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-件のコメント

[C424] 大丈夫、私は気がつかなかった

縁ちゃん、ハイパーモード。
そっか、サイズ合わないから教授のほうかと思ってたけどそういやデバイスだってでかくなるんだしね~・・・

・・・とりあえず、アンス頑張れ、超頑張れ。
  • 2009-03-07
  • 投稿者 : ぎるばと?
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[C425] そして、私も深くは考えてなかった

予想以上にグロくてひどいです。
本当にありがとうございました。

なんと言うか、この作品の登場人物はいやに人間臭いですね~。
人間の醜さをこれでもかと押し出してくる。
それでも、魅力を失わない。キャラクターって凄い。
ただ、フェイトとアリサはちょっとやばいかも。
アリサはアニメ本編で目立ててないだけともいえるが、フェイトは…ガチレズどころじゃないし、兄を誤解で見下すし、縁をボコるし。正直目に余る部分はあるかも。
まあ、それでこその人間臭さだけどね(汗
フォンも「嫌な奴」なのだが、不思議と以前アリサを浚った下衆共のように憎くは無い。
むしろ今回の一件を引き起こしたアリサに対する一言にはまったくもって同意見です。
「もっと言ってやれ。」とも思いました。
さすがに彼は魔導師だけあって下衆な中にもそれなりの貫禄と光るものがあります。
ここまでの出番なのかもしれませんが、今のところ応援してますよ~。

さて、後半戦ではさらにキャラが病んでいくらしいので、そちらも楽しみにさせてもらいます(おぃ
  • 2009-03-07
  • 投稿者 : ノヴェール
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[C427] そして誰もいなくなった

〇ぎるばと?さん
 サイズが合わない代表格、ユーノ・スクライア。フェレット形態の時は体重も見た目同様みたいですよ?
 最終的にはアリサに超頑張っていただきます、最終的には。

〇ノヴェールさん
 クロガネは、人間の良い所も悪い所も醜さも全部ひっくるめて人間好きです。むしろ良い所だけの人間は気持ち悪くて……
 フェイトは、うん、傷害事件はストーリーですが、クロノに対するアレはアドリブで、ガチレズなのはクロガネの趣味です。はい。変態になっているのは趣味です。
 ちなみに、クロガネ的にはこれはアリサが悪いと思うんだ。フォンは狂ってるだけで。

 ……最後のは、「存分にグロくして良いよ♪」 的なメッセージと……
  • 2009-03-07
  • 投稿者 : クロガネ
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[C428] コナン=工藤新一なみにわかんなかったよ

途中まで完全に、ああこりゃ縁死んだな南無南無って思ってたよ。
看視者とかドールとか頭から抜けきってました。

とりあえず頑張れ、マジ頑張るしかないぞアンス!
頑張れなかった場合すずかによる捕食補完計画ががが

あれ、なんかクロノかっこいいんだけど、どういうことなの。

そしてやっとオリキャラが来る時。
ガンザ君か、ガンザ君なのか!?
電子レンジの調子が悪いです。W下心の呪いか・・・
  • 2009-03-07
  • 投稿者 : TFJ,
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[C429] ヒーロは遅れて現れ・・・と思いきや超獣だったよ!?誰かウルトラマン連れて来い!

アリサのピンチに颯爽と現れた縁が逆襲すると思いきやボコボコ。まあフォンも悪だけど、今回はアリサの迂闊さが招いたことというのは否定できないなあ。

精神崩壊寸前のアリサの絶叫に遂に縁が覚醒!フォンボコボコ!
脳内のイメージ映像は、拘束術式を解除したアーカードを前にしたルーク・ヴァレンタインみたいな感じになりました。

結局ね、縁も人の飽くなき欲の犠牲者。こういうキャラを見ると「ゴジラVSビオランテ」の白神博士のセリフ「ゴジラでもビオランテでもない・・・本当の怪獣はそれを作り出した人間です」を思い出します。

最後にすずかよ、資源は大事に使いましょうね。後、燃えないゴミはきちんと出すんだよとツッコミを入れてみる。
  • 2009-03-07
  • 投稿者 : ミヅキ
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[C430] コメントありがとうござうまー

〇TFJさん
 クロガネも縁を殺すつもりでやっていました(ぇ
 うちのすずかが捕食補完計画なんてしたら、それは性的なものにしかならんとですよ。
 クロノ君は最初からかっこいい。
 そしてオリキャラは……ガンザ君以外にもいるしなぁ。

〇ミヅキさん
 颯爽と現れようと一般人が魔法使い相手に立ち向かえるとは思えないのです。なのでボコボコ。
 とは言え魔法使いが化け物相手に立ち向かえるは極限られた人だけだと思うのですよ。なので――
 ナチュラルブラックすずかさん、本日の被害、携帯電話一台。きっとお姉ちゃんが修理する。そしてショドウフォンになって帰ってくる。
  • 2009-03-08
  • 投稿者 : クロガネ
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[C431] いや、ほんと・・・

・・・・・・ただ、、アリサマジ頑張って。・・・としか言えねぇ!
痛くて読んでらんないけど、アリサが出てるんだもの!読むしかないでしょ!




すずかは・・・・・そのまま、諦めないで。展開がおもしr・・・・凄くなりそうだから。
  • 2009-03-09
  • 投稿者 : りんご
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[C432] そして全てが消えてゆく……

縁がそうだったとは……

しかし魔導師がこの体にしたみたいな事を言っていたけど管理局関わってたらアリサとなのは達に溝ができそうだ

このあと惨殺
クロノ登場後攻撃
アリサかばって気絶
縁ぶちギレ

とか受信した私はちょっと縁に惨殺されてきますね

追伸
私もハッピーエンド派です
  • 2009-03-10
  • 投稿者 : ルファイト
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[C433] コメントありがとうございまー

〇りんごさん
 こうやってアリサを心身ともに弄るようなの書いているクロガネって一体……
 一度や二度振られたくらいで諦められるなら、同姓を愛せませんね。

〇ルファイトさん
 しかし実際管理局は……
 このクロノの登場の仕方も美味しいなぁと思うのですよ。ただしクロノは生きて帰れない。
 ハッピーエンドが一番です。
  • 2009-03-10
  • 投稿者 : クロガネ
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[C434]

まとめて読みました!
面白くて、仕事の合間に夢中で(笑)
読み終わるのに三日かかりました。
縁……(>_<。)
お話としては最高に面白いんですが、キャラに感情移入しすぎて胸が痛いです!
ぜひぜひ、最後はハッピーエンドにしてくださいね!
期待してます!(^-^)
さて、次回アンスはどういう反応をするか……。
縁に、っていうか、小学生に、人殺してほしくないなあ。
どういう展開に転ぶかワクワクしながら次回を待ってます!
それでは~(^O^)/
  • 2009-03-18
  • 投稿者 : 足長ペンギン
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[C435] コメントありがとうございまー

○足長ペンギン さん
 はじめまして~。鬱いは暗いは痛いはの物語ですが、最後まで付き合っていただければ幸いです。
 次回は、次回は、うふふふふ……
 ハッピーエンド推奨派、クロガネでした~。
  • 2009-03-20
  • 投稿者 : クロガネ
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魔法の使えない魔法使いの魔法 42

 昔から、女性の涙は苦手であった。
 それは父を亡くした時、母が流した涙が記憶の何処かにしっかりと残っているからだろう。女性の涙が苦手な理由を、クロノは自身でそう考えている。
 その事を以前エイミィに話したところ、少しだけ視線を反らされ、哲学だねぇ、と返された。ただ、その口が確かに 「このマザコン」 と僅かに動いたのは見逃さなかった。エイミィはクロノが読唇術を心得ているのを知らない。
 胸のところに顔を埋めながら、しくしくと声を上げずに泣いているはやての頭を優しく撫で、クロノは心の中だけで溜息を1つ吐いた。
 涙が服の胸辺りに染みてくる。その涙で濡れるせいだろうか、胸の奥がちりちりするような感覚がある。
 女性の涙は、やはり苦手だ。
 仕事柄色々な意味で女性の涙を見てきたのだが、やはり慣れない。涙に慣れてしまったら人として終わりよ、と母であるリンディは言うのだが、その台詞を口にする時は決まって苦笑である。昔何かあったのだろうが、母の傷口に触れるのは流石に躊躇う。
 はやての髪型を崩さないように注意を払い、丁寧に髪を撫でる。男と女は髪の質まで違うというのか、はやての髪はとても柔らかい。
「ごめんな、クロノ君」
 知らず知らずにはやての髪の質を堪能、もとい、確かめていたクロノに、はやてがぽつっと謝った。
 視線をはやての顔に下げるが、はやては未だにクロノの胸に顔を埋めたままなので旋毛が見えるだけであった。髪の毛が細い。枝毛はなさそうだ。
「いや、どちらかと言えば――」
 謝るのは僕の方なんだが、と口にしかけるが、それは踏み留めた。
 抱きつくはやての腕が、むぎゅりと力を増して食い込ませてきたからだ。地味に痛い。
「あかんて、クロノ君が謝ったらあかん」
 若干涙声。
 顔は上げない。
 だが、その口調は以前のそれに似ていた。
 クロノの唇端が僅かに上がる。
「クロノ君に酷いこと言わせたん、私なんやから」
 ごめん。
 ごめんな。
 胸に顔を埋めながらもなお謝るはやての頭を、クロノは無造作にぐしゃりと撫でた。髪型が崩れて、はやての変な声が上がる。ちょっと吹いた。
「僕よりも先に、謝る相手はいっぱいいるだろ」
「……うん」
「心配かけた人には、ちゃんと謝るんだぞ」
「うん」
 ぐしゃぐしゃと頭を撫でられながらも、はやては顔を上げずに肯いて答える。

