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[C147] 生理的嫌悪

ぶっちゃけ9歳児をゴキブリやら、蛛の大群に放り込んだら泣くぐらいじゃ済まないですよね(合掌)

あ~~最近どこのサイトでも管理局は碌な事してませんね。大きな組織ってこういうやつ等ばっかりだから、D・Cとかソレスタルビーイングとか出てくるんだよな。

グランゾートはリアルで見てましたが、内容は全く思い出せんです。ワタルの方は少しは覚えてるんですがね。

  • 2008-02-25
  • 投稿者 : ミヅキ
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[C148] コメントありがとうございますー

○ ミヅキさん
 ぶっちゃけフェイト達の方がリアクションおかしいのですが。
 闇あるところ光あり、悪あるところ正義あり、陰と陽は表裏にて一対、光あるところ……闇があり。ぶっちゃけストライカーズでやっちまってるので、公式で既に管理局の後ろめたい事があるのは確実ですしね。と、いうよりも、無印の段階で既にうっすらと管理局の闇が見えてましたし……特に最終話。
 グランゾートはあれですよ、ロボットの方が偉そう。
  • 2008-02-25
  • 投稿者 : クロガネ
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[C154] はやて涙目

 今回は恋慈の残したヒントの解答といったところでしょうか、それより問題は小学五年の子供が徹夜で残務処理という点。年齢に対する認識が低いのかと疑問に思ってしまいます。
 まあ、才能があるから・本人の希望で、なんて言われたらそれまでなのでしょうけどね
  • 2008-02-27
  • 投稿者 : オサフネ
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[C156] コメントありがとうございますー

○オサフネさん
 そして問題となるのが気になるお給金。はてさて残業代はいくらになるのやら。
 しかし、クロノも似たような年で入隊し、かつ似たような事をしていたと考えると、管理局って余程人手が足りてないんだなと。
  • 2008-02-28
  • 投稿者 : クロガネ
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[C158] 管理人のみ閲覧できます

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  • 2008-03-04
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[C265] 管理人のみ閲覧できます

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  • 2008-09-06
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魔法の使えない魔法使いの魔法 28

「新しーい朝が来た、夜勤明けの朝ぁが」
 何とも薄暗い不気味な屋敷、日の光など指し込む余地はなく魔力光による明かりだけが頼りの中を、薄手のインナーバリアジャケットに身を包み、何ともテンションが低い歌を歌う少女が1人。名前を八神 はやて、夜勤明けで目の下に隈が出来ている。
 本当は夜勤じゃなかったが、山のようにあった事務仕事を片付けていたら日付が変わってしまっていた。終わり次第帰っても良かったのだが、何故かはやては不気味な屋敷の中に足を踏み入れていた。
「溜息とともに着ぃ替え、仕事ぉに望めぇ」
 人差し指に灯した魔力光を左右に振りながら周りを確認しつつ、若干ふらふらした足取りで屋敷の中を歩いて行く。
 こんな薄暗い屋敷に赴いた理由は単純で、忘れ物を取りに来たのだ。
 はやての忘れ物ではない、同僚の忘れ物だ。
 先日この屋敷に調査で入った同僚が、大事なペンダントを落としたらしいのだ。その同僚ははやての数倍の量の仕事を抱えていて、昨日はやてが出勤した時点で既に死人のような顔をしていた。そして今現在も事務処理に追われている状況である。とても落とし物を取りには行けない。
 まあ、いつもお世話になっているし、学校へは欠席届を既に出しているので時間に余裕がある。代わりに取って来ましょうか? なんて至って気楽に口にする理由にしては、はやてという少女にとって十分だった。
 ついでに、リハビリを行っておきたかったという、個人的な理由もあった。
 魔力神経を通す事なく、自分の力だけで歩きたかったのだ。
 今は車椅子の生活をしているものの、夏休みには歩いていいという許可を貰っている。グッバイ車椅子、物心ついた時からの友よ、こんにちは杖生活、しばらくの間の相棒よ。
 とは言え、私生活での杖歩行を許されるのは夏休みからである。過保護であるはやての家族は、自主的なリハビリについては若干否定的であった。もちろん本人の努力や根気は大事だと思っているが、それ以上に管理局の仕事や学業などで既に疲労を蓄積しまくっているはやての身体にこれ以上負荷をかけたくないという想いが強いのだ。
 そんな家族達の考えは十分承知しているのだが、それでもはやては歩きたいという想いが強かった。
 確かに疲れている。
 疲れているが、それでも身体が自由に動かせるという喜びの方が今は勝っていた。
 だからたまには家族の目の届かないところで、こうやって歩きたかった。
「とか言うたら、まるであの子らを邪険にしとるようやな……」
 誰に語りかける事はなく、ははっと軽く笑いながら独り言を呟いた。
 もちろん、邪険に扱う気などない。これっぽっちも。
「もしーも、太陽が、なかぁたらぁ――」
 再びテンションの低い声で歌を口ずさみながら、はやてはてくてくと歩いていく。その足元は、ややふらついていた。
 ――落し物したのって、確か上の階やっけ?
 魔力光に照らされて道先に見えてきた階段を見ながら、ぼんやりと考える。階段か、レベル高いな。
 首から下げているネックレスを外し、そのネックレスに通されていた自分のデバイスを待機形態から移行させる。シュベルトクロイツ、はやての所有する無人格のデバイスだ。ただし彼女の使用する魔法が少々特殊な事から、よく壊れる。ミッド式かベルカ式か、どちらか絞って使用すれば良いのだが、ついつい混ぜて使う物だからデバイスにかかる負荷が尋常じゃないのだ。
 シュベルトクロイツを床に立てると、石畳のような硬い床だったので、コツーンッ! と良い音が響く。屋敷の造りか、遠くまでその音が山彦の如く響き渡っていく。
「よっこらっしょぃ」
 年寄り臭い掛け声と共に階段をまず1歩踏み出した。
 よろっと一度ふらつくが、前屈みになりシュベルトクロイツに体重をかけるようにして体勢を立てなおす。
「……じ、人生何事も慎重に行くのが大事やね」
 誰に言い訳する必要はないのに、若干引きつった声で強がりを一言。危ねぇ、階段は怖い。
 生まれてこの方階段など上がる事がなかったので、階段の上り下りは未だに慣れない。皆は当たり前のように階段使っているが、はやてからすれば尊敬の対象だ。
 今度はゆっくりシュベルトクロイツを先に突き、それから慎重に足を進めて行く。
 危な気なく進める。杖による階段歩行はリハビリで何度かやっているが、今日は調子が良さそうだ、夜勤明けの徹夜明けなのに。
 もしかしたら才能があるかも、とか思ってしまうのは徹夜ハイだからだろうか。とりあえずそんな台詞をアリサに言ったら、間違いなく階段歩く才能って何よ? とかつっこまれるだろう。
 かつん、かつん、と10段くらいゆっくりと上り、はやては一度上を見る。残り段数は……ざっと見で30段くらいだろうか。
「高っ! なんやこれ、むちゃ高っ!」
 反射的につっこんでいた。
 ぐるぐる回る円周の階段ではなく、一直線に上に上るだけの階段だ。人差し指を階段の先へと腕ごと思いっきり伸ばし、魔力を更に込めて光を強くしてもっと先を見ようとして――
 ――延々と階段が続いていた。
 視界内で確認できるだけでも最低60段か70段。更に上へ上へと続いていて、魔力光で照らせる範囲よりも先へとその階段は続いている。
 さて、こんな池田屋さんも真っ青な階段、自分が入ったお館の中に収まるだろうか。

「っ! しもぅたっ!?」

 弾かれるようにしてはやては振り向き、階段の下を照らす。
 延々と階段が続いてる。
 ちょっとまちぃコラ、10段ちょっとしか上ってなやろ!? 何でこんなに階段が伸びてんねん!?
 つっこむ相手がいないので自分の心へ自分自身でつっこんだ。
 もう一度上を照らすが、変わる事なく天国まで行けそうなくらいの階段。
 まずい、嵌った。
 ちぃっ、とはやてはあまり男の子諸君に見せてはいけないような強烈な舌打ちをし、杖代わりにしていたシュベルトクロイツを構える。いや、シュベルトクロイツは元々杖で間違いなのだが。
 幻術系統だろうか。にしては随分と手が込んでいるし、手が込んでいる割には魅せる幻がしょぼい。
 いや、その前にこの現象は意図的か? それとも偶然か?
 偶然、とは思い辛い。事前にここを調査で入った同僚達からの資料では、ここにはトラップはないという話だった。もちろん同僚達の見落としたトラップにまんまと引っ掛かったという可能性はある。あるが、その確率はいか程か。
 しかし意図して幻を魅せたとするならば……何故?
 徹夜明けの寝不足脳味噌だったのが即座に切り替わり、はやての脳内に覚えている限りのこの屋敷の資料が一斉に流れていく。
 観察対象世界の1つに建てられた研究所・兼・生活用の建築物。観察対象内への建築許可を受けたのは38年前。1年かけて作り上げられたこの屋敷は今では築37年のボロ館。研究所としての機能やライフラインの設備は既に機能停止、建物その物の重要度は良くてD-。
 現在この館に住む知的生命体、なし。
 研究所当時の資料、既に完全破棄。
 設備その物は当時の時点で既に1世代前の設備で揃えられていたため、今では数世代遅れの設備ばかり。
 どう考えたって、今のこの屋敷に重要性などない。
 ならば、はやてへ意図的に幻を魅せて時間を稼ぐなり混乱させるなりするような事をするような必要などない、はずだ。もしくは、調べきれていなかった “何か” がここにある、と考えるべきか。
「……とりあえず、先にここを出るべきやな」
 ぽつっと、はやては言葉を漏らした。正直こんな暗くボロく薄気味悪い場所では、独り言でも呟かないとちょっと怖いのだ。
 下手に動くと状況を悪化させかねない。ならばこの幻を解除するのが先決か。
 即座にそれだけ判断すると、はやては自身の “記憶” の中からこの状況に適した魔法を検索しはじめる。
 今は亡き、はやての親友にて家族、そして己が身体を蝕んでいた事を思えば誰よりも付き合いが長かった半身の残した、膨大なデータベースのような記憶だ。666ページというちょっぴり不吉な枚数のページを持っていた本、そして美しい銀の髪をもった――
 首を振る。
 思い出すな、なんて言わない。
 むしろ忘れてはいけない。
 しかし、今はそれを思い出して感傷に浸る場合じゃない。
 溜息を1つ吐いてから、幻術、結界を破るための魔法を冷静にピックアップしていく。
 その中にスターライトブレイカー+とかいう名前が出て来たが、こんな密室で撃つ魔法じゃないので除外する。むしろ大技はかなり疲れるので却下。
「お、これなら……」
 リストアップした中でなかなかに最適な魔法を見つけた。
 物理的な効果は何もないものの、発動者を中心として半径数mの幻術系の魔法を強制的に解除する補助魔法。術式は複雑怪奇な代物だが、術式に通す魔力が全体的に少なくて済み、効果の割には魔力消費が少なくパフォーマンスが非常によろしい。発動速度が遅いのが難点なくらいだろうか。
 よぉし、とはやてはインナーだけのバリアジャケットから正装備のバリアジャケットへと装備を変える。ちなみに正装備のバリアジャケットは騎士甲冑と呼ぶのだが、ミッドが主流の管理局では誤解を招かぬようにはやてはバリアジャケットと呼ぶようにしている。気を使うのだ、これでも。
 がちゃん、とシュベルトクロイツを構えなおす。
「すぅ――ふぅ――うしっ!」
 深呼吸を1つして、気合を入れてから、はやてはゆっくりと術式を組み始める。
 はじめて実行する魔法だ、慌てて術式を組んで失敗はしたくない。手順を確認しながら、慎重に組み立てていく。
 ぽぅ、っとシュベルトクロイツの先端に白い光が灯る。
 たっぷり2分はかけて、術式の組み立てが完了する。見直しをしてみるが術式に問題はない。完璧だ、我ながら惚れ惚れしてしまう。
「……ほなら1発っ!」
 掛け声と共にシュベルトクロイツを振り上げる。
「プーム・ブレイ―――」



 ぼんっ!



「カぁっ!?」
 変に軽快な音と共に、シュベルトクロイツの十字のド真中から火を吹いた。思わずはやての口からも変な声が上がる。
 壊れた!? こんな時に!?
 術式が複雑なのを使ってせいだろうか? それとも負荷が溜まってたか? いやいや、だってこの間整備したばかりで……って先月の話やん!
 頭の中に大量の言葉が流れ

 はやての身体が、後へと振れる。

 後は……下。
 階段の、下。
「!?!?」
 しまった、体勢立て直さないと。咄嗟にはやては後ろに足を伸ばし一つ下の段を踏もうと

 伸ばそうとした右足の踵が、左足の足首を直撃。

 ぐるっと視界が急速にブレた。
 暗転する。魔力光が届かない天井を見上げるような形だ。
 奇妙な浮遊感。足は既に何も踏んでいない状態。
 そう言えば、足に魔力神経を通してなかった。
 咄嗟に後ろへ伸ばそうとした足が、上手く動かなかった。いや、上手く動いたのかもしれないが、そもそも “足” を動かす事に人一倍慣れていないので動かし方そのものを間違えたか。
 結果、真後ろへ落ちるようなコケ方を。
「ぁ――」
 浮遊感が、ふっ、と消えた。
 ――落ちる。
 無限にも見える幻の階段の下へ、確かにはやてはその身体が落ちるのを感じた。















「やあ、ヨーノ・スクライア」
「……やあ、クロイ・ハラオウン」
「クロノだ」
「僕はユーノだよ」
 他の誰も食堂を使っていない時間帯、むしろ真夜中と言える時間、その食堂で自販機で売られていた安いインスタント食品を食べながら一冊の本を読んでいたユーノの目の前に、ある意味あまり会いたくなかった人物が現れた。
 クロノだ。
 お互い半眼で面を見合い、少しの沈黙を挟んでからクロノは断る事無くユーノとテーブルを挟んで反対側の椅子へと腰を下ろした。
「遅くまで起きてるんだな」
「君もね」
「残念だが仕事中なんだ」
「僕は休憩中だよ。あと20分もしたら無限書庫に戻らないと」
「相変わらず働き詰めだな。この間ランディが無限書庫の奴らは仕事中毒か自殺願望者のどちらかじゃないかと話していたよ」
「クロノだって家に全然帰ってないくらい働いてるよね。この前なのはが言ってたよ、フェイトが寂しい想いしてるんじゃないかって」
 確かにそうかもな、と軽く口にしながら、クロノはにこやかにテーブル上へと電子ボードを載せる。
 ひくっ、とユーノの頬が引き攣った。
「しかし、こんな時間に食堂に来なくても良いと思うんだけどね」
「ここしかなかったんだよ、熱湯が」
 カチカチとユーノの目の前で電子ボードを操作するクロノを、物凄く胡散臭そうにユーノは見つめる。
 クロノは仕事中と言った。
 それなのに他に誰もいない食堂に立ち寄ってきた。食事をとる為でもなく。
 つまり、クロノは “仕事” でユーノの前にいると言うことで……
「さてユーノ、折り入って頼みがある」
「言っておくけど、地球圏のアイヌ語の資料はこの前ので全部だからな。管理外世界だから資料が少ないんだ」
「いや、今回はそれじゃない。違う件で頼みがある」
「つまりクロノは今回 “も” 違った資料探しを依頼して、僕を過労死させたいんだね?」
「大丈夫だ、過労死が認められれば保険金は下りる」
「僕は死んでるけどね」
「調べてもらいたい資料はこの2つに関してだ」
「聞けよ」
 ユーノの言葉を気にする事なく、クロノは電子ボードに表示させたものを見せた。
 きっとこの男は僕を忙殺するつもりだ、と深い溜息を吐きながらユーノは電子ボードを受け取る。何だかんだ言いながら、それでも差し出された物に目を通すあたり、人が良いと言うか仲が良いと言うか。
 電子ボードに目を通し――ユーノはうわっと顔をしかめた。
「……何だいクロノ、管理局の弱みでも握りたいの?」
「は?」
 ジャンクフードを片手に電子ボードを見ながら、ユーノはぎしりと背凭れに腰を預ける。その時に出したユーノの言葉に釣られるように、クロノは逆に身を乗り出した。
 何か知ってるのか?
 そんな顔をしたクロノに、ユーノは 「おや?」 という表情を見せる。
「あれ? クロノだったら知ってると思ったんだけど」
「いや、知らないんだ。こちらでも軽く調べてみたんだが、まるでヒットしない」
 だろうねぇ、とユーノは軽く漏らした。ヒットしなくて当然だ、という色が見え隠れする。
「言っておくけど……資料は期待しない方が良いよ」
 ユーノは背凭れから身体を起こし、クロノと同じく身を乗り出すように机の上に腕をつく。
 何故だ? というようなクロノの表情に、何と説明するやら、とにユーノは困った顔のまま頭を掻く。
「本が語る歴史が、必ずしも本当の歴史じゃない、って事さ」
 かたん、とユーノは電子ボードをクロノに返した。そこには2つ、言葉が並んでいた。
 第11管理外世界、惑星名 『アポトーシス』。
 人造兵器開発計画、『プロト』。
 ふぅ、と溜息を1つ。
「まずはