると同時に、その一閃はいとも容易く弾き返された。

 状況を理解するよりも前に、弾き返したその一撃の重さに身体が弾き飛ばされそうになるのをシグナムは堪え、地面を蹴り後ろの飛ぶことで緩和する。
 後。
 反射的に選択した事とはいえ、それが決定的なミスであることなどすぐに察する。
「どうした、貴様の自慢の剣戟とやらはその程度か?」
 振り向き、振り抜き、弾き返され後に下がる。
 その先に、当然のようにアステマは立っていた。
 その立ち位置はシグナムの立っていた所の本当に真後ろで。

 アステマはシグナムに背を向けて、冷たい目でアリサを見下ろしていた。

「――ひっ!」
 悲鳴を上げると同時に、アリサは転がるようにして後退りしようとして、片腕が既に死んでいるのを失念してそのまま無様と言って良い格好で倒れる。
 怯えた目。
 恐怖に歪む顔。
 血塗れの身体。
 アステマは、鼻で笑った。
「馬鹿と気違いに刃物は危険だな、子供のチャンバラより始末に悪い。その程度で剣の騎士を名乗るのならば、そんな剣は肥溜めに喰わせて貴様は代わりに男のモノでも握るべきだな」
 言葉の先はシグナムに、視線の先はアリサに。
 侮辱でしかないその物言いに、シグナムは即座に地面を蹴って愛剣をアステマの左首を目掛けて走らせた。
 その剣筋を、アステマは当然のように持っていた御幣で遮る。
 ただの木と、ただの紙で出来た、その御幣で。

 鋭い金属音。それはレヴァンティンの悲鳴。

 ただの木とただの紙で作られたその御幣は、斬られる事も砕かれる事も折られる事もなく、平然とシグナムの愛剣を受け止めていた。
「なにっ!?」
「動かざること」
 驚きの声を上げるシグナムに、アステマは呟くように漏らす。
 それと同時に、レヴァンティンを受け止めた御幣を払うかのように振り抜く。
 たったそれだけの動作。
 たったそれだけで、シグナムは簡単に弾き飛ばされていた。
 真横に弾き飛ばされ、壁に激突する。
「がはっ」
「山の如し、と、言うのだ」
 全くの予備動作も何もない、魔法を展開した痕跡もない。
 喰らって分かる。
 今のは単純に、強引な力技であった。
 レヴァンティンを受け止めたあの御幣は別として、化け物じみた怪力のみでシグナムを吹き飛ばしていた。最初の一撃を弾いたのも、やはりあの御幣で、押し返したのは腕力だけと言うのか。
 人間業では、ない。
「残念だったなバニングス、あの馬鹿侍はお前を助けられない」
 未だシグナムに振り向く事なく、その冷たい視線でアリサを見下ろしながら、ようやくその口からアリサに向けての言葉が出てきた。
 倒れたまま、アリサは顔が上げられなかった。
 今はただ、命令が所々従ってくれないその身体を亀のように丸めて、不恰好に身を護るような事しか出来ない。
 怖い。
 怖い、怖い。
 それしか頭になかった。
 ああ、ああ、と日本語にならない呟きを漏らしながら、がちがちと歯を噛み鳴らすしか出来ない。
 完全な恐慌状態に陥っている。
 それをアステマは、冷たい視線ではなく、単に道端のゴミを見るような目つきで改めて見下ろした。
「お前ならば、もしやと思ったが……いや、期待した私が馬鹿だったか」
 そう口にして、アリサのその後頭部を遠慮なく踏みつける。
 ぐぶっ、と悲鳴が上がる。
 情けない声。
 汚い声。
 それはアリサの声。悲鳴。
 怖い、怖い、怖い、怖い。
 助けて。
 助けて。
 痛いとは思う余裕がない。それだけしか考えられない。
 助けて、助けて。
 そう願いを求める先に、誰かの姿が頭をちらつくのだが、それが誰なのかが分からない。理解が出来ない。そんな余裕がない。
「く……っ、その足を離せっ、アステマ!」
「ふん、ごちゃごちゃ五月蝿い雑魚だな。ヴィンテージ物はそれらしくショーケースにでも飾られていれば良いのだよ」
 壁に叩きつけられてから体勢を立て直したシグナムの言葉に、アステマは鼻で笑う。その物言いにシグナムの頭に一瞬血が上りかけるものの、それを押し殺して平静を努める。
 アリサの頭を蹴るかのように、軽くごりっと草履底で転がしてから、ようやくゆっくりとアステマは振り向いた。
 その顔は、明らかに機嫌を損ねた色が見え隠れしている。イライラしていると言うのか。
「決めた、貴様はミンチだ」
 シグナムに向き直り、その不機嫌面のままにアステマは御幣を持たぬ左手で指を鳴らす。

 その瞬間、正しく幾何学模様としか言いようのないそれが現れる。

 魔法陣、と呼べるのか。
 アステマの目の前に現れたのは青紫の光で幾何学模様の刻まれた、“球体” であった。
 文字と、数字と、記号がびっしりと詰り、そして万華鏡の如くぐるぐると高速でそれが処理され目まぐるしくその文字や記号が流れ変わるのが見て取れる。
 もしも魔法陣を3次元体にするならば、こんな感じだろうか。正しく立体にした魔法陣。
 それを完成させてはいけない。
 危険だと叫ぶ本能の声を上回るその半鐘の鐘の音に、シグナムは従い地を蹴り上げる。
 ドッ、と風の壁を突き破る。一足で十二分。
 距離をつめ、剣を振るう。単純にて最も効率の良い戦法。
「ぐ」
「……ふん」
 それを平然と、アステマは御幣で防いだ。どんな構造をしているのか。
 甲高い金属音を響かせて、アステマは御幣で無造作にシグナムを押し返す。たったそれだけの動作に、シグナムは車にでも体当たりをされたかのような圧力がかかる。
 左足で地面を捉え、上体が反れながらも堪える。
「レヴァンティン!」
 衝撃を殺しきるよりも早く、愛剣がカードリッジの薬莢を吐き出した。
 続いてその愛剣に炎が纏う。
 必殺に近い、一撃の用意である。
「紫電――」
 堪えた左足でしっかりと地面を捉え付け、右足で踏み込む。
 上段から唐竹の一刀両断。狙いは頭。
 炎の剣が舞い踊る。
 アステマはそれを防ぐように御幣を掲げ
「―― 一閃!」
 例えその御幣にどれだけの防御機能が負荷されようと、それを真っ向から破壊するだけのバリア破壊能力。それから木と紙を燃やす炎。そして魔力を乗せた純粋な爆発的破壊力。
 防げまいと、防がせないと、そう踏んだ一撃。
 正直、殺すつもりの一撃である。

 それを軽く防いだ。

 レヴァンティンが悲鳴を上げる。
 そんな馬鹿な。会心の一撃、とまではいかないが、それでも鍔迫り合いで防げるほど甘い一撃のはずがない。
「終わりか?」
 それを、いとも簡単に。
 鼻で笑ったアステマの姿が視界に入ったと同時に、今度はシグナムの腹部に強烈な衝撃が走り抜けた。
 蹴られた。
 ただそれだけ。
 それだけで、シグナムの身体は踏み止まり堪える余地もなく、弧を描くかのように綺麗に吹き飛ばされる。
「づっ!」
 頭から着地するところだったのを、強引に身体を逸らし左腕で受身を取るようにして地面の上を転がり落ちる。
 馬鹿力、という範疇ではない。
 単純にスペックが違い過ぎる。それを悟る。
 応援が来るまで持ち堪えられるか、そんな一抹の不安が自然に胸を過ぎり、そしてその不安を押し殺すかのようにシグナムはすぐに上体を上げ愛剣を握り直し、即座に体勢を立て直す。
「これを防ぎたかったのならば、手遅れだ」
 立て直したとほぼ同時、青紫で構築されたその球体を、アステマが無造作に御幣で横に薙ぎ払い、破壊する。
 術式の棄却か、そう思うよりも早く、破壊されたその球体を構築していた青紫の光が一気に散らばる。光の霧のように、それは素早く、広く取られている筈の結界内に充満した。
 目眩ましの煙幕とは違う、透明度は高く視界を極端に遮る物ではない。かといえ、極小のスフィアという攻撃性のある光でもない。
 まるで未知の術式にシグナムは警戒するも、効果がまるで分からない以上何を警戒すればいいのか見当が付かない。
「空間座標への侵食を確認、コード解析」
 たじろいだシグナムを冷たく見、パチン、とアステマは左指を鳴らす。
「コード解析完了――書き換えを開始する」
 そして右手に持った御幣を薙ぎ払うかのように振る。
 するとどうだ、充満していた青紫の光の霧が、一気に晴れる。
 きぃぃ、とシグナムの頭に一瞬だけ耳鳴りのような違和感を覚えるが、それはすぐに止

「あ、あが、ぎ、ぎぃぃ、がぁあぁあああああああぁぁぁぁぁああああああああああああああぁぁぁああああああああああああああああああああああああぁぁぁあああああああああああああああっぁぁっ、ぐ、ぎ、ぁぁあああああああああああああああぁあああああああああああああああああああああああ!!!!!!」

 絶叫のような悲鳴が貫いた。
 この世の終わりのような、シグナムの足をも一瞬とは言え竦ませる、そんな悲鳴が。
 あがる。

 アリサから。

「ん……そうか、土地の出身者にとっては空間情報の書き換えは酷だったか」
 警戒して向けられるレヴァンティンなど気にしていないと言うのか、アステマは顔だけ振り向いてから軽くその顔を顰める。
 蹲り丸まり、その体勢のままアリサの身体がびくり、びくりと強度の痙攣を起こしていた。
 動く片方の腕で、己の頭を破るのではないかという勢いで掻き毟る。逆流したのか、それとも傷が開いたのか、びちゃり、びちゃりと痙攣の度にその身体から血が噴出す。唯でさえ出血量が酷かったのに、あれは、命に関わる。
「バニングス!」
「慌てるな、すぐに適応する」
 明らかに尋常ではない様子にシグナムは慌てるが、逆にアステマがそれに冷静に返す。
「この一帯の空間コードを別の空間コードと丸ごと入れ替えた。これにしてみれば、突然無理矢理別の惑星に叩き込まれたようなものだ。次元転送に慣れない奴は、環境の変化に身体が対応できんのだ」
 左手の親指で倒れ伏せ痙攣するアリサを指し示しながら、アステマは信用ならんと顔に書いてあるシグナムに対して軽く説明した。
 軽く言ったが、明らかに聞き逃せないことを言った。
 空間コードを入れ替えた?
 馬鹿な。
 法螺話にしては大きく出過ぎているそれに、シグナムは愕然とした。
 空間コードは、転送を行う際の座標のようなものである。その座標は転送の空間介入術式により弾き出された値だ。
 それを入れ替える? 書き換える? 出来る訳がない。
 当然だ。
 それは、世界の理に介入するのと同意義である。
「しかし、惑星そのものは地球と環境条件はほぼ同一……となると魔力素濃度か。ここまで反応が出るということは、存外魔術適性が高いという事か」
 愕然とするシグナムを気にする事なく、アステマは御幣を握ったまま顎に手を当ててぼそりと呟く。
「リンカーコアをきちんと鍛えれば、化けただろうな」
 ふむ、と鼻を鳴らしてからもう一度アリサの方を振り向く。
 痙攣は止まっていた。
 出血も止まっている。
 ただ、呼吸が浅くなっているのは見て取れた。
 アステマの位置からではあまり見えないが、僅かに見える耳や手は、もう白いという色をとうに過ぎていた。
 間違いなく、このまま放置していれば、死ぬ。
 更に鼻を鳴らし、シグナムへと顔を戻す。
「さて、これで無粋な邪魔はまず入らん。死合うとするか」












 跳んで逃げたのは、予めアステマが用意していた場所であった。
 密林、ジャングル、それらの言い方が似合いそうな、そんな熱帯地域が広がる。太く長い木々に遮られ、視界は極端に悪い。逃げ隠れするには最適である。
 じめりとする地面を踏み、恋慈はぐるりとTPSショットガンを構えながら周囲を警戒し、そして誰もいない事を確認してから大きく息を吐き出した。
 安心なんて気を緩めるつもりはないが、追撃はないとなるとアステマはしっかりとシグナムを足止めしているようだ、ちょっとほっとした。信用している訳ではないが、アステマの事を縁のように頭から信じ込む事は何となく癪である。
 しかしながら、アステマがシグナムを足止めしても、現状はあまりよろしくない。
 足元に視線を落す。
 膝を折りうずくまり、4本の腕を突き立て呆然自失の姿を晒す化け物。
 唯一にして最愛の妹、の、もう1つの姿である。
 恋慈はこの妹のように多次元を連続並行して転送を繰り返し、更にはジャミングまでおまけで掛けるような高度な魔法を構築出来る訳でもなく、管理局がその気になれば居場所を割るなんてすぐに出来るだろう。いや、もうこの場所を割っていると思っておおよそ間違いない。
 呆然としている縁に、恋慈は奥歯を強く噛む。
 アリサには、今までの恩がある。
 小学校での生活を助けてくれたり、事情を深く知ってない普通の友人として縁と接してくれたり、恩がある。今となってようやく認めるが、一時期は恋慈どころかアステマよりも、縁はアリサを信頼していた。
 恩がある、が。
 それでも恋慈は、アリサを殴りたかった。
 殺しはしない。縁が悲しむ。
 でも、その縁に絶縁を叩きつけ、そして今回。呆然としている姿なぞ、悲しむ姿以上に見たくなかった。
「――縁、大丈夫か?」
「――――――」
 ショットガンをカードに戻しポケットへ突っ込みつつ、恋慈は縁の傍に膝立で座り目線を合わせる。
 その複眼に何が映っているのか、縁は何も返さなかった。
 ぬとりと、その裂けた口からローションのような粘液がゆっくりと落ちる。
 気持ち悪いと、恋慈はそうは思わない。どちらかと言えば、逆に愛しく思う。それはこの化け物が縁だと知っているからか。
 ぬちょっと、恋慈は縁の頭を撫でた。
 髪の感触ではない。ぬめり気のある粘液と、硬い皮膚の感触。
 それでも撫でた。
 ぬちゃり、ぬちゃり、と。
「縁、お前は、頑張ったよ」
「――――」
「頑張ったのに報われないなんて、おかしいよな」
 縁は、応えなかった。
 ぬちゃり、ぬちゃり、と頭を撫でる。後頭部がせり出しているその頭は、撫でる範囲が広い。
 いつもなら、恋慈に頭を撫でられれば半眼になり実に嫌そうな顔をするのに、なんの反応もない。
 悔しい。
 アリサに嫌われたと言った時、そのままアリサと引き離すべきだったのだろうか。それとも自分が出て、仲裁に入るべきだったのだろうか。少なくともアステマの意見には反対すべきだった。
 今となっては後の祭りで、それが分かるから余計に悔しい。
「ァ――ガ」
 ぼつっと、縁の口からうめき声のような言葉が漏れた。
 低く、重い、腹の底に響くような、空気が震える声。
 ようやく反応が返ってきたと恋慈は一瞬だけほっとしたように明るくなるが、それはすぐに苦い表情に変わる。
「ガ、グ――ゥゥゥ――――グゥ、ガ、アアァァァ……」
 その複眼から、涙はこぼれない。
 ただ、分泌され滴り落ちる粘液だけが地の草に降りかかる。
 泣いている。
 それだけは、分かった。
「ガァ――ゥ―ゥゥ―――グゥゥ――」
「――縁」
 涙は流れない。
 でも泣いている。
 苦い表情のまま、恋慈はその太い首に右腕を回し、ゆっくりと縁のその頭を抱き寄せた。
 ぬちゅりとする。
 不思議とそれは気にならない。している余裕がない。
「役に立たない兄ちゃんで、ごめん」
 抱き寄せ、縁の顔をその胸に埋めさせる。
 ちくしょう。
 ちくしょう。
 憤りのような鬱憤だけが、胸に溜まった。
 と。
「――っ!?」
 一瞬、頭の中を鋭く強い耳鳴りのような音が響いた。
 反射的に額を押さえるも、その時には既に耳鳴りのような音は通り過ぎている。かなり強い耳鳴りだった、鈍い頭痛が微々たるものだが残っている。
 その音がなんなのか、それを恋慈は知っている。
 アステマだ。
 アステマの魔法だ。
「書き換え……ったく、強引なのな」
 なるほど畜生、あれは冷静そうに見えてかなり頭に血が上っていたようだ。引き攣り上がるように恋慈の口端が奇妙に歪む。
 左手でポケットの中を探る。指にはカードの感触。
 十分だ。
 ヤれる。
「縁……縁、よく聞いてくれ」
 抱きしめながら、そして周囲を警戒しながら、恋慈はゆっくりとした口調で縁に語りかける。
 嘆く声は、止まらない。
 それでも、恋慈は言葉を止めなかった。
「追っ手が来る。逃げようにも、俺じゃあすぐに追跡されちまう」
 抱きしめる。
 紅茶の香り。どう考えても、紅茶狂のアステマからの移り香。
 嫌いではない。アステマは嫌いだが。
「だから、縁だけ先に逃げろ。俺はまぁ、教授にでも拾ってもらう」
 答えない。応えない。
 でも、きっと聞いている。確証はないが、そう思えた。
 ぬちゃ、ぬちゃ、と恋慈は抱きしめた右手で軽く縁の背を叩く。本来ならば、ぽん、ぽん。
 それから、ゆっくりと背中に文字を書く。
 3
 7
 2
 B
 長い長い、16進数のコード。
 それを一文字ずつ、ぬとり、ぬとりと、ゆっくりと書き記す。
 ぴくっと、縁の身体が震えた。
 理解してくれただろう。
「逃げろ、追っ手が――」
 抱きしめる、その手を離し、恋慈は即座に縁を庇うかのように背中に隠した。
 その目の前に、魔法陣。
「――来たぞ」
 ぐるりぐるりと魔法陣が回る。円を主体としたミッドチルダ式と、三角を主体としたベルカ式の魔法陣。ただそれは、ところどころ歪んでいた。
 ポケットからカードを抜き取る。
 魔法陣から転送される、2人の姿が浮かび上がった。通常の転送の様に瞬時ではなく、ゆっくりと。

 真紅のストレージデバイスを2本構えた、管理局の正規バリアジャケットに身を包む少年。
 物騒な形をしたハンマーを握る、ゴスロリファッションに近い騎士甲冑をまとった少女。

 その2人の顔を、恋慈は見た事があった。
「いった……な、何かいつもと感触違うっすね」
 手応えが違ったせいか、首を振って気を取りなおす少年――ガンザ・アーカー。ドールタイプを間借りした後にフェイトと一緒にいた少年だ。確か非管理世界における管理局の権限をよく理解していなかった。
「――ん? シグナム?」
 そして転送先が違う事に気が付いて周囲を見渡す少女――ヴィータ。縁の目の前でドールタイプにボコボコにされたので、映像しか見なかったが無駄に印象が強い。正直なところ流石にありゃ死んだなと思っていたが、かなりピンピンとしている。と言うか、吹き飛ばした腕とかが当たり前の様にくっついているのは何だろう。人間とは思えない。
 周りを見渡していたヴィータが、真っ先に恋慈の視線に気が付いて振り向く。
 目が合った。
「っ!」
「よう」
 咄嗟に距離をとり威嚇のように構えるヴィータに、恋慈はなるべく気軽を装いながら右手を翳すように上げる。その手には1枚のカード。
 突然のヴィータの戦闘態勢と恋慈の声に驚いたのか、飛び跳ねるようにガンザも遅れて後に下がり片方の杖を恋慈に向ける――よりも、恋慈は速かった。
「吹き飛べ」
 カードが輝き、一瞬にてその姿を転送・固定化して巨大化する。
 正に瞬きの間。
 その巨大な何かが姿を現すよりも早く、動いたのはヴィータ。カードリッジを使用する余裕はないと本能的に判断し、相棒たるグラーフアイゼンから最速で構築できるシールドタイプの術式に魔力を流す。
 瞬きの瞬間を超え、ガンザが杖を向け終えたころには既に、恋慈はそれを2人に向けて構えていた。
 黒く、太く、無骨な形をした、巨大な筒。全長は1mを超え、牙剥く銃口は80mmを越える。
 巨大な筒。
 銃ではない、それはロケット砲。
 スウェーデン産ご家庭用一般兵器。
 FFVのM2……無反動砲である。
 そのM2の引き金を、何の躊躇いもなく恋慈は引いた。
「アイゼン!」
(( Panzerschild! ))
 牙を剥き出し襲い掛かる一撃よりも速く、ヴィータはガンザを庇うようにしてそのシールドを展開した。
 炸裂。
 閃光。
 爆発。
 衝撃。
 なにかとんでもない爆音が鼓膜を破らんばかりに唸りを上げたが、それはガンザの耳にもヴィータの耳にも音として処理しきれないレベルであった。
 展開したシールドが凄まじい圧力で弾かれ割れそうになるのをヴィータは踏ん張り堪える。
 質量兵器は確かにそこそこ厄介ではあるが、守護騎士に対してはあまり有効な兵器ではない。このM2の無反動砲も、本来の威力ならば騎士甲冑だけで十分にダメージを相殺できるのだ。対戦車兵器程度では守護騎士の膝は折れない。
 そう、本来の威力ならば。
 何だこりゃ。
 M2の砲撃を耐え、ヴィータの脳裏にはそんな言葉が過ぎる。ヴィータも実物のM2やM3の砲撃を受けた事はないから正確な事は言えないが、恋慈から受けたM2の砲撃は、明らかに衝撃量が強すぎる。
 改造されてるって事か――それか、何か隠しタネでもあるってか!?
 奥歯を噛み締めてから、ヴィータは気合で砲撃の爆発を防ぎ切る。
 頭から痛い手を取られた。
 シールドの向こうはすっかり煙に支配され見えない。これも狙いという事だろう。M2で倒れるならばそれで万歳、倒せなくとも煙幕の代わりとなる、そういう事だ。
「ほれ、続けるからしっかり耐えな!」
 続いて投げ掛けられた言葉と共に、シールドを叩き割らんと言う勢いで鋭い衝撃が走り抜ける。
 点の攻撃。
 質量兵器でこれだけの点の攻撃ということは……銃器か。
 判断すると同時に再び鋭い衝撃。
 攻撃間隔がかなり速いが、アサルトライフル・マシンガンのような速さではない。
 こうっ、とヴィータの隣でガンザの2本のストレージデバイス両方が、魔法構築が終了した合図のように輝いた。
 一瞬目を合わせる。
 ガンザが頷いた。
「散っ!」
「ういっす!!」
 3撃目の銃声と共は、ヴィータのシールドを捉える事はなく空に響いた。
 銃撃が襲うよりももっと早く、ヴィータはシールドを解除すると同時に右へと跳躍し、ガンザは左へと跳んだ。
 がさっ、とヴィータの足が地を捉える。
 その反対側でガンザが樹を蹴り飛ばし、更に跳ぶのが見えた。飛行魔法も使わずに。器用すぎるだろ。
「福音たる輝き、導きのもと鳴り響け!!」
(( Divine Shooter! ))
「飛べ燕!!」
(( Schwalbefliegen! ))
 そして両者、まるで合図し合ったかの如く、恋慈が先まで居た場所へと誘導弾を叩き込んでいた。
 ディバインシューター、そしてシュワルベフリーゲン。純魔力の弾丸と、物理的破壊力を持った実弾の弾丸。
 煙を切り裂くようにその誘導弾は突き進み――手応えなし。
「ガンジ!」
「ガンザっす!」
 指示を飛ばすまでもなく、ガンザは即座に違う魔法を発動させる。
「ミラージュ・ハイド!」
(( Mirage Hide! ))
 嫌にハイテンションなガンザのデバイスが唸りを上げる。
 がさ、とガンザは2本目の樹に足を掻け――その姿が揺らぐようにして透明になり消える。
 光学的な結界による迷彩効果があるステルス魔法。
 それが成功しガンザの姿が見えなくなったのを確認してから、ヴィータは地を蹴って煙へと突っ込む。
 煙が晴れてきたとは言え、相手の姿が見えない以上止まる訳にもいかない。
「果敢だね……ちったぁ怯めよな!」
 怒声に反応するかのようにヴィータは膝を曲げて身体を落とす。
 ジッ、と帽子を銃弾が掠めた。
 掠めたそれから向きを算出する。銃弾の威力からは距離を測れないが、それでも相手の位置をお凡そ確認できる。
 ヴィータの左手、人差し指から小指までの指の間に3つの鉄球が現れる。
「ギンザ! 合わせな!」
 名前を盛大に間違えている。
 それでもガンザからのつっこみはない。
 ぞくっと、ヴィータの背に鳥肌が立つ。冷たい刃が首筋に当るような殺気。
 殺気が飛んでいるだけ攻撃が分かり易い。すぐさまヴィータは左に飛び、そしてグラーフアイゼンを振り抜き

 ギッ!

「ん――!」
 襲ってきた銃弾を、その伯爵の力をもって強引に殴る。
 感触からしてハンドガンならばかなりの大口径と予測できる。正し、その破壊力は銃弾の大きさからは想像できないほどにデカイ。
 が、十分に叩き返せた。
「なろぉっ!!」
(( Schwalbefliegen! ))
「んな阿呆な!」
 その弾丸に魔力を乗せて、誘導弾として弾き返す。
 先のロケット弾のように爆発しないのならば、質量兵器など魔法技術の前ではひっくり返してこちらの武器に出来るのだ。高度の技術は要求されるが。
 防がれるならばともかく弾き返されるとは予想していなかったのか、悲鳴のような驚きの声を上げる恋慈のそれにヴィータは口端を吊り上げ、用意していた鉄球を空中に放り投げる。
「おまけ、だ!」
(( Schwalbefliegen! ))
 更に追い討ちをかけるように、グラーフアイゼンで鉄球を叩き、誘導弾として予想される位置へと叩き込んだ。
 煙を切り裂き突き進み、合計4発の誘導弾は
 バンッ
 ドンッ
 ドッ
 バギッ
 手応えはない。全部樹にブチ当たり、粉砕する音が響く。
 が、それで十分だった。
「見つけたぞこの野郎!」
 地を蹴る。
 恋慈の位置を、見つけた。響いた音と弾けた魔力反応は、海豚や潜水艦の原理と同じく、ヴィータにとって目以上に正確に相手の位置を教える要素である。
 ガシュン、とグラーフアイゼンが音を立ててカードリッジを使用する。
「ラケーテン!」
 ハンマーの片方からジェットノズルのような物がせり出し、それと同時に火を吹いてヴィータの身体を加速させる。
 片足が一瞬地面を削る。
 その足を軸にするように、グラーフアイゼンの推進力をもって身体がコマの様に回転する。
 ジェットノズルの反対側に、スパイクのような突起物がせり出す。
「ハン、マァァァァァァァァァ!!」
 気合一閃。
 その凶器が振り回された。
 推進力を与えるロケット噴射の轟音に隠れ、舌打ちの音がかすかに聞こえる。
 煙を裂き、影を捉えた。影は――二つ。
「兵士!」
 破砕音が響く。手応えはあった。
 だが、今度はヴィータが舌打ちする番であった。
 手応えがあまりに硬すぎる。金属を叩くかのような感触である。シールドなどで防がれた感触とも違う。
 メキ、と無効が砕ける音がした。
 硬いが、ラケーテンハンマーの衝撃に耐えられるほど強固でもなく。
 バキリと何かの金属を抉り、その影を真っ二つに両断する。
「――ちっ」
「残念」
 そしてハンマーを振り抜いて、ヴィータの眼前に銃口を向けられていた。
 巨大な、と言うよりも巨大過ぎるハンドガン。整備性や重量の割りに威力がそこまで向上してないと不評のリボルヴァー。
 M500
 その大口径の銃口が、虫一匹が間に割り込めるか否かという距離に突き付けられる。
 抉り、真っ二つにしたのは、フルプレートの鎧兵士。
「ドールタイプかよ」
「こちらと防御スキルが壊滅的なんで、ね!」
 銃を構えた恋慈が不敵に笑う。M500を片手持ち。
 その引き金を容赦なく引く。
 炸裂。
 ほぼ0距離の大口径。
 普通の人間ならば回避不可能で、頭部が屋上からアスファルトに叩き付けたスイカよりも酷い事になる。
 なる、が。
(( Panzergeist! ))
 それよりも半歩早く発動したそれが、阻む。
 パンツァーガイスト、それを展開範囲を狭くして即効性を上げた改良型。しかも今回は更に展開範囲を銃撃の一点に絞り込み、強度を最大限まで引き上げた。
 首から上がそのまま吹き飛びそうになる衝撃がヴィータに襲い掛かるものの、銃弾その物は致命傷にならないレベルまで防ぐ。
「ぐっ」
「ぉらっ!」
 防がれるそれまで予想していたのか、即座に恋慈はヴィータの胸を蹴り飛ばし、自身も後へと跳ねるようにして距離を離した。
 蹴られたヴィータ自身はよろける様に数歩下がるが、すぐに恋慈へと顔を戻しグラーフアイゼンを構え直す。
 額から軽く出血していた。
 0.5インチの弾丸程度なら、あのパンツァーガイストで十分防げたはずなのだが……やはり魔力による何らかの威力強化を図られている。
 更に恋慈はヴィータにM500の銃口を向
(( Ring Bind! ))

「そこまでっすよ」

 その腕を、光の輪が押さえ込んだ。
 バインドの基礎中の基礎、リングバインドである。
 そして恋慈の首元に、赤いデバイスが押し当てられる。
 後に立っていたのは、ガンザ。ステルスで、近付いていたのだ。
「固有振動数を割り出し完了。このまま魔力を流すと――ぼんっ、すよ」
「――なるほど、ブレイクなんちゃらか」
「ブレイクインパルスっす」
 首元に押し当てられたデバイスの宝玉が、僅かに光っている。即座にブレイクインパルスを流し込める体勢であった。
 ヴィータへ視線を合わせたまま、後へ振り向く事なく答える恋慈は、いやに冷静である。
 ゆっくり、油断なくヴィータは恋慈へと足を進め、そしてグラーフアイゼンで恋慈の持っていたM500を叩き落す。
 衝撃で、M500が地面に叩きつけられる前に砕けた。
「……あーあ、もったいね」
「答えろてめぇ」
 呟くように漏らした恋慈の股間部に、グラーフアイゼンのスパイク部を突き付けながらヴィータは睨み上げる。
 何故か後のガンザの方が竦んだ。
 ついでに恋慈の顔色も少し青くなった。
「ご、豪快な嬢ちゃんだな」
「ピーナッツの粉砕か、ソーセージのミンチか選べるぞ。されたくなきゃ、答えろ」
 睨み上げながら言うそれに、やはり恋慈の後で構えるガンザの方が竦んでいた。
「看視者は何処だ」
「――だとさ、縁」
 問い詰めるヴィータに、軽く笑うようにして恋慈はヴィータの後ろへと目をやった。
 反射的に振り向きかけるが、すぐにガンザへと目線をとばし合図する。それに応えるようにガンザは恋慈の首元にデバイスを付きつけたまま、ヴィータの後ろへと目をやった。
 煙がゆっくりと晴れていく。
「…………ぅわ」
「ちっ」
 素直に感想が漏れたガンザへ、目線を動かす事なく恋慈は向けてこぼした。
 煙が晴れて向こう側、縁がいた。
 看視者と呼ばれる、その姿のまま。
 顔を上げ、その複眼と呼ばれる巨大なレンズをしっかりとこちらに向け。
 鳴き声は、止まっていた。
「縁、とりあえず逃げろ」
 軽く笑い、そして恋慈はその言葉を縁に向けた。
「てめっ!」
「レ――レン――」
「まぁ逃げろ。まず逃げろ。魔導師をブチ殺したいなら俺がブチ殺す。たまにゃ、お兄ちゃん立てなって」
 脅すようにヴィータが股間にスパイク部を押しつけるも、恋慈は気にする様子がまるでない。それどころか、ようやく絞り出た縁の声に嬉しそうな様子である。
 その様子に、ヴィータが舌打ちした。
「バンザ! 確保しとけ!」
 即座にグラーフアイゼンを離し、バックステップと同時に反転、更に地を蹴ってヴィータは縁へと突撃を掛ける。
 ガシュン、とグラーフアイゼンが音を立ててカードリッジを吐き出した。その魔力がロケット推進に注ぎ込まれ、縁へと一直線に飛んで行く。
「ガンザっす!」
「させねぇよ」
 返事が、重なる。
 その瞬間、鋭い衝撃と共に恋慈の首元に押し当てられたデバイスが跳ね上がった。
 リングバインドで拘束されていない手に何時の間にか握られた子型の拳銃、デリンジャー。
 ヴィータが離れたその瞬間に抜き、そのまま真下から後ろを見ずにガンザのデバイスを狙い撃ったのだ。阿呆らしいまでの技能である。
「っ!」
 即座にガンザはもう片方のデバイスを恋慈に向けるも、それより速く恋慈はそのデリンジャーでガンザの左足へ弾丸を叩き込んでいた。
 バリアジャケットにより貫通はしない物の、物理的な衝撃は緩和される事なくダイレクトに貫いていた。痛いと言うよりも、熱い。
 怯んだその間に魔力を流し、恋慈は即座にリングバインドを破壊。コード侵食は済んでいた。
 そして即座にポケットから素早く一枚のカードを抜き取ると同時に高速起動。
 瞬きも許さぬ瞬時にカードが先程と同じ銃、M500へと変形・巨大化を果たす。
 そのまま縁に襲いかかろうとしていたヴィータの得物、グラーフアイゼンに向けてM500を発砲。正気を取り戻したものの、今だ呆然としていた縁にグラーフアイゼンが喰らいつく寸前で、その軌道を弾き逸らした。
「なっ!?」
 車は急に止まれない。
 弾かれ軌道が逸れたグラーフアイゼンは、縁の頭の真上を超高速で素通り。縁に突撃したのは、ロケット噴射の推進力に止まる事が出来ないヴィータの身体で、ほぼ出来損ないのタックルを入れる形で衝突する。
 ぬちゃりと気持ち悪い感触。
 それを確認する前に、恋慈は振り向き様にガンザを蹴り飛ばし、更にM500による至近距離の発砲。
 それは反射的にバリアにて受け止めるが、とんでもない威力にガンザの身体は盛大にひっくり返った。しかもバリアが砕かれ、弾丸と相殺という形で破られていた。なるほど確かにこの威力、ヴィータがシールド系で受け流していたのを思い出し、ガンザは自身の魔法選択のミスを悟る。それを叩き返したグラーフアイゼンの強度にもびっくりだ。
「後はお兄ちゃんに任せな!」
『――恋慈、私は』
「縁がお兄ちゃん大好きっ! なんつってくれたら、こいつら軽く殺して追い付くから、問題なしだ!」
『気味が悪い』
「ひどっ」
 ガンザから距離を取るように、そしてヴィータに距離を詰めるように地を蹴りながら言う軽口に、縁の対応がいつもの調子に戻りかけていた。
 酷いと言うわりに、恋慈の顔がほころんでいる。
 体当たりを敢行してしまったヴィータの身体を、縁はむんずと4本の腕でひっ掴み、そして強引に引き剥がす。凄まじい握力で、騎士甲冑越しでも握り潰されそうだった。
「ぐっ!」
「ド、ケ!」
 そして、太いその足で、ヴィータの腹を蹴りつけた。
 恋慈の銃撃もおかしい程に強力だったが、縁の蹴りはそれを遥かに超えていた。ヴィータの騎士甲冑の、上着が一枚分丸ごと砕け散り、そして衝撃がダイレクトにヴィータのその小さい身体を貫通した。
 それを物語るかのように、ヴィータの身体が弾丸の様に吹き飛んだ。
 あまりの威力に、奇妙な声と共にヴィータの口から胃液が漏れる。血の味がした。
 蹴り一撃で騎士甲冑破損。どんな威力だ。
 蹴り飛ばしたその足で、縁は踏み込むように地面を蹴り、真上に跳ぶ。
 一足で、ゆうに5mは身体が浮いた。脚力のみなのか、それとも飛行魔法を発動させたのか。
「させ――」
「まだ寝てろっ」
 空中で体勢を立て直そうとしたヴィータに向け、恋慈は即座にM500を撃ち込む。
 シールドを展開する暇などない。薄くなった騎士甲冑の上半身部分を直撃、0.5インチの弾丸は右肩を砕き貫通した。
「っ!!!」
 体勢は立て直せず、鮮血を撒きながらヴィータはガンザよりも後ろにある太い樹に背中から激突する。衝突の瞬間に右手に握ったグラーフアイゼンを取り落としそうになるも、歯を食い縛って左手に取り直す。
 それとほぼ同時、起き上がったガンザが縁と恋慈に向けてそれぞれのデバイスを向ける。
(( Photon Bullet! ))
(( Photon Bullet! ))
 テンションの高いボイスと共に、最高速で赤い弾丸が両者に向けて撃ち込まれ

 半分も飛ぶ前に、赤い弾丸は弾け飛んだ。

「は?」
 ダメージは正直期待しないものの、牽制にはなると思った一撃が突然弾けたのに、ガンザは間の抜けた声を漏らす。
 何が起きた?
 カンザは縁へ顔を向ける。
 右上の腕をガンザへと向けている。
『恋慈』
「おう」
『――たのむ』
 何が起きたのか分かるよりも前に、縁はそれだけ念話で言い残し、そして一瞬で姿が掻き消える。
 転送か。
 速過ぎる。魔法の構築がまるで分からなった。
 縁を取り逃した事にガンザは舌打ちをする。
「――さて」
 縁が転送したのを確認してから、恋慈は落ち着き払ってガンザと、そしてヴィータの方へと向き直り……M500をヴィータに向けて構えた。
 倒れ伏せていたヴィータがぴくりと反応する。
「その弾、捨ててくれると助かんだけ――」
「――なろっ!」
 恋慈の言葉を遮るようにヴィータが左手に握るグラーフアイゼンで地を叩き跳ね上がり、そして右手で精製した魔法術式を通さない純魔力の魔力弾を全力で振り抜くかのように恋慈に向けて真っ直ぐ投擲した。
 右肩から鮮血が吹き出る。
 うげ、と言うような嫌な顔をしながら、恋慈はその魔力弾を横に思いっきり跳んで避ける。
 魔力弾は最初から牽制用だったのか、跳ね上がった身体そのままにヴィータは両足に魔力を流し、そして不自然な体勢で地を蹴り込む瞬間に流した魔力を地面との接地面で爆発、一息でガンザの横を通過し恋慈目掛けて弾丸の如く突撃をかける。
 グラーフアイゼンが振り上がる。
 ダメージを受けた身体。普段とは逆の腕。
 しかし、その動きのキレは普段と何一つ変わる事なく鋭い。
「のあっ!?」
 突然突っ込んできたヴィータに驚きの声を上げながらも、恋慈は狙い鋭くグラーフアイゼンに向けてM500を打ち込む。
 耳を劈くかの如く激しい音と共に、ヴィータの身体の起動がぶれる。
 M500からの弾丸がグラーフアイゼンを握る部分のすぐ上を直撃したものの、その程度でグラーフアイゼンがへこたれる訳はなく――いや、グラーフアイゼンへダメージが蓄積されていない訳ではないのだが、それでもヴィータはカードリッジを使用せずにグラーフアイゼンのロケット推進力の源をジェットノズルより噴射させる。
 ジェットノズルから真っ赤な炎が吹き上がり、それは高温の証である青い炎にまで高まった。
 奇しくも恋慈の射撃によりブレたヴィータの身体が、その勢いそのままに独楽の如く高速回転をする。
「ぶっ飛べぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
 高速回転のまま一直線に突撃。
 魔力噴射により超高速に加速かれたグラーフアイゼンのスパイク部を目標へ叩き込む、単純ゆえに高い破壊力。
(( Raketenhammer! ))
 が。
 グラーフアイゼンが恋慈の胸を抉り取らんと直撃する寸前、何かが恋慈を押し退けて割り込む。
 ドールタイプ。
 盾を持ち構え、更には防御用のシールドまで展開している。
 それを、ヴィータはシールドの真上から盾ごと含め一撃の下に粉砕した。
「はっ、同じ手で避けられるたぁ、お嬢ちゃん馬鹿の子か?」
 先もドールタイプによりラケーテンハンマーを外したと言うのに、同じ轍を踏んだ。
 砕け散るドールタイプの背後からM500をヴィータに向けて構え、恋慈は呆れたように告げ――表情が引き攣る。
「馬鹿はテメェだよ」
 砕け散るドールタイプの向こう側、左手に握ったグラーフアイゼンを振りぬいたままの姿勢でヴィータは恋慈を睨み上げる。
 右手を真っ直ぐに恋慈の心臓に向け。
 その右手には、純魔力の弾丸が人差し指の横上に置かれ、親指でいつでも弾いて撃ち込める体勢になっていた。
「この距離じゃドールタイプに庇わせる暇はねぇ。それにこういう弾丸は撃ち落せねぇようだし……私もこの位置から外すつもりもねぇ」
 真っ直ぐ向けられるその銃口に怯む事なく、ヴィータはゆっくりと告げた。
 恋慈の銃は強い。単純な破壊力が半端ない。ガンザのバリアを破壊するくらいには。
 しかし、ヴィータが先に投擲した純魔力で精製された魔力弾には、銃をヴィータへと向けていたにも拘らず撃ち落しではなく回避の選択をした。真っ直ぐに投擲したので、魔力弾を打ち落としたらその直線上にいるヴィータもまとめて撃ち抜けたというのに。撃ち落としが出来ない腕でもあるまいに。
 となると、あの銃弾は強化を施されているものの、物理的な干渉力の低い純魔力――ミッドチルダ式で言うところの非殺傷設定の魔法が最初から撃ち落せない可能性が高い。
 要するに、魔力的だが科学的だかよく分からない技術で銃をいくら強化しても、所詮銃と言うこと。
 所詮質量兵器如きが、非殺傷設定の魔力に干渉できる訳がない。
「答えろ、お前、看視者とどういう関係だ」
 詰問するその口調に、恋慈が軽く鼻で笑った。
「看視者じゃねぇ、縁だ」
 右手を恋慈の胸に向けたまま、ヴィータはグラーフアイゼンを握り直し、そのスパイクの部分を今度は恋慈の脇腹に刺さらない程度に押し当てる。
 ヴィータの右肩から流れる鮮血が、騎士甲冑のアンダーウェアを伝い、ぽたり、ぽたりと流れ落ちる。
「はぁ?」
「縁だ。看視者じゃねぇ、化け物なんかじゃねぇ、海鳴 縁、俺の可愛い妹だ」
 ややむすっとしたように、恋慈が続けた。
「お嬢ちゃんも随分縁に拘るじゃないか。仕事熱心か? それとも縁の目の前でボロ糞にされた腹いせか?」
 ぴくっとヴィータの右繭が一瞬跳ねた。
 ドールタイプの集団襲撃に死にかけたのは、正直あまり思い出したい話じゃなかった。
「……違ぇ」
 ぼつっと呟くように返した。
 へぇ、と意外そうに見返した恋慈のその視線が妙にむかつく。
「ドールタイプにボコられたのは、私の力不足が原因なんだよ。消耗してたとか、多勢に無勢とか、んな事言ってたらヴォルケンリッターを名乗れねぇ」
 これは、本音だった。
 確かにあの時はロストロギアの捕獲で予想以上に消耗して、ダメージと空腹が重なってその時点で既にふらふらだった。
 そして複数体のドールタイプによる襲撃である。生きている方が不思議な状況だ。いや、人間ならば普通に死んでいる負傷の仕方をしていた。
 しかし、その程度の苦境を乗り越えられなかった、それは全て己の力不足の招いたことなのだとヴィータは捉えている。きちんと飯を食べ、きちんと装備をし、きちんと慌てず戦略・戦術を立て、きちんと手早くロストロギアを捕獲できていれば、もしかしたらドールタイプを全て撃破して離脱できたかもしれないのだ。
 それを逆恨みする気はない。
 逆恨みをすると言うならば、せいぜいそのドールタイプの襲撃のせいで報告書を何度も何度も再提出で突き返された恨み言ぐらいである。
 だが。
「だけどな、かんし――縁って奴は許せねぇ。一発殴らせろ」
 続けたそれに、今度は恋慈の眉が跳ねる番であった。
 看視者ではなく縁と呼んだ。
 それは単に、恋慈が言った化け物じゃないという言葉が、いやにすんなり胸に落ちたからかもしれない。自分とてプログラムと呼ばれるのは癪だし、リインフォースを闇の書と言われるのは悲しいし、はやての事を罪人呼ばわりされたら顔面に靴跡が残るくらい力いっぱい蹴り飛ばしたい気持ちになる。
 きっとそこが、ヴィータは自分と重ねて感じていた。
「理由はよく知らねぇ。けど、縁って奴は、前にはやてを泣かせた」
 眉が跳ねて、今度は恋慈の目が細まる。
 はやてが泣いた。
 それは、知っている。
「仕事がどうとか、私がどうとかじゃねぇ。はやてを泣かせる奴は許せねぇ。それだけだ」
「――そうかい」
 目を細めたまま、恋慈は返した。
「それじゃあ聞くけどな」
 そして訊く。
 苛立ちの色が、一瞬だけ混じっていた。

「はやてちゃんが泣き喚いて拒絶して、それで縁がどんだけ悩んで苦しんだと思ってやがる。勝手に一人で不幸な面しやがって、ふざけんな」

「あぁ?」
「君がはやてちゃんを大事に想う気持ちと同じでね、俺も縁を大事に想ってんだよ」
 引き金に力が少しずつ篭っていくのを、ヴィータは見逃さない。
 ぐっと、グラーフアイゼンに力を込めて恋慈の脇腹にスパイク部を少し食い込ませるものの、恋慈の顔色は変わらない。
 まだ奥の手でも持ってるってか?
 そんな疑心が生まれてしまう。
「君ははやてちゃんとどんな関係だ?」
 脇腹にスパイクが少し刺さり、それは痛いはずなのに、声色まで変わらない。
 少し苛立ったような、そんな声。
 一瞬だけヴィータは返答に迷った。真面目に返すべきか、それとも問答無用で脇腹を抉り取るべきか。
「……はやては、家族で、仲間で……大事な主だ」
「同じなんだよ」
 それでも真面目に返したヴィータに、恋慈は笑う。口端だけ吊り上げるような、嫌な笑い方である。
 その瞬間、恋慈が地を蹴り飛ばして左へ跳ぶ。グラーフアイゼンの構えられていない方角。
 瞬時にヴィータはグラーフアイゼンを振り、追撃をかけ
 鋭い金属音。
 M500ではない。
 逆の手に持っていたデリンジャーで、グラーフアイゼンを弾き防いでいた。
 デリンジャーに弾丸3発。どんな作りだ。
 慌てる事なくヴィータは魔力弾を弾いて恋慈へ撃ち込む。右肩から鮮血が吹き、その右腕がだらりと力なく垂れた。
 弾かれた魔力弾は防ぐこと叶わず、恋慈の左肩に直撃し、小型弾ながらその衝撃に恋慈は軽快に吹っ飛ばされた。
 どちゃ、と地面に背中から着地するものの、恋慈は即座に腕を突いて後回りの要領で受身を取りつつ体勢を立て直す。
 一撃で倒れるとは思ってなかったが、すぐに立ち上がるとは。しかし、魔力ダメージは確実に与えられた。ヴィータはゆっくりとグラーフアイゼンを肩で担ぐように構え直して退治する。右腕は垂れ下がったまま動かない。
 その腕を見て、恋慈はにやりと笑う。
「縁は俺にとって最愛の妹で、よく分からん共犯者で、そして大事なご主人様なんだよ」
 ゆっくり立ち上がり、デリンジャーをポケットの中に突っ込み、そして抜き取るその手に一枚のカードを見せながら、恋慈は笑っていた。
 不敵に。

「使い魔なんでね、俺はさ!」












 転送して逃れる。
 そこは見た事のない砂漠の地。
 ここはどこだろうかと、縁は回りを見渡す。
 一面砂、砂、砂。風の悪戯が砂に描く紋様は確かに美しいが、砂以外に何も見当たらなければその美しさが際立つことはない。
 砂しかない、生物にとって死を約束された場所。
 はぁ、と縁はゆっくりと息を吐き――その身体に幾本もの青白い線が走り抜ける。
 メキリ
 メキリ
 そんな音が響き、身体がへし折れるようにして変わり、萎み、収納されていく。
 身体に走る幾本もの光の線は、より一層に輝きを強め

「――ぐ」

 その砂の地を、一人の少女の足が踏み締めた。
 ぼさりと乱雑に切られた黒髪で。
 猫のようなつり目の三白眼の黒目で。
 背が低い、そんな少女。
 縁である。
 人間の姿をした、海鳴 縁。
「ぁ――――はぁ」
 縁はゆっくりと息を吐き、そして自分の身体を見下ろす。
 服は、着ていない。
 手術と、実験と、そして今までの傷がダイレクトに刻み込まれた、貧相な裸体だ。
 当然だ。化け物の姿を晒した時に、制服は破ってしまっている。

 アリサの目の前で。

「――ぅ」
 涙が出てきた。
 ぼろぼろと。
 ぼろぼろ、と。
 涙が溢れる。
 慌てて眼を押さえ、その涙を止めようとするも、そんなので涙は止まるはずがない。
 ぼろぼろ。
 ぼろぼろ。
 涙が流れる。
「バニングスさん―――どう、して――」
 声が、みっともないくらいに震えた。
 あの時のアリサの顔が。
 アリサの目が。
 アリサの声が。
 アリサのあの拒絶が。
 思い出しただけで胸が苦しい。締め付けられるなんてものじゃない。押しつぶされるなんてものじゃない。
 ただ苦しい。息が詰る。
 おかしいな。
 おかしい。
 自分はいったい何を間違えたのだろう。
 アリサを護ろうとした自分は、何を間違えて、あんなにアリサを怯えさせてしまったのだろう。
 それがただ、分からなかった。
 分からないから、縁は悲しかった。
 アリサを泣かせて、怖がらせて、怯えさせて、傷つけて。
 護ろうと言った自分が一番アリサの障害になるなんて、笑い話にもなりはしない。
 やっぱり、所詮化け物と言うことなのだろうか。
 アリサならきっと、理解してくれるなんて慢心した、自分はきっと大馬鹿者なのだ。
 だってそうだ。アリサに嫌われていたのに、化け物の自分を理解してくれるはずがないのに。
 涙を拭く。
 でも流れる。
 その内縁は、涙を拭くのを諦めた。
 ぺたりと地面に座り込む。
 熱された砂が、熱い。
「バニ、バニングスさ――バニングスさん―――っ」
 名前を呼んで、嘆くだけ。
 いやもう、違う。
 バニングスは、名前じゃ、ない。
 最初にアリサが、そう縁に教えた。バニングスは名前じゃない。
 嘆く。
 泣く。
 もう、名前さえ呼べない。呼んでいない。
 きっと自分は、友達じゃ、ない。

「あ――え? ぇ、え!? 海鳴、さん!?」

 嘆いて、泣いて、そして後から声が、かかる。
 綺麗な声。
 聞きたくなかった声。
 この声を縁は知っている。
「テ――う、ぅ……ぅ、テスタロッサ、さんか?」
 涙を落としながら、嗚咽混じりにその声の主を呼ぶ。
 後ろから息を呑む声が二つ聞こえた。
 二つ。
「それ、と……ぐっ、ぅ、使い魔の、ぅ、女性か?」
 訊いた言葉に、返答はなかった。
 確か、以前にフェイトと遭遇したときは――そう、ここと同じく砂一面の世界でフェイトと化け物の姿で遭遇した時には、狼の使い魔がいたはず。
 そんなに前の話ではないのに、懐かしく思う。あれは確か、アリサと友達になった日の事だ。
 いや、友達になったと はしゃいだのは、自分一人だが。
 涙を拭く。
 止まらない。
 もう追いかけて来たのか。早い。先回りされたんだろうか。
「う、海鳴さん……?」
「ああ」
 震える声でフェイトが呼ぶ。
 震える声で縁が返す。
「なんで、う、う、海鳴さんが、ここに。それに、なんで、アル、アルフの事、知って……?」
「前に砂漠の世界で退治したじゃないか、化け物と」
 顔を上げて、縁は振り返る。
「それが私だと言うだけの話――!?」
 そして、縁は目を見開いた。
 涙に濡れた、その目がいっぱいまで開かれる。
 向いた先に、二人。
 一人は、フェイト。
 知っている。縁はフェイトが魔導師であると言うのを知っている。
 レオタードのような黒いバリアジャケットと、そしてマントに身を包み、同じく黒い戦斧を持っている。
 そしてもう一人、白い魔導師が立っていた。
 知っている。
 縁はその魔導師を知っている。
 ただ。
 ああ、ただ。
 その魔導師が、魔導師だとは、知らなくて。
 どしゃ、と、その魔導師が杖を落とした。砂の大地に、赤い宝玉を拵えた杖が、埋まる。
 唖然としている。
 縁もまた、唖然としていた。
 なんで?
 何でここにいる?
 魔法を使わねば来れない世界に、何でいる?
 頭の中でぐるぐるとそんな言葉が渦を巻く。
 知っている。
 彼女を知っている。

「ぇ、えにし――ちゃん?」

「たか――まち、さん?」

 知っている。
 高町なのはを、知っている。





―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

~ 数えた足跡など、気づけば数字でしかない。知らなきゃいけないことは、どうやら…… ~

 縁はフェイトが魔導師と最初から知っている。
 縁ははやてが魔導師と途中から知ってしまった。
 そうです、縁は、つーか看視者は、これまで魔導師として一度もなのは嬢と遭遇しておりません。
 こんにちは、こんばんは、そして豚インフルエンザふざけんじゃねぇぞこの野郎、人の命は地球の未来、クロガネです。

 4月が終わり頃には、新人さんはようやく半人前ながら仕事が出来るようになってひと段落だなぁと思った矢先に豚インフルエンザ。空港の検疫要員で持ってかれるは、感染してるじゃないかしらと外来増えて人いないは、クロガネ自身4月をもって出世したおかげで仕事いっぱいっぱいてんてこ舞いの状態です。
 大事な事ですからもう一度。
 豚インフルエンザふざけんじゃねぇぞこの野郎。
 しかも日本でも感染者が出たってね畜生、名古屋に来るなよ名古屋に来るなよ頼むから。

 アリサ酷い。扱い酷い。
 アステマチート、ひたすらチート。
 シグナムよりヴィータの方が目立ってる。
 恋慈の戦い方が一番描写しやすい。でもシスコン。
 ガンザ、かませ犬臭がぷんぷんと。

 ちなみにM500は作中のように片手でばんすかばんすか撃てる代物じゃないですし、詰りも激しい上に一定条件を満たさないとその真価をフルに発揮できないデリケートな一面を持っています。単にあれはデカいだけのマッチョな銃ですね。
 それにデリンジャーも一応装弾数が3発のもあるのです。威力と引き換えに。
 M2よりもM3の方が人気あるそうです。でもクロガネは硬くて太くて逞しいフォルムのM2が好きです、ええ、他意はなしで。

 次回はあれです。
 発狂。
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11件のコメント

[C461]

待ってました!
本編更新お疲れ様です(^-^)
お兄ちゃんが素敵すぎですね!
ナイスしすこん(笑)
新事実も発覚しましたし、ますます目が離せないですよ!
今後の展開が楽しみです♪
次回、発狂……発狂!?
ちょ、ええっ!?
ドキドキですがワクワクは出来ないですねっ!
えにしぃいいいっ(T-T)
  • 2009-05-12
  • 投稿者 : 足長ペンギン
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[C462] 今週のシスコンさんは・・・

お久しぶりでした(挨拶
最初から読み直してきましたよと、
シスコンは正義、ええ間違いなく

最近の話を通して気になったのが、
縁の憎悪の対象は魔導師なのになぜアリサにデバイスを与えたか?
縁(人型)は着ぐるみのような認識でいいのかね?
百合はまだ?
以上の質問でお送りいたしま~す
  • 2009-05-12
  • 投稿者 : オサフネ
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[C463] ヤター♪

待望の続編だね♪
先生は強いね、やっぱり。
基本先生は強いのよ、青いのとか黒いのとか・・・

そして馬鹿侍が死亡フラグ?
きっとクロガネストライカーズシグナムさんは出てこないんだね、残念。

アリサフラグ復活を信じつつ、更新待ってます。
  • 2009-05-13
  • 投稿者 : ぎるばと
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[C464] コメントありがとうございまー

○足長ペンギンさん
 この場合はシスコンと言うべきかマスコンと言うべきか。どちらにせよシスコンか。
 次回はあれですね、ええ、発狂。発病でも可。
 この物語において幸せってなんだろう。

○オサフネさん
 しかし肝心の妹は兄ウザいと思っているのです。
① その内本編で。あえて言うなら、教授もシスコンも魔導師なのです。
②完全に別形態な感じですかね。
③百合まだー。

○ぎるばとさん
 逆に強すぎてどうしようと思い始めたクロガネ。
 むしろこの物語は死亡フラグを乱立しすぎていて何がなんやら……
 アリサは、うん、もうちょっと耐えていただきます。
  • 2009-05-13
  • 投稿者 : クロガネ
  • URL
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[C465] 狂歌

アステマのチートは寧ろオッケー
アースラ撃沈させちゃえ(笑)

アリサに素質があるみたいですね
ここはアステマの能力継承か?


発狂=なのはフェイトフルボッコ期待


ストライカーズ予想
アステマと親友だったジェイルにより縁は生存
六課の一員になったアリサは戦場で再会するもKYスバルにより再びこじれる
最終決戦にてジェイルから好きに生きなさいみたいな事言われて評議会の刺客と戦うアリサを助けに縁は再び忌まわしき姿を解放する

なんて言ってみる
  • 2009-05-14
  • 投稿者 : ルファイト
  • URL
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[C467] 罪狂

○ルファイトさん
 教授はチートだけど技術が巧い訳じゃない罠。
 アリサはこのままバーニングになるか否かですが、うん、どうだろ。

 ――いいなぁ、そのストライカーズ。誰か書いてくれんかなぁ(ぇ
  • 2009-05-15
  • 投稿者 : クロガネ
  • URL
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[C468] インターバルが

今回は早かったですね。あのド変態のフェイトが抜けきってないので普通なフェイトに違和感が……


そして、お兄ちゃんカッコいいよ、お兄ちゃん。あ、でも縁は僕がもらっていきます。さあ、この胸に飛び込んでおいで!

  • 2009-05-16
  • 投稿者 : 光速ベスパ
  • URL
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[C469] 実は同時進行だった罠

○光速ベスパさん
 なのですよ。
 しかし重大な問題が一つ。パラレルの短編はあくまで本編との時間列の摩り合わせの問題回避の為のパラレルであって、実はキャラの設定そのものは本編と何一つ変わってないのです。
 手を繋ぐのもキスするのも、実は本編との因子が一つ違えばありえた話であって……もちろん、あのフェイトもあのはやても。

恋慈 「はっはっは、妹はやらん。縁は俺のよ――」
縁  「冗談でも吐き気を催すな……」
  • 2009-05-16
  • 投稿者 : クロガネ
  • URL
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[C471] 来た!ガンザくん来た!これで勝つる!

そういえば微妙になのは嬢を尊敬していた節がありましたね、うむ、相変わらず鬱まっしぐら。
高町式お話術はちゃんと言葉のキャッチボールができればドカンとはいかないはずだから、きっと大丈夫・・・・・・だと、いいなぁ。発狂するのはいったい誰だ!?

クロガネさんのことだから、この後さらに三重四重と追い打ちで鬱が積み重なっていくんでしょうね、バッチコーイ。

やった、やっとガンザくん出てきた!すごいかませっぷり、だけどそんな君が大好きだ!
  • 2009-05-18
  • 投稿者 : TFJ,
  • URL
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[C473] ガンザに固定客が付いてる!?

○TFJさん
 実はこの話、人間関係がとんでもなく拗れている罠なのです。
 なのは嬢は無印とA´sだと対人戦で先制攻撃をしないんですよね。あくまで 「おはなし」。駄目なら 「砲撃」。

 ハッハッハ、欝は既に終了してるってばー、アハハハハハハハハハハ
  • 2009-05-19
  • 投稿者 : クロガネ
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[C474] 管理人のみ閲覧できます

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  • 2009-05-20
  • 投稿者 :
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拍手になります。コメントもどうぞ。

4/6更新 リリカルなのは、短編と呼ぶべきかネタと呼ぶべきか考えた結果これはクロガネ式妄想劇と呼ぶべきなんじゃないのかなぁという曖昧な結論に落ち着きました、みたいなお礼ありです。

魔法の使えない魔法使いの魔法

注意事項!

プロローグ

第1章 『海鳴 縁という少女』
       
基礎情報 第1章終了時点
第2章 『悩み』
         
基礎情報 第2章終了時点
第3章 『誰が為の剣』
           
基礎情報 第3章終了時点
第4章 『教授』
           
基礎情報 第4章終了時点
第5章 『恋ですか?』
           
基礎情報 第5章終了時点
第6章 『切実な事情、迂闊な発言』
           
基礎情報 第6章終了時点
第7章 『縁と看視者』
           
基礎情報 第7章終了時点
第8章 『その言葉、届かない』
           
基礎情報 第8章終了時点
第9章 『失意』
               
基礎情報 第9章終了時点
第10章 『挫けぬ雷刃』
           
基礎情報 第10章終了時点
第11章 『届け、星の光!』
             
基礎情報 第11章終了時点
第12章 『祝福される騎士と風』
 
第13章 『アリサ・バニングスという少女』
第14章 『そして、日常』


本筋関係ないパラレル短編
           

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プロフィール

クロガネ

Author:クロガネ
 鉄と書いてクロガネ。文系の皮を被った理数系。人種差別主義。有神無宗派論者。白衣の天使。瞑想で一日潰したことがある。萌えにも燃えにも反応する。二次元より三次元の方が楽しいと思う。宇宙人未来人超能力者魔法使い等特殊な人間じゃなくて本当に良かったと思っている。変な人といわれる。仲間と言うのはチャレンジャーな人、友人と言うのは変わった人、知人と言うのは普通な人。
 これがクロガネ。
 とりあえずメールはこちら↓
kurogane951@yahoo.co.jp

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