「――僕が初めて魔導師と対峙したとき、怖くて怖くて漏らしてしまったよ」

 ふいに、むしろ脈絡もなく唐突に、クロノは爆弾の言葉をぼとりと落とした。
 数秒、その言葉の意味がはやては理解できなかった。
 は?
 である。
「バリアジャケットのお陰でバレなかったけど、あれは恥ずかしかった。今でも鮮明に思い出せる、僕の一生の恥だ」
「……えっと」
 頭を撫でなれながらも、はやては顔を上げた。
 涙でぐしゃぐしゃで頬は濡れたい放題、目は兎に勝るとも劣らない赤さ、若干鼻水が出ている。失礼ながらもう一度吹いた。本当に失礼な奴である。
 ただ、その目の輝きが、クロノが初めてはやてと対面したあの日に似ている輝きだった。
 忘れも出来ない、クリスマス・イブの、海の上。
 もう大丈夫か。安心した。
 心の中だけで、クロノは安堵の一息を軽く吐く。
「そんな突然クロノ君の嬉し恥ずかし体験談聞かされても、リアクションに困るんやけど」
「ただの恥ずかしい体験談だよ。そう言えば、僕もそうだったな、って思い出したんだ」
 顔を上げてもなお、ぐしゃぐしゃとはやての頭を撫で続け、そしてクロノは天井を仰ぎ息を長く吐く。
「僕は物語のヒーローのように、最初から毅然と立ち向かえた訳じゃない。だけど、決意があったから立ち向かい続けたんだ」
 返さないはやてに向かって、いや、天井を向いてただの独白のように、クロノは続けた。
 撫でる手が、止まる。
 天井を仰ぐクロノを、はやては黙って見上げてしまう。
 ああ、そうか。
 そういう事か。
 クロノは、不器用にも、慰めようとしてくれているのか。あれだけ酷い言葉で奮い立たせてくれたくせに。
「でも、怖かったのも事実。一生の恥、っていうのと同じで、あの日の恐怖はセットで思い出せるよ」
 苦笑いと共にはやての方へと顔を向け、クロノは再びはやての頭を撫で回す。
 撫でられるのは不思議と嫌な気分ではなく、むしろ気持ちがいいと思ってしまう。
「何やん、それ」
「はは、何だろうな」
 笑うクロノの胸に、はやては頬を摺り寄せるようにして凭れる。
 濡れている。間違いなく、それは自分の涙。
「ん……ありがとな、元気、出た」
「……それは良かった」
 きっと、耳が赤いのは気のせいなんだ、と思う事にした。
 この状況を守護騎士の誰か、特にヴィータ辺りに見せたら、きっと自分は血溜まりに浮かぶ事になるだろう。と言うか、アースラの方は大丈夫なのだろうか。仕事はまだまだ大量に余っているというのに。帰ったらきっとエイミィに絞られるだろう。
 なるべく胸に擦り寄るはやてを意識しないように思考を向こうに飛ばしながら、それでもクロノははやての頭を撫で続ける。なんと言うか、はやての髪が中々に気持ちいいのだ。
 しばらく沈黙が降りた。
 この体勢だと、心臓の音がダイレクトに伝わっているんだろうな、と変なことを考えていると、はやてはぽつりと切り出してきた。

「看視者ってなぁ…………きっと女やで」













 ガラスを砕いたような音と共に、右腕にあった紐の感触と傷みがふっと消える。
 そして次の瞬間、支えを失い落ち始めたアリサの身体を抱きしめるかのように、誰かがむぎゅりと しがみつく。
 ふわっと、煎茶の香りがした。
 その香りだけで何故だろう、とても安心できる。小さい小さい子供が母親に抱かれて安心するというのは、こんな感じなのだろうか。
 すとん、と軽い音を立てて着地する。アリサに伝わる振動は、最小のものだった。
「ぅ――」
 その最小の衝撃さえも、今のアリサにとっては痛みに変換されてしまい、うめき声になって外に出てしまう。
「あ、い、痛かったか?」
 焦ったような声。
 耳に馴染む、ちょっと低めの少女の声。
 その声はすぐ近く、上の方から聞こえてきた。
 目を、開く。
 視界は半分アカイ何かで潰れていたが、意識が少し朦朧としていてあやふやな視界だが、それでも、その少女の姿はよく見えた。見えないはずがなかった。
「――えに、し」
「……うん、バニングスさん」
 呼ぶ声はかすれてしまった変な声になったが、それでも彼女は、縁は静かに肯いて答えてくれる。
 丁度縁の顔を見上げるような形。抱えられているのか。お姫様だっこである。
 身長が低い縁が自分をお姫様だっこで抱える、なかなかアンバランスな光景なんだろうなと頭の片隅でぼんやりと思ってしまった。
「すまない。助けに、来てしまった」
「――――何で、謝、るのよ」
「いや、その……」
 困ったような、悲しそうな、辛そうな、そんな表情で答える縁の言葉は随分と歯切れが悪い。
「助けに来たのが、私なんかで、すまない」
 そんな悲しい事を言うも、縁は目を逸らさない。
 まっすぐ、目を見てくれる。
 そうだ。目を見て話すのは、縁の癖なのだ。
 たったそれだけの癖に、酷く心が落ち着く。
「ありが、と」
 自然と漏れた言葉に、縁がきょとんとする。
 ありがとう。
 助けに来てくれて、ありがとう。
 酷い事を言った自分を見捨てないでくれて、ありがとう。
 それだけじゃない。もっと、もっと伝えたい言葉がある。
 ありがとう。ごめんなさい。悲しませてごめん。そんな顔させてごめん。でもありがとう。やっぱり好き。大好き。
 友達じゃないと、そう言った言葉は真実嘘じゃないのかもしれない。この “好き” という気持ちが、友達なんかで収まる訳がない。
 抱かれただけで嬉しい。触れられただけで嬉しい。その香りを味わえただけで嬉しい。姿を見れただけで嬉しい。目を見れただけで嬉しい。声を聞けただけで嬉しい。名前を呼んでくれるだけで嬉しい。助けに来てくれたのが、凄く嬉しい。
 胸がざわざわする。
 言葉が、縁にぶちまけたくなる言葉が、次から次に溢れてくる。
 でも、それでも、口が、動かない。
 ありがとう。
 ごめんなさい。
 大好き。
 言葉が出ない。口がしびれたような、麻酔をかけられたような感覚。
 もどかしい。
 酷く、もどかしい。
「助けにき、来てくれ、て」
 言葉が、上手く出ない。
 それが悔しくて、涙が出てきた。
 流れ出る悔し涙で、ぼやけていた視界が更にぼやける。
「ぁり、がとぉ」
「……バニングスさん…………」
「縁で――」
 縁で、良かった。
 縁が、良かった。
 縁が、来てくれて、良かった。
 言いたいのに。
 伝えたいのに。
 言葉に出来ない自分が悔しい。
 ありがとう。ありがとう。ごめんなさい。ありがとう。
 胸から溢れ出て、外に逃げ場を求める言葉がアリサの中でぐるぐると回る。
「――待っていてくれ、バニングスさん」
 身体が、地面に下ろされた。
 優しく。
 ふんわりと。
 痛みが走るが、それは不思議と我慢できる痛みであった。
 表情も分からないくらいぼやけた視界でも、縁が多きく肯いたのは分かった。
「後で、後で伝えたい事がある。大事な、話なんだ」
「ぅ、ん……」
「待っていてくれ」
 少し低い声で、ゆっくりとした声で、しっかりと聞こえた。
 優しい声色。
「うん――!」
 肯くしか、なかった。
 何故か、縁が笑った気がした。ただ、そんな気がした。
「さて……申し開きがあるなら先に聞く」
 縁が顔を上げ、振り向く。
 その先には、独りの男。
「良かった。忘れ去られているかと思いました」












「え? 早退?」
 今は別のクラスであるものの去年までは同じクラスだった顔見知りの子の言葉を、なのははぽかんとした表情のまま聞き直した。
 休み時間になり、朝方姿の見えなかったアリサの事が気になってクラスを訪れてみれば、アリサどころか縁の姿もない状況であった。聞けばアリサは無断欠席、縁は早退したと言う。
「凄かったんだよ。海鳴さん、窓からぴょーんって、下まで飛び降りて。授業中止で大騒ぎだったんだから」
「ダイナミックな早退のし方だね」
 苦笑で返すのはフェイト。授業中外が騒がしかったのはその為か。
 ちらりとフェイトは縁の席に視線を向ける。
 鞄は机横のフックに掛かっているし、教科書とノートは机の上に出しっぱなし。計画的な早退ではないだろう。
 それに窓から飛び降りたとなると、どう考えても普通じゃない。よほど切迫した状況ではない限り、そんな事は普通しない。ここは1階じゃないのだ。
 ふぅん、とフェイトは鼻を鳴らし、授業中止でどうなったとか なのはに語るアリサのクラスの子の横をすいっと通り抜ける。
「あ、ちょ、フェイトちゃ――ごめんね、ありがとう」
「え? あ、うん」
 つかつかと縁の席に向かうフェイトの後を、アリサのクラスの子に礼を言ってからなのはは付いて行く。
 縁の後ろの席、本来であればアリサが座っているべき無人の席に目を向けながら、フェイトがもう一度鼻を鳴らしたのがなのはの耳に確かに届いた。
 縁に対するアリサの暴言、冷たくなった態度。何故アリサがそのような行動をとったのか、実のところ、フェイトには容易に予想できる事態であった。
 同性愛という壁は、分厚い。
 それを身を持って、フェイトは知っている。
 たったそれだけだ。
 伝えられない、叶えられない、そんな恋という名前の爆弾を背負ったまま友達という仮面を被るくらいなら、いっそ赤の他人でいてほしい。伝えたら困らせる、叶えたら傷つける、そんな恋という名前の危険な凶器を持った自分と友達でいてくれるくらいなら、いっそ憎まれるくらいに嫌われたい。
 近くにいたら、何かの拍子に想いを漏らしてしまうかもしれない。
 そうなってしまったら、Yes・No どちらに転んでも待っているのは深い傷。
 その傷の深さと、絶縁を叩きつけた時の傷の深さ、それを天秤にかけて――アリサは絶縁を叩きつけた方が傷が浅いと判断したのだろう。
 別にその判断を責める気はない。それも確かに、懸命な判断の一つなのは確かなのだと、フェイトは思っている。
 ただ、納得は出来ないが。
「……フェイトちゃん?」
 後ろから不思議そうな声をなのはがかけてきた。
 左手の甲で口元を軽くこすり、悲しそうなその表情を整え隠す。
「海鳴さんって確か、授業は真面目に受けてる――んだよね?」
「うん、そう言ってたね」
 アリサちゃんが、と付け加える。
 そう言えば、縁についてなのはが知っている事の半分は、アリサから聞いた事なのだと今更ながらに気がついた。アリサがよく見ていた、と言うべきか。それだけ縁の事をアリサが気にかけていた証拠だろう。
 それなのに。
 フェイトとは違い、なのはは未だにアリサの暴言の裏が理解できていなかった。
 返すなのはの言葉に、フェイトは 「へぇ」 と軽く呟いてから縁の机に出しっぱなしであるノートを無造作に持ち、目を通した。
「―――――」
 ちらっと縁の机に出されている教科書へと視線を向ける。
 社会だ。
 決して数式の関係する教科ではない。
 もう一度ノートへと目を戻す。
 びっちりと数式が羅列されている。文字は細かい上に綺麗な文字だとは言い難いが、使っているシャーペンの芯が細いのかどうにか読める。転がっているシャーペンを見ると、0.3mmと書かれている。細いな。
「なのは、これ分かる?」
「へ?」
「海鳴さんのノート」
 頭が痛くなりそうな数式の羅列びっしりのノートを差し出し、何だろうかという顔でなのはは受け取った。
 その縁のノートになのはは目を落して。
「―――?」
 縁の机の上にある教科書をちらりと見てから再びノートへと目を戻し、なのはは盛大に顔をしかめた。
 出ている教科書は社会。
 ノートには数式。
 なんだこりゃ。
 そんな顔である。
 少なくとも真面目に授業を受けて出来あがるノートじゃない。
「えっと……」
「なんだろ?」
 首を傾げるフェイトに目を向けず、じぃっとなのははノートへと食い入るように見る。
「あ~……ん? ん?」
 首を傾げる。今度はなのはである。
 その行動を不審そうに見て、フェイトも再び縁のノートをなのはの隣から覗きこむ。
 頭の奥底の方がちりちりとするような感覚。
 ノートに羅列されている意味不明な数式に、なのははそんな感覚を覚えてしまう。
「なんかこれ、見覚えある気がするんだけど」
「そう? ん、そう……かな?」
 喉元に骨でも刺さったかのような言い方をするなのはに、フェイトは改めて数式を見てみるが、なのはのような感覚はあまりない。
 ただ、確かに見たような気がしなくもないのだが……とは言え、フェイトはこの世界では表向き小学生。こんな数式なぞ見るような機会といえば、せいぜい魔法の数式くらいなもので。

 魔法の、数式みたいな。

「あ」
「あ」
 ほとんど同時になのはとフェイトの声が上がった。
 なのはがノートから顔を上げると、フェイトも同じくして顔を上げてなのはの顔を見ていた。
「「収束魔法だ」」












 アリサを護るようにして前に立ち、営業スマイルという名前のにやけっ面をしたフォンを真っ正面から見据える。距離はそこそこ、身長差はかなり、自然と睨み上げるような形となる。
 ざぁ、と上の上から葉々を叩く雨の音。
 今更ながらに気がつけば、アリサを護るその小さなナイトの背中は、酷く濡れていた。
「はじめまして、幼き騎士嬢。私はフォン・ブローレットと申します」
「はじめましてだ暴行犯、私は海鳴 縁、付属小学5年――小学生だ」
 にやけっ面そのままに、慣れた口調で芝居がかった自己紹介をするフォンに対して、こちらも睨み面そのままに縁も返す。
 その縁の自己紹介に対してフォンはハッ、と小さく鼻で笑った。
 笑い方がムカつく。アカくぼやける視界で笑ったフォンの姿を捕らえながら、アリサはゆっくりと奥歯を噛んだ。
「不思議な目ですね。ガラスのような、人形のような、綺麗な目です」
 そうか、と縁は短く返す。
 僅かにだが、縁の左足が後ろに下がった。
 ゆっくりと、下げた左足の指を曲げ反らせ、地を蹴る準備を行う。その足にまとった靴は、見間違う事なく学校指定の上履き。
「決めました。ええ、貴方のその目をえぐり出してみましょう。きっと綺麗ですよ」
 嬉々として、とてもとても嬉しそうに話すフォンのその言葉に、アリサの背筋に鳥肌が湧き立つ。
 冗談ではなく、真面目に言っている。
 狂ってる。
 その言葉以外に、アリサはフォンに対しての評価をつけられなかった。
「――訊ねたい」
 それなのに、いたって冷静に縁は言の葉を投げかけた。
 何でしょう? と聞き返すフォンの面は、笑顔だけ。
「私の両目で、バニングスさんを逃がしてはくれないか」
「――っ」
 息を飲んだ。
 飲んだのは、アリサ。
 何を、馬鹿な。
 その言葉が出てこなかった。
 震えもなく、躊躇もなく、自棄もなく、冷静に、冷静に口から出たその言葉は、馬鹿げた提案でしかない。
 馬鹿な事を言わないで。叫べる力が残っているなら、そう叫んで縁を止めたい。
 だが、身体中が悲鳴を上げる現状では、アリサはそんな大声を張り上げる余力はない。体力が戻らないのだ。確実に割られた肩の痛みや、感覚がカットされた足の違和感で、意識を今にも手放しそうなのだ。
「え――に――っ」
「それは有り得ないですね」
 それでも縁を呼ぼうと声を出したアリサのそれを、叩き潰して塗り殺すようにフォンの言葉が覆い隠した。
 殺意で人が殺せるならば、今のでフォンは2回は死んでいる。
「あなたの美しい目は宝石の如くでも、アリサ・バニングスさんと対の価値はありませんよ。あなたの価値は――」
 ぴっと、フォンは一度縁を指差し、軽く移動して地に伏せているアリサへと改めて指を向けた。
 構えた左足を伸ばすようにして、その指先からアリサを隠すようにして縁は身体を移動させる。
「アリサ・バニングスさんの置いた、その信」
 シン?
 意味を考えるよりも早く、フォンは次の言葉を続けていた。
「その両の目をえぐり出し、その四肢を引き千切り、その身を細か細かに切り刻み、醜く血塗られ祭り上げられた時、その時のアリサ・バニングスさんの表情を見たいのです」
「ひ――っ」
 普通に、引いた。
 そんな嬉しそうに、何を言い出す。
 狂っているで合っている。サドという範囲では、ない。
「信を置けば置くほどに、絶望も一入、悲しみも一入――考えただけでも、ぞくぞくしませんか?」
「しない。反吐が出る」
 冷静に返す。
 アリサの方からは背中しか見えなく、縁のその表情は窺い知る事が出来ない。
 両手を横に広げ、アリサを庇うように縁は構える。腰は沈めない。打って出る体勢ではない。
 ああ、くそ。
 心の中でアリサは悪態をひとつ。
 打つにしろ護るにしろ、既に縁が手詰まっているのをアリサは理解している。
 現在アリサの置かれている状況は最悪。3方壁に囲まれて、唯一しかない逃げ道にはフォンが立ち塞がっている。
 打って出ればアリサが残される。護るだけではアリサが逃げられない。
 以前暴漢に遭ってしまった時と違い、アリサは自力で逃げられる状態では、ない。
 ああ、くそ、くそ。
 つまりなんだ、一番の役立たずは、自分じゃないか。
 悔しい。
 アカイ何かで半分潰れた視界で縁の背中を見、握り拳をきつく握る。肩が痛い。半鐘の鐘が頭の中に鳴り響く。
「バニングスさん」
 その鐘の音は、静かに、少女としては少しだけ低く、そして凄まじく通りの良いその声で、軽く消された。
 消されきった。
 呼ばれるその名に、胸の痛みを別に覚えてしまう。
「今まで、沢山迷惑をかけてきた。嫌がってる事も分からなかった。本当にすまない、申し訳がないと思っている。本当だったら、顔を見せるのも駄目なんだろう――が」
 ぐっと、拳を握り、縁が構えた。
 小さい背が、腰が落ちて更に落ちる。
「それでも護る。絶対だ。この身に代えても、命に代えても、絶対にバニングスさんは死なせない。これ以上、傷つけさせなんかしない」
 言い切るその言葉が、胸に来た。
 まっすぐな言葉が胸に来た。
 悔しいと、その想いが1発で費える。
 アリサの顔色が変わる。同時に、フォンの笑みも変わる。
 だけど、構えながら続ける縁の言葉は、更にアリサの顔色を変えてしまった。
「私にとっては大きな約束なんだ。必要とされる限り、必ず護る。バニングスさんを苦しめるものを、必ず取り払う。状況も何も関係ない。バニングスさんは見ているだけで良い。いや、見ていてほしい。それで頑張れる。私は、他人にも力を振るえる」
 ぞくっと、盛大な違和感を覚えてしまう。
 あれ、なにか、へんだ。
 苦しめるものを、取り払う?
 ああ、それは確かに約束した。
 あの日、あの時、確かに縁は約束した。それで恋に落ちた音が、ようやく胸に響いたんだ。
 でも、ああ、でも。
 縁は今、自身を、何と言った。
 縁は今、自身を、何と思っている。
 他人に “も” って何だ。
 それじゃあまるで、今の自身が、その取り払われる対象みたいじゃないか。
「行くぞ、下衆野郎」
 縁にしては珍しく口汚ない台詞と共に、素早くポケットより引き抜いた物を後ろ手でアリサの方へと軽く放り投げた。
 放り投げ、かしゃん、と軽い音を立ててアリサの目の前に落ちたのは、シンプルなデザインの施された携帯電話。一度だけ見た事がある、縁の持っている携帯電話だ。
 え? とアリサの頭に疑問符が浮かぶよりも早く、もしかしたら携帯電話が落ちると同時くらいに、縁が軽く地を蹴った。音もなく、予備動作などまるでなく。
「ほう――!」
 実に、それはもう実に嬉しそうに、フォンが唸った。
 地を蹴った、その次の瞬間にはライフル弾の如き速度で縁の身体がフォンへと一直線へ駆ける。その低い身長を更に沈め、地を這うように突っ込む。
 両手は無手。拳を握っただけ。
「鎖、縄――」
 もう2歩、その距離でフォンは右腕を向ける。その手には赤い宝石の飾られた、千切れたネックレス。
 それはアリサの首にかけられているはずだった、もの。
「――成す、朱拘」
 短いフォンのその一言に反応したように、向けたその右手の先に小さい幾何学模様の魔法陣が現れる。
 それと全く同時に、縁の真後ろに同じ大きさで同じ幾何学模様の魔法陣が浮かび上がった。
 やばい。
 直感でそれをアリサが感じるが、縁へそれを注意する声が、上手く出ない。
 フォンと縁の距離は残り1歩分。踏み込んでその拳を振るえば当るくらいの距離。
 縁の足の速さなら、そんな距離などないに等しいのだが――

 最後の1歩を無理矢理殺して、弾かれるようにして縁は左へと跳んだ。

「っ!」
「ん?」
 着地は左足。
 そのまま左へと飛ぶ事はなく、膝を曲げて勢いを殺し、その曲げた膝を伸ばしてフォンへ向けて跳ぶ。
 左足が地面を蹴るとほぼ同時、縁の右、つまり先まで縁がいたその場を光の鎖が舐め掠めた。赤く光る、細い鎖。呼ぶ人が呼ぶならば、チェーンバインドと呼んでいただろう。
 意外だ、そんな表情を浮かべたフォンの股間部を、縁の右足の一撃が跳ぶ。
「ふむ」
 冷静に、だが意外そうな顔をそのままに、フォンはその一撃を足を上げて払う。上げた膝が縁の足首を絡め、そのままずらした形だ。
 即座に縁の左足が地面を捉え、その身体を沈める。
 右足を伸ばしたまましゃがみ込み、そしてその足を曲げて踵で残ったフォンの足を払おうとするも、タイミングを合わされたかのようにフォンが地面を蹴って跳び、後ろへと逃げた。
「壁、弾」
 右腕を構え、不吉なそのワードをフォンは口にする。
 縁の目が、ぎらりとしたのがフォンにも分かった。
 曲げ戻した右足で地面を蹴り、その勢いで身体を立たせると同時に左足で踏み込む。無駄に速い。左で踏み込み、続いて右、更に左。一息で3歩は踏み込んだ。
「――成す、護噛」
 一気に幾何学模様の魔法陣が現れる。その手にあるネックレスに輝きはない。
 右で踏み込み、フォンと距離を詰める縁との間に同じ幾何学模様の魔法陣で出来た壁が現れる。シールド系の魔法だ。
 そのシールドが見えていないかのように、縁は更に踏み込み――

 ぐしゃ

 ほぼ目の前、拳の最大有効範囲よりも更に内側、至近距離も至近距離で踏み込みと同時に、縁はシールドへとその左の拳を叩きつけた。。
 不吉な音。
 それと同時に、幾何学模様のそのシールドに歪なヒビが走る抜ける。
「――ちっ」
 舌打ちをしたのは、フォンの方。
 もしかして、押してる?
 一連の流れからようやくアリサの頭に過った感想といえばこんな感じである。
 縁の踏み込んでいたその左足が地を蹴り、その小さな身体がシールドを突き破るように飛び出

 一瞬だけ、縁の身体に青白い光が幾本もの線となって走り抜けたように見えた。

 続いてガラスが割れるような音。シールドが砕け散った音。
 フォンが後ろへ跳ぶ。
 それよりも速く、縁の右腕が真横に振るわれる。
 かする。
 当らず、縁の右拳はフォンの右手を僅かに触れた程度。
 その癖、フォンの表情が一瞬引きつった。
 続いて縁の右足が地面を捉え、前へと飛び出したその反動を殺すかのように膝を曲げて吸収し、そしてその足で更に地面を蹴って後ろへと跳ぶ。それを見送るようにしてフォンは後ろへとまた跳んで距離を置く。
 とん、とん、とん、と3度縁は後ろへと跳び、最初よりも広くフォンと距離を開けた位置で止まった。
 その位置は、またアリサの目の前。
「えに……っ………えにし」
「うん、大丈夫だ」
 大丈夫?
 そう聞くよりも前に、縁は振り向かないまま肯いて答えた。その声は、若干硬く感じてしまう。
 嘘だ。反射的にそう思ってしまう。

 その左腕が、力なく垂れ下がっている。

 シールドを打ち破った時の、代償だ。それはアカく染まった鈍い視界でもはっきり分かっている。
「え、縁……左、腕」
「大丈夫、治る――それよりもアンス」
 心配そうに聞くアリサの言葉に、痛くも何ともないかのような、それでもやや硬い言葉で返した。
 そして、軽く振り向いた。
 右手には、赤い宝石が拵えられたネックレス。

 合わせた目は、青い瞳。

「――――ぇ?」
 数瞬遅れてから、アリサはその瞳に違和感を覚えた。視界が半分アカク……むしろアカが固まり潰れて暗いせいで分からなかったが、その瞳は宝石の様に透明感の高い青色である。
 おかしい。
 縁の瞳は、黒のはずだ。
 がんがんと訴えていたからだの痛みも、一瞬黙ってしまった。それくらいの違和感。
「“これ” を少しだけ貸してくれ」
 疑問に固まってしまったアリサに気付かぬまま、縁は赤い宝石を右手で掲げ見せた。
 うん、とも、いいや、とも答えられなかった。答えよう、という考えはあったのだが、青いその瞳に捕われたかのように口が動かない。
 その瞳の青さは、不気味さを覚えてしまった。
 縁の瞳なのに。
 いや、いや、いや。
 それ以前に、青?
 何故そんな色?
 さっき見た、縁の身体を一瞬走り抜けた光の色と、同じような。
 答えを返さないアリサに縁は一度眉を顰めるが、時が時なのですぐにフォンの方へと向き直り、宝石を握りしめるようにして改めて拳を作る。
「ふむ、良い腕です。魔法に対しての戦い方を心得ている御様子で」
 対したフォンは、手に入れたはずの宝石を奪い返されたにも関わらず、営業スマイルのまま右手をぷらぷらと揺らしながら少し楽しそうに鼻を鳴らして口にする。
 ぷらぷら揺らす右手には、千切れて3割くらい残ったネックレスのチェーンがある。かなり無理矢理奪い返したようだ。
 あ、え?
 身体中が痛いのに加えて、さっきの縁の青い瞳が頭の底にこびり着いて離れないせいだろうか、思考が上手く運ばない。
 今のフォンの台詞、それはおかしい。
 魔法に対しての戦い方を心得ている?
 それは変だ。
 だって、魔法を知らなければそんなものを心得られる訳がない以上、反対にそんなのを心得ているという事は――
「あなたは、魔法を御存知だ、と」
「バニングスさん、警察だ」
 アリサの考えを言い当てるかのように口にしたフォンの言葉を無視して、縁は通りの良いその声で振り向く事なく短く告げる。
 考え事は、縁のその一言で中断された。
 まあ良い、縁が何故魔法を知っているかなんて後で幾らでも聞けば良い。青い瞳も、後でたっぷり聞かせてもらおう。それより今は “今” を切り抜ける事が先決である。それは同感だ。
 即座にアリサは視線を下げた。
 目の前には、縁の携帯電話。
 ああ、なるほど、そういう事ね――!
「ぅ――ぐぅ――っ!」
 奥歯を噛み絞め、腕を地面にずるりと這わせ、縁が目の前に投げ置いた携帯へと手を伸ばす。
 痛い、千切れる、身体中が訴え鳴り響くそのサイレンを、アリサは根性だけで黙らせた。
 たんっ、と縁が地面を蹴る音が耳に届くが、アリサはそれに視線を向ける事なく携帯を掴んだ。
 デザインなんぞ何のその、触るからに見るからに頑丈なそれが売りなのだと言わんばかりにゴツい。少なくとも女の子向けじゃない。縁のようなのには丁度良いのだろう。実際、新しいのに傷だらけだ。
 伏せたその体勢のまま、アリサは折りたたまれていた携帯電話を開く。
 黒い壁紙に白のゴシック体でカウントされるデジタル時計。色気もなにもない。だが、アリサの今の視界では逆に見易い。
 見易い、だから気がついた。

 圏外。

 左上の一番端に、そんな2文字が小さく表示されている。
 ずり、ずり、と腕を引きずるようにして携帯を顔の近くまで持って行く。
 圏外だ。近付いてもそう読める。
 傾けてみるが変わらない。電波のマークに切り替わらない。
 壊れてる?
 嘘でしょ?
 表示される2文字の現実に、アリサは愕然とした。
 このタイミングで、諮られてるとしか思いようがない。
「えに、しっ!」
 繋がらない、と声をかけようとして顔を上げ――

 目の前に、白い光弾。

「え」
「くっ!」
 ぱしっ! と乾いた音を立てて、突然割り込んで来た縁がそれを “左手” で切り払った。
 狙われた、そう思う暇もない。
 突然の攻撃を、突然防いだ。
 冷や汗が吹き出る。
 目の前に縁が着地し、ちらっとアリサの方を確認するように視線を移す。
 青い瞳。
「……なるほど、ジャミングか」
「必要技能ですので」
 再びフォンへと顔を向け、呟くように縁が漏らすと、にこっと営業スマイルのままフォンが返した。
 力なく垂れる左腕は、気のせいだろうか、手首が変な方向へと曲がっている。気のせいだろうか、アカイ何かが流れて落ちている。
 ぞっとする。吹いた汗が冷たく感じてしまう。
 ぐっと、縁が右手を強く握る。
「穿、鎖――」
 人差し指で縁を指すように指を向け、フォンがキーワードとなる呪文を呟く。
 ああ、そうだ、あれは呪文だ。魔法を使う時の、呪文だ。今更ながらにアリサは気がつく。
 たっ、と縁は再び地面を蹴る。
 迷う事なく、フォンへと一直線に。
「成す、蛇鎖」
 人差し指に幾何学模様の魔法陣が高速展開。
 その魔法陣の中心から呼び出されるように、光で出来た細い鎖が銃弾の如く打ち出される。
 速い。
 狙われた縁は――右手の握り拳を、何かから護るように首の前に構えている。
(( I analyze an erosion cord ))
 縁と同じ声の電子音が縁の右手の中から流れ、そしてその右手に光の鎖が巻き付く。
 いや、巻きつかせたと言うべきか。
 予測していたのか。
「やはり、知っていますね」
 漏らすフォンの言葉が聞こえた。
 光の鎖を右手に巻きつかせながら、それでも縁は地面を蹴ってフォンへと向かう。
「ライカ式の魔法、正確にはミッドチルダ式に組みこまれた後のライカ式とミッドチルダ式の複合魔法。ああ、知っているとも」
 地を蹴り、フォンに詰めながら縁は答える。
 アリサには理解できない答えを。
「紋章と呼ばれる予めプログラムをセットされている呪文を組み合わせる事により、魔法術式の高速構築に特化した、対人戦に効果的なマイナー魔法。反面、天候操作や収束・分散の大型魔法の構築に不向き――だな」
「ほうっ、やはり!」
 こちら側の方ですか!
 嬉しそうな声に反応するかのように、幾何学模様の魔法陣がくるりくるりと右回りで回りはじめ、縁の右腕を絡めた光の鎖がうねり出す。
 同時に、魔法陣の中へと光の鎖が高速で引き戻される。
(( Invasion ))
 そのままの勢いで縁の身体が引っ張られるという寸前、流れる縁と同じ声の電子音と共にガラスを叩き割ったかのような音をたて、縁が光の鎖を強引に引き千切る。
 ぎょ、とフォンの目が大きく開く。
「光、穿――成す」
 続いて魔法を組み上げるよりも、縁の足の方が速かった。
 踏み込み、そしてフォンの腹部へと宝石を握った拳がめり込んでいた。
 殴る、そのモーションが一切分からない、超高速の一撃。
「――――っ」
 身体がくの字に曲がる。
 声を漏らさなかったのは流石と言うべきなのだろうか。どう見ても軽い一撃ではないのに。
 もう1歩、更に縁が踏み込む。フォンの股の間に足を滑りこませるような形である。
 顔が上がる。
 睨み上げるような目は、青く、ぎらりとしている。
 フォンの腹部へとめり込んでいた拳が反され、踏み込む勢いをそのままに腹部から胸部、そして這い上がりフォンの顎を捉える。
 嫌な音が響いた。
 それは縁の拳がフォンの顎を砕いた音。

 それは、縁の左腕が弾け跳んだ音。














 数回のコールの後、現在電源切ってるか電波の届かん場所にいるんじゃないの、といった旨のお決まりなアナウンスが流れ、そのアナウンスを全て聞き終わる事なくすずかは自分の携帯電話を文字通り握り潰した。
 アリサへの携帯に繋がらない。何度目かのチャレンジはたった今惨敗という結果を引き連れて戻ってきた。
 握り潰して無惨な残骸と成り果てた携帯電話を、振り上げてからすずかは思いっきり床へと投げ捨て叩きつける。酷い音と共に原型を留めぬ塊に進化した。
 ちょっと、すっきりした。
 炎の様に真っ赤な瞳が、落ち着いたように深い青へと変わっていく。
 ふぅ、と溜息の様に一息吐いてから、すずかは力なく冷たい床へと座りこむ。
 ざぁぁぁ、と長い音を響かせ続けながら、雨がその床を叩いていた。
 屋上だ。
 休み時間とは言えこんな雨、屋上に来るなど奇特な生徒はすずかしかいなかった。
 軒裏の庇下。雨は当らないが肌寒く感じてしまう。
 重い溜息と共に、すずかは立てた膝に顔を埋める。
 アリサは学校に来ていない。連絡も取れない。そして何故か、嫌な予感が止まらない。
 気のせいだ。そう自分に言い聞かせても、嫌な予感というのは胸の奥にべたりと張りつく。
「アリサちゃん……」
 名前を呼んでも、返事はない。
 ああ、駄目だ、駄目なんだ。
 あれだけきっぱりフられても、それでも尚。
「諦められない、か……」
 呟きながら、顔を上げた。
 再びその瞳が赤に染まっていた。












「縁っ!」
 左腕が肩からごっそりと宙を舞い、その意味を理解できた瞬間にアリサは叫んでいた。自分の声が問題なく出るというのに気付く余裕もない。
 変則的なアッパーが直撃していたフォンの手に、何時の間にか浮かんでいた小さな魔法陣。奴が何かしたのだというのは分かったのだが、あまりに速く、そしてアリサの常識の範囲外の光景のせいで、何が起こったのかは理解できなかった。
 ただ、縁が致命傷を負ったのだけは、分かった。
「ぐっ」
(( A mimetic arm is damaged. Damage none of main body. As a result of the recalculation, the decrease in the living probability is confirmed. The limiter release is recommended. ))
 腕を1本丸ごと持っていかれても、縁は短い悲鳴1つで済ませ、フォンの股間へ膝を打ち込んでいた。
 男性に対して急所と言われる内の代名詞。
「ざぁんねん」
 打ち込んで、返って来たのは崩れぬにこやかな声。
 続いて打ち込んだ膝が離れるよりも早く、フォンの左手が縁の顔面を鷲掴む。
(( Magic with the aggressiveness …… A magical power in not enough. Cancellation of a limiter. Cancellation of a limiter. Cancellation of a limiter. ))
「ソコは昔に潰されましてね。甘かったですね」
 頭を掴むフォンの左手を振り解こうと、縁はフォンの脇腹を目掛けて蹴り込もうとするも、それを予測していたかのようにフォンが右腕で軽く防ぐ。
 魔法だけじゃない。
 この男は、体術も一流であった。
「縁……逃げて!!」
「攻撃とは一撃にて容赦なくいくべきです」
 叫ぶのはアリサ。
 嘲笑うかのように右手を構えたのはフォン。
 その構えに、吐きそうなくらいにアリサは嫌な予感を覚える。
 そう、アリサの位置からは見えないが、鷲掴みにされた縁の顔面の、丁度フォンの中指と薬指の間に縁の青い瞳があった。
「こんな風に」
 言うが早いか、いや、言うよりも早く、縁が身体を捻じって逃げるよりも早く、その右手は打ち込まれた。
 手片の形で。
 指から。

 縁の、眼球へと、打ち込んだ。

「が、ああああああああああああああああああああああっ!!」
 その絶叫に血の気が引いた。
 ああ、見えなくても分かる。分かってしまう。縁の背で分かってしまう。
 だって最初に言ったのだ、あの男は。目をえぐり出すと言ったのだ。
 にこやかな営業スマイルが、一瞬だけ悪魔が舌なめずりをしたような、壮絶な笑みに変わった。
「おやおや、申し訳ありません。手元が狂いました」
「が、あ、ぐぁっ!!」
「潰してしまいましたねぇ」
 ぞっとする程に艶のある声で言い、フォンはゆっくりと右手を引き抜いた。
 ぬぷ
 ざぁぁ、と上の上から葉々を叩く雨の音にも負けずに、その音は響いた。気のせいかもしれない。幻聴かもしれない。でも、アリサの耳には響いていた。
 びくんっ、と縁の身体が痙攣する。
 フォンの右手の指が、アカイ。
「あ、ぁあっ!」
「え……に、し」
 身体が震える。
 嘘でしょう? 冗談でしょう?
 そんな現実逃避にもならない言葉が、アリサの頭の中を駆け回る。
 目を、目を、潰され、た?
 フォンの視線が、一瞬だけアリサを捉える。
「ひぃ――っ」
 身体が竦む。
 そのアリサの反応に満足したのか、悪魔の笑みは深くなる。
「では、気を取り直して」
「ぐっ――が!」
 アリサへと視線を固定しながらも、その右手は迷う事無く動いた。
 左手でがしりと掴んだ、その親指の横から除く、縁の左目へ。

 じゅ、ぷ

「            っ!!」
 叫び声をあげたのは、縁なのか、それとも自分だったのか、アリサにはその判別が出来なかった。もしかしたら両方かもしれない。
 突くほどに速くなく、ゆっくりと、抉り出すかのような手つき。
 何を?
 決まってる。目を、だ。
「や、やめて! 縁! えにし!!」
 感覚が断絶されている足を無理矢理奮い立たせる。左肩から先は力が入らないが、それでも左肩と、そして右腕を使って、地面を這いずる。匍匐前進などと言う格好良いのではない。地面をのた打ち回り進むような、魚のような感じだ。
 形振り構う、そんな場合はとうの昔に越していた。
 縁との距離が――畜生、遠い。
 悪魔が笑う。
 畜生、畜生。
「えに――っ!」

 ぐしゅ

 生々しいその音が、確かに聞こえた。
 フォンが縁の頭を離す。
 縁の身体が、重力に従って、地面に落ちた。
「ぁ」
 声が、出なかった。
 出せるはずがなかった。
 フォンの右手から、縁の顔までを繋ぐような、細い細い、数本の、線。
 縁の身体が落ちて、その数本の線が、ぶちり、ぶちりと、切れていく。
 フォンの右手には、アカクて丸い何か。
 その丸い何かから、その線は伸びていた。真っ直ぐ、真っ直ぐ、縁の左目へ。
 ああ、ああ、それが分からない何て言いはしない。

 あれは、縁の、目、だ。

「音、撃――成す、衝撃」
 頭を離した左手に、幾何学模様の魔法陣。
 その次の瞬間、縁の身体が車にでも撥ねられたかのような勢いでいきなり吹き飛んだ。その衝撃で、左目から伸びていた線が、一斉に引き千切れる。
 どしゃ、ごろん、ごろん。
 糸が切れた操り人形のように力なく、縁の身体が地面に叩きつけられ、それでも殺しきれなかった勢いで無様に転がってくる。
 アリサの目の前まで、転がってくる。
 ようやく止まったのは、アリサの目の前。
 うつ伏せの格好で、だらんと大の字でも描くかのように “三肢” をだらんと伸ばした格好。
 動か、ない。
「え……縁?」
 掛ける声が、震えた。
 身体を必死になって縁の傍まで近づけて、ガクガクと震える右腕で自分の身体を起こして、縁の顔を覗き込む。
 目が、ない。
 不気味な、穴。
 アカイ、アカイ、穴。
「…………」
 次の声が、出ない。
 出せない。
 う、そ。
 一瞬、頭の中が真っ白に染まる。

 ざっ、とワザとらしい足音に、真っ白になった頭が一気に活性化した。

 もう、本能だった。
 身体を捩り、右腕で這い、縁の身体を避けて前に出る。ほとんど芋虫だった。
 でも、芋虫でも、アリサは縁の前に出た。
 フォンの前に出た。
 縁を後ろに隠すよう。
 本能だった。
「おや、おやおやおや、もう動けるんですねぇ」
「もう……やめて!!」
 歩き間を詰めながら、そして笑いながら語るフォンの言葉を聞かず、アリサは叫んだ。
 足に力を入れる。
 力が入ったかどうかなんてまるで感触がない。感触がない、が、それでも無理矢理地面に両膝をつけて尻が起こせた。
 右腕で身体を起こす。
 上半身しか起こせない。左腕が全然言う事を聞かない。四つん這いならぬ、三つん這いだった。
 立て、ない。
 どれだけ身体を叱っても、足がこれ以上動かない。
 あれだけ心へ反抗したのに、身体はこの様である。 
 しっかりしろ、しっかりし、私!
 縁を、護れ。
「この子は関係ないの! 見逃してあげて、お願い!」
 ならばと顔を上げる。
 睨み上げる。
 悔しい。涙なんて見せたくないのに、流れ出ていく物はどうしようもなかった。
 ただでさえ視界が半分血で固まって見えないのに、更に視界が悪くなる。最悪だ。最悪だ。
 最悪だ。縁を助けに行くことも出来ず、こんなになって、こんなに近くに来てくれなければ、身体を張れない自分は、最悪だ。
 ふむ、と唸るフォンの声がすぐ近くから降ってきた。
 すぐ前に、いる。
 怖い。
 怖い、が、引けなかった。
 後ろに縁がいる。引きようがなかった。
「殺したいのは私でしょう!? 縁じゃないでしょう!? 私だけで許して!」
 無様なまでの、命乞いのようなものであった。
 それでも、それしかアリサには出来ない。なのは達のように、超然とした “力” に対せる “力” を持っている訳でもない。護身術を習ってはいるが、縁のように修めるような習い方をしてもいない。
「私の目を抉っても良い! 脳みそ引きずり出したかったら好きなだけ出し入れしても良い! 耳でも爪でも処女でも歯でも、全部好きにして良いから!」
 んー、と軽く唸るだけで言葉を返さないフォンへ、アリサは畳み掛けるように続ける。
「だから……この子は……」
 助けて。
 自分じゃない、縁を助けて。
 ついぞ10分前は、自分の命が惜しかったのに、縁が助けられるならばそれは安いチップのように思う。
 くっ、くっ、と笑い声。
 悪魔の笑い声。
 楽しくて楽しくて堪らなくて、笑いを必死に押し殺そうと思っても漏れてしまう、そんな笑い声が降ってくる。
「最初からそうしていれば良かったですね」
 フォンは楽しそうに口にしながら、ぽい、と右手のそれをアリサの前に投げ捨てた。
 ぺちゃ、と堕ちる。
 丸いそれが、堕ちる。
 血の気が引く。
「っ!」
 地面に目を、向けられなかった。
 知っている。フォンの右手に何が握られていたのかを、アリサは知っている。
 だから、今自分の右手の前辺りに転がっているのが何であるか、アリサは知っている。
「だってそうじゃないですか、アリサ・バニングスさん。あなたが助けて、なんて助けを求めなければ、彼女は来なかったんじゃないですか?」
「そ、れは……」
 言葉が詰まった。
 三つん這いの三肢が、崩れそうになる。
 助けに、来た。縁は言った。
 それは自分が、助けてと言ったから? だから来た?
 あ、れ?
 ぞわりと胸に、湧いてきてはいけない何かが湧いてきた。
 じゃあ、自分は、独りで殺されていれば……?
「今更ですよねぇ? 助けに来た時に、すぐに言えば良かったじゃないですか」
「ぁ、ぁ、ぅ」
 ああ、ああ、ああ、そうだ。
 そうじゃないか。
 すぐに縁に、逃げろと、言えば。
 自分の命だけで済ませれば。
 こんな、事、に
「腕と目を失くしてからようやく……ああ、もしかしてそれを望んでいたんですか?」
「ち、が」
「違いませんよねぇ? 何も違いませんよねぇ? それとも、彼女なら私を倒して王子様のように自分を救ってくれるなんて、そんな馬鹿な幻想をあんな少女に押し付けてるわけじゃありませんよねぇ?」
「ぅ、ぅぅ……」
 助けに来てくれて、嬉しいと思った。
 縁が来てくれただけで、安心した。
 縁なら、大丈夫だと思った。
 全部全部、自分勝手な我が侭で。それはただの幻想で。
 それを全部、押し付けた。
 縁は確かに強いけど、大人にだって勝てたけど……アリサは知っているはずだった。目の前で見ていたはずだった。
 魔法使いのフェイトには、手も足も出せなかったのを、知っていた、はずだった。
 それなのに、フォンをどうにかして、そして自分を救ってくれると、無条件に、想って。
「おお、酷い酷い。あなたの配慮のないせいで、お友達が一人瀕死じゃないですか。おおっと、お友達でしたら、助けに来たときにすぐに止めてましたっけ?」
「や、やだ、やだ、やだ、やだ」
 聞きたくない。
 フォンの言う事が一々正しいから聞きたくない。
 がちがちと、歯が合わない。
 笑う、笑う。悪魔の笑いが頭に響く。
「腕を失い目を失い、あのままではショックと出血で死にますね。良かったですねぇ、お望み通り死にますよ」
「やだ、やだよ、違うの、わた、私、ただ」
 死に。
 死ぬ。
 その言葉が、すんなりと胸に落ちそうになる。いいや、自分でももう気がついている。
 助けるも何も、縁はもう、助からない、状態で。
「違いませんよ違いませんよ。あなたが殺したんですよ。むざむざ、そう、むざむざ私と戦わせて、むざむざ見殺しに」
「あ、あああ、ぁ」
 言葉が言葉として成り立たない。
 助からない状態に、誰がした。
 馬鹿みたいな自分を助けようとしてくれたから、死にそうになって。
 その自分は、見ているだけで。
 見殺し。
 落としたくない言葉が、すとん、と胸に落ちた。
「そもそもこの状況は誰が作り出したのかお忘れですか?」
「っ!?」
 嫌だ。
 いやだ。
 言うな。言うな言うな。
 聞きたくない。
 耳を塞いでしまいたい。
 それでも悪魔は口を開く。
 本当に楽しそうに口を開く。
「死にたいと、犯してくれと、願ったのは誰でした? 私にゲロをかけて、誘って……良かったですね! お友達でも何でもない赤の他人の少女を巻き込んで本懐達成ですよ! 嬉しいでしょう! さぞ嬉しいでしょう! ああ酷い人だ!」
 そうだ。そうだ。そうだ。
 犯してほしいと願って、殺してほしいと願って、それが叶えてくれるのに、助けて、と。
 ああ、じゃあ、縁はただ巻き込まれただけで。
 それってつまり全部。
 アリサ・バニングスが全部、悪い。
 アリサ・バニングスが縁を、殺した。
 身体を起こした右腕の肘が折れる。耐えられなかった。
 どしゃっ、と上体が落ちる。フォンを見上げる気力がない。視線が落ちる。

 “目” が合った。

「あ――ああああ、あああああああああっ」
 比喩じゃない。
 目が合った。
 黒く、黒く、濁った目が、目の前に “転がって” いた。
 アカク染まって、瞳は黒く濁って、丸い目玉。正に玉。
 目が合った。
 抉り貫かれた、縁の目が、こっちを見ていた。
 目の前にあった。
「アリサ・バニングス! あなたが海鳴 縁を殺した! あなたの願いで殺した! あなたは魔性だ! 愉快じゃないですか!」
 悪魔の声。
 笑い声。
 アカイ目玉。
 黒い目。
 濁った瞳。
 あ、ああ、ああああああああ。
 殺した。
 殺した。
 縁を殺した。
 自分が殺してしまった。
 愚かな、馬鹿な、自分のせいで。
 殺してしまった。
 好きなのに。
 嫌いと言って。
 傷つけて。
 泣かせて。
 それを謝る前に。
 殺してしまった。
 殺してしまった。
 自分のせいで。
 死にたがった馬鹿のせいで。
 全然関係なんかない縁が、死。
 全部、全部、全部、全部、自分が、悪
 
「ああああああああああああああっ! いやぁああああああああああああああぁぁぁぁああああああぁぁああああああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁああああああああああぁぁぁぁぁぁぁあああああぁぁぁぁああああああぁぁああああああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁああああああああああぁぁぁぁぁぁぁああああああああぁぁぁぁああああああぁぁああああああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁあああああああああぁぁぁぁぁあああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!!!」
















「リミッター、全解除だ」


















 ぼそっと、声。
 少女にしては低く、それでいて良く通る声。
「あああああああ、ああああ、あ、あ、あ」
 震えて、怯えながら、それでもアリサは振り向いた。
 振り向いて、震えが、止まった。
(( Will it be a joke? ))
 冗談でしょう?
 そう声を発する電子音の言葉は、まさにアリサの心情を表していた。
 だって、おかしい。
「全部、解除だ」
(( It is a coupon ticket though it is not an one-way ticket. ))
 地面に膝を立て、その身体を縁は “両腕” で起こす。
 電子音のその声が再確認のように訊ね返したときにはもう、膝立ての状態で身体を起こしていた。
 心臓を中心とするように、縁の身体を幾本もの光の線が走り抜ける。
 ぽい、と縁は右手に握っていた何かを横へと投げ捨てた。注射器、だろうか。針があるようには見えない。
「全部だ、全部解除だ」
 光の線が、一回、二回と走る。
 悪魔の笑いが、止んでいた。
 怯えているのも、止んでいた。
 後ろで立ち上がろうとしている彼女に目を奪われたかのように、フォンも、アリサも、言葉を失っていた。
(( ……It is consent. This idiot. ))
 一言余計な電子音。
 フォンを睨み上げる、縁の “両目” がぎらぎらとしていた。
 おかしい。
 おかしい。
 両手?
 両目?
 左手が、弾け飛んだじゃないか。
 右目が、潰れたじゃないか。
 左目は、ここに、あるじゃないか。
 右足を立ててから、縁はゆっくりと立ち上がった。こき、こき、と音を鳴らすように首を回して、汚れた制服のスカートを申し訳程度にぱんぱんと払う。
「おい、魔導師」
 フォン・ブローレットという名前を使わなかった。
 魔法使いじゃない、魔導師。その呼び方を使った。
 ごく、と一度フォンが喉を鳴らす。
「……なんでしょう」
 心なしか悪魔の声は、慎重な色があった。
 先までの縁を見る目とは明らかに違う目を向けている。
 それに気付いているのかいないのか、縁は気にする事無く左手に持っていた赤い宝石を右手で握り直す。宝石が左手から離れると、心臓から左腕へと光の線が再び走る。
「ごちゃごちゃと戯言を、バニングスさんに吹き込むな」
 続いて右手から、右手に握られた宝石から、光の線が体中に流れる。
 ざく、と地面を鳴らし、縁が足を動かした。
 左へ。
 ゆっくりと1歩ずつ確かめるように、アリサを跨ぐ事無く迂回して、アリサの前に出た。
 縁の姿をゆっくりと顔で追う。
 一度も、縁はアリサの方を見なかった。
 その “青い” 目は、フォンへと向けたまま。
「ぇ   に――」
 言葉が、上手く出ない。
 縁、の、はず。
 左腕は?
 両目は?
 何で……そんなに平然と動けるの?
 そんな疑問すら、浮かぶ余地がない。アリサの頭にあるのは精々、疑問ではなく違和感でしかない。
 そう、縁の存在の、違和感。
「ただでさえ魔導師というだけで、頭にくるんだ」
 ゆっくりと足を進める。アリサへは、一瞥もくれはしない。
 まっすぐ、ゆっくり、フォンへと向かう。
 その速度に合わせるかのように、フォンは右手の人差し指を縁へ向ける。
「ここから去れ。そして二度と現れるな」
「雷、破、滅」
 フォンの人差し指を中心として、魔法陣が現れる。
 それが見えているはずなのに、縁は気にする事無く足を進める。
「でなければ――」
 残り4歩。
 その位置。
 魔法が先に、完成していた。
「――成す、光穿」

 ぱん

 そんな軽い音が響く。
 その音と同時に、縁の頭部が四散した。
 魔法陣より打ち出された光弾が縁の額に直撃し、そして破裂したのだ。
 生々しい音ではなく、軽い音で。
 縁の頭が、吹き飛んだ。
「――あああああああああああ」
 破片が飛ぶ。
 生暖かいアカイ水が、アリサの顔にかかる。
 目の前には目玉。
 頭にべちゃ、と肉片のような何かが乗った。
「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
 恐怖というのは、優しい。
 死に怯える恐怖じゃない。
 縁が殺されている恐怖じゃない。
 全身の毛が逆立ち、本能が全力で半鐘の鐘を叩き壊す、生物として根本を成す何かの感情。

 頭を吹き飛ばされてなお、縁は歩いていた。

『でなければ、死ね――いや、殺す

「っ」
「ぐぅっ!?」
 頭の中に、叩きつけるかのように直接声が響いてきた。
 縁の声で。
 いや、それは本当に縁の声なのだろうか。
 縁は、こんなに、憎悪に染まった声なんか、出さない。
『魔導師、魔導師、魔導師、魔導師如きが、ふざけるな、ふざけるな、魔導師如きがバニングスさんを泣かせるな』
 声が響く。頭の中に、殴りつけるかのように直接響く。
 首から上が弾け飛んだ、縁の身体がフォンの目の前に辿り着く。
 反射的にフォンは握り拳を振り上げていた。
「鋼、成す、鋼」
『望み通りに殺す、魔導師、殺す、魔導師は殺す、殺す、殺す、魔導師、ノ、ノ、ロ、殺す、ロンノ、殺、ロ』
 最短の紋章。
 最速の魔法。
 フォンの拳に、魔法陣が張り付く。
『ロンノ、ロンノ、ロン――アンスを傷つけた、アンスを泣かせ、せ、せ、す、魔導師、泣かせた、アンスを、イイイイ、イケスイ、ィケスイ、イチヤッケレ、イチャクケレ、イノンチ、イノンチ、イノンチ、イノンチ』
 そして縁の胸を目掛けて振り下ろし

 それは縁の左手で、軽く受け止められた。

「な、な、な!?」
 ようやくそこで、フォンが悲鳴のような声を上げ始めた。
 何だこいつは。
 何なんだこいつは。
 何故生きている? 何故死なない?
 治癒の魔法の域じゃない。蘇生に近い。いやそもそも、脳を失って、生物が活動できるはずがないのに!
 何故、何故、目の前の少女は動く!?

 ゴリッ

 突如として、鈍い音。
 混乱したフォンの身体が――“右側” からブン殴られた。
 身体が引き千切れるかのような痛みがフォンの身体を襲う。縁の左手がフォンの拳を捕まえてなければ、確実に殴り飛ばされている。
 そう、縁は左手でフォンの拳を受け止めている。
 だが、フォンは右側からブン殴られた。
 縁の右腕は、少しも動いていないのに。
「な、がっ―――に!?」
 次の一撃がこない間に、フォンは縁の左手を振り解こうとするも、少女の何処にそんな力があるのか、フォンの拳ががっちりとホールドされていて振り解けない。
 そこで、気がついた。
 気がついてしまった。




 縁の左腋から、細く、長い、“何か” が生えていた。




 長さは縁の腕のおよそ倍。
 恐らくそれが、フォンの身体を殴ったものだった。
 殴ったと思われる部分には、握り拳と呼べるような “手” があった。
 人間で言うところの肘と呼ぶべき関節が、2箇所あるが。
 その関節部や、手首と呼べる部分からは、角のような何かが突き出ているが。
 ジェルのような何かの液体で覆われてはいるが。
 それは、腕と呼べる代物だった。
 それが腋から生えていた。
『逃げるな、魔導師、アンスを泣かせた、貴様は、殺す、殺す、こ、こ、す、魔導師、ま、アンスを』
 なんだ
 こいつは
 もう、これは人間じゃない。人間であるはずがない。
「な、何者ですか! あなた――ぐぶっ!」

 続いて、右腋から生えた “腕” が、フォンの口を無理矢理塞いだ。

『何者? 何物? まど、魔導師が、魔導師、魔導師が何を、何を言う? お前らが私を “作った” んじゃないか、か、な、おい、おい、魔導師が、聞くか? お前らが “作った”、た、たん、だぞ? こんな、こんな身体に、お前ら、が、魔導師が、魔導師が “作った” 』
 ガンガンと、声が響く。
 正気の声じゃない。
 憎悪に染まった、狂気の声。
(( start optimization. I revise a language circuit ))

 背中から、制服を突き破って、虫のような羽が飛び出す。

「ぐむ――ぐ、ぐっ!?」
(( Disguised collapse. destroy a limiter ))
 足が、生えた腕や羽と同じようなジェルで包まれ、その足がむくりむくりと伸びていく。
 身長が、不恰好に伸びていく。
 縦に伸びる。
 そして、横にも膨らむ。
 腕のように細長くはなく、足はその身体をしっかりと支えるかのようにずんぐりと太くなる。
 伸びて、そして膝がもう1つ生まれる。作られる。
 枯れ木の腕に、丸太の足。
 そして、その胴体は伸びない。
 徐々に、徐々に、膨らむ。
 膨らみ、制服が千切れる。

 中から出て来たのは、ジェル塗れになったゴキブリのような、醜い身体。

『作った、この身体を作った。醜い、醜い、醜い――より強く、よりしなやかに、よりしぶとく、より強靭に、無理矢理作られた、無理矢理、無理矢理、魔導師が、お前らが、お前らが!!』
 フォンの拳をホールドしていた左腕が伸びる。伸びる。
 腋から生えたその腕と、同じだけ伸びる。
 そして、その皮膚が変色し、硬質化してゆく。どろり、どろりと、ジェルが吹き出てくる。
 右腕も、同じようになる。
 腕が4本。
 肘が2つあり、角が生えた腕が、4本。
 太い足。
 膝が2つもある足。
 ゴキブリのような身体。
 羽。
 身体を保護するように覆う、ジェル。

 ギチッ、とその首が音をたてる。

「っ!! ぅ、む、ぐぅぅぅっ!!!」
 叫び逃げようとしても、その口を塞いだ腕が振り解けない。
 化け物。
 化け物だ。
 海鳴 縁などという少女の面影など、欠片もない。
 化け物。
 怪物。
 醜い、何か。

 ギチッ、ギチッ、ギ、ギ

 ごぽり、と、頭が首から生える。
 大きさがまるで合わない。
 だが、生えた。
 蝿のような、蜻蛉のような、そんな顔が。
 複眼レンズが、顔の大半を占めている。
 後頭部が後ろに伸びている。
 大きく裂けたその口の顎が、斜め下へと伸びている。
 全体的に細長い、顔。
 人間の顔じゃない。昆虫の顔でもない。
 化け物の、顔。

『魔導師、殺す、殺す、こんな、こんな身体に作り、魔導師、魔導―――――アンスを泣かせた、貴様は殺す!!













「あ、あああ、ああああああ、あああああああああ」
 目の前のそれは現実か?
 あれはなんだ?
 えにしは?
 えにしはどこ?
 アリサはただ、震えるしかなかった。
 見た事のない化け物。醜く、気持ちの悪い化け物。
 縁が、化け物になった。
 ああ、ああ、あれは。
 何だ?






 管理局の誰かがいれば、縁の事を、いや、その化け物の事をこう呼ぶだろう。

 看視者。




―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 主人公はアリサですよ。

 縁?

 ああ、あれは主人公じゃないです。

 あれはね――“敵” なんですよ。



 遅くなりました、スランプに苦しめられ一息ついたクロガネです。
 月1の更新すらもしない自分って一体……はい、頑張ります。

 看視者の正体。
 皆さん、結構予想ついていたと思います。実際拍手でもずっばんずっばん言い当てられ、クロガネはかなり凹んでおりました。
 致命的だったのが、はやての事を 『八神』 と苗字で呼んだ辺りでしょうか。少なくとも、「ああ、恋慈じゃないんだな」 的なメッセージが……凹むよ。

 次回から本編は後半戦へと移ります。
 まったりとした時間軸は、ここで切り離されます。
 抑え目抑え目で気をつけますが、グロいと言われる描写も増えます。
 登場人物が本格的に病みます。
 オリキャラが出しゃばります。
 鬱ではありません。暗いだけです。

 そしてクロガネは、ハッピーエンド推奨派です。
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11件のコメント

[C424] 大丈夫、私は気がつかなかった

縁ちゃん、ハイパーモード。
そっか、サイズ合わないから教授のほうかと思ってたけどそういやデバイスだってでかくなるんだしね~・・・

・・・とりあえず、アンス頑張れ、超頑張れ。
  • 2009-03-07
  • 投稿者 : ぎるばと?
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[C425] そして、私も深くは考えてなかった

予想以上にグロくてひどいです。
本当にありがとうございました。

なんと言うか、この作品の登場人物はいやに人間臭いですね~。
人間の醜さをこれでもかと押し出してくる。
それでも、魅力を失わない。キャラクターって凄い。
ただ、フェイトとアリサはちょっとやばいかも。
アリサはアニメ本編で目立ててないだけともいえるが、フェイトは…ガチレズどころじゃないし、兄を誤解で見下すし、縁をボコるし。正直目に余る部分はあるかも。
まあ、それでこその人間臭さだけどね(汗
フォンも「嫌な奴」なのだが、不思議と以前アリサを浚った下衆共のように憎くは無い。
むしろ今回の一件を引き起こしたアリサに対する一言にはまったくもって同意見です。
「もっと言ってやれ。」とも思いました。
さすがに彼は魔導師だけあって下衆な中にもそれなりの貫禄と光るものがあります。
ここまでの出番なのかもしれませんが、今のところ応援してますよ~。

さて、後半戦ではさらにキャラが病んでいくらしいので、そちらも楽しみにさせてもらいます(おぃ
  • 2009-03-07
  • 投稿者 : ノヴェール
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[C427] そして誰もいなくなった

〇ぎるばと?さん
 サイズが合わない代表格、ユーノ・スクライア。フェレット形態の時は体重も見た目同様みたいですよ?
 最終的にはアリサに超頑張っていただきます、最終的には。

〇ノヴェールさん
 クロガネは、人間の良い所も悪い所も醜さも全部ひっくるめて人間好きです。むしろ良い所だけの人間は気持ち悪くて……
 フェイトは、うん、傷害事件はストーリーですが、クロノに対するアレはアドリブで、ガチレズなのはクロガネの趣味です。はい。変態になっているのは趣味です。
 ちなみに、クロガネ的にはこれはアリサが悪いと思うんだ。フォンは狂ってるだけで。

 ……最後のは、「存分にグロくして良いよ♪」 的なメッセージと……
  • 2009-03-07
  • 投稿者 : クロガネ
  • URL
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[C428] コナン=工藤新一なみにわかんなかったよ

途中まで完全に、ああこりゃ縁死んだな南無南無って思ってたよ。
看視者とかドールとか頭から抜けきってました。

とりあえず頑張れ、マジ頑張るしかないぞアンス!
頑張れなかった場合すずかによる捕食補完計画ががが

あれ、なんかクロノかっこいいんだけど、どういうことなの。

そしてやっとオリキャラが来る時。
ガンザ君か、ガンザ君なのか!?
電子レンジの調子が悪いです。W下心の呪いか・・・
  • 2009-03-07
  • 投稿者 : TFJ,
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[C429] ヒーロは遅れて現れ・・・と思いきや超獣だったよ!?誰かウルトラマン連れて来い!

アリサのピンチに颯爽と現れた縁が逆襲すると思いきやボコボコ。まあフォンも悪だけど、今回はアリサの迂闊さが招いたことというのは否定できないなあ。

精神崩壊寸前のアリサの絶叫に遂に縁が覚醒!フォンボコボコ!
脳内のイメージ映像は、拘束術式を解除したアーカードを前にしたルーク・ヴァレンタインみたいな感じになりました。

結局ね、縁も人の飽くなき欲の犠牲者。こういうキャラを見ると「ゴジラVSビオランテ」の白神博士のセリフ「ゴジラでもビオランテでもない・・・本当の怪獣はそれを作り出した人間です」を思い出します。

最後にすずかよ、資源は大事に使いましょうね。後、燃えないゴミはきちんと出すんだよとツッコミを入れてみる。
  • 2009-03-07
  • 投稿者 : ミヅキ
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[C430] コメントありがとうござうまー

〇TFJさん
 クロガネも縁を殺すつもりでやっていました(ぇ
 うちのすずかが捕食補完計画なんてしたら、それは性的なものにしかならんとですよ。
 クロノ君は最初からかっこいい。
 そしてオリキャラは……ガンザ君以外にもいるしなぁ。

〇ミヅキさん
 颯爽と現れようと一般人が魔法使い相手に立ち向かえるとは思えないのです。なのでボコボコ。
 とは言え魔法使いが化け物相手に立ち向かえるは極限られた人だけだと思うのですよ。なので――
 ナチュラルブラックすずかさん、本日の被害、携帯電話一台。きっとお姉ちゃんが修理する。そしてショドウフォンになって帰ってくる。
  • 2009-03-08
  • 投稿者 : クロガネ
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[C431] いや、ほんと・・・

・・・・・・ただ、、アリサマジ頑張って。・・・としか言えねぇ!
痛くて読んでらんないけど、アリサが出てるんだもの!読むしかないでしょ!




すずかは・・・・・そのまま、諦めないで。展開がおもしr・・・・凄くなりそうだから。
  • 2009-03-09
  • 投稿者 : りんご
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[C432] そして全てが消えてゆく……

縁がそうだったとは……

しかし魔導師がこの体にしたみたいな事を言っていたけど管理局関わってたらアリサとなのは達に溝ができそうだ

このあと惨殺
クロノ登場後攻撃
アリサかばって気絶
縁ぶちギレ

とか受信した私はちょっと縁に惨殺されてきますね

追伸
私もハッピーエンド派です
  • 2009-03-10
  • 投稿者 : ルファイト
  • URL
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[C433] コメントありがとうございまー

〇りんごさん
 こうやってアリサを心身ともに弄るようなの書いているクロガネって一体……
 一度や二度振られたくらいで諦められるなら、同姓を愛せませんね。

〇ルファイトさん
 しかし実際管理局は……
 このクロノの登場の仕方も美味しいなぁと思うのですよ。ただしクロノは生きて帰れない。
 ハッピーエンドが一番です。
  • 2009-03-10
  • 投稿者 : クロガネ
  • URL
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[C434]

まとめて読みました!
面白くて、仕事の合間に夢中で(笑)
読み終わるのに三日かかりました。
縁……(>_<。)
お話としては最高に面白いんですが、キャラに感情移入しすぎて胸が痛いです!
ぜひぜひ、最後はハッピーエンドにしてくださいね!
期待してます!(^-^)
さて、次回アンスはどういう反応をするか……。
縁に、っていうか、小学生に、人殺してほしくないなあ。
どういう展開に転ぶかワクワクしながら次回を待ってます!
それでは~(^O^)/
  • 2009-03-18
  • 投稿者 : 足長ペンギン
  • URL
  • 編集

[C435] コメントありがとうございまー

○足長ペンギン さん
 はじめまして~。鬱いは暗いは痛いはの物語ですが、最後まで付き合っていただければ幸いです。
 次回は、次回は、うふふふふ……
 ハッピーエンド推奨派、クロガネでした~。
  • 2009-03-20
  • 投稿者 : クロガネ
  • URL
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Appendix

うぇぶ拍手

拍手になります。コメントもどうぞ。

4/6更新 リリカルなのは、短編と呼ぶべきかネタと呼ぶべきか考えた結果これはクロガネ式妄想劇と呼ぶべきなんじゃないのかなぁという曖昧な結論に落ち着きました、みたいなお礼ありです。

魔法の使えない魔法使いの魔法

注意事項!

プロローグ

第1章 『海鳴 縁という少女』
       
基礎情報 第1章終了時点
第2章 『悩み』
         
基礎情報 第2章終了時点
第3章 『誰が為の剣』
           
基礎情報 第3章終了時点
第4章 『教授』
           
基礎情報 第4章終了時点
第5章 『恋ですか?』
           
基礎情報 第5章終了時点
第6章 『切実な事情、迂闊な発言』
           
基礎情報 第6章終了時点
第7章 『縁と看視者』
           
基礎情報 第7章終了時点
第8章 『その言葉、届かない』
           
基礎情報 第8章終了時点
第9章 『失意』
               
基礎情報 第9章終了時点
第10章 『挫けぬ雷刃』
           
基礎情報 第10章終了時点
第11章 『届け、星の光!』
             
基礎情報 第11章終了時点
第12章 『祝福される騎士と風』
 
第13章 『アリサ・バニングスという少女』
第14章 『そして、日常』


本筋関係ないパラレル短編
           

最近の記事

プロフィール

クロガネ

Author:クロガネ
 鉄と書いてクロガネ。文系の皮を被った理数系。人種差別主義。有神無宗派論者。白衣の天使。瞑想で一日潰したことがある。萌えにも燃えにも反応する。二次元より三次元の方が楽しいと思う。宇宙人未来人超能力者魔法使い等特殊な人間じゃなくて本当に良かったと思っている。変な人といわれる。仲間と言うのはチャレンジャーな人、友人と言うのは変わった人、知人と言うのは普通な人。
 これがクロガネ。
 とりあえずメールはこちら↓
kurogane951@yahoo.co.jp

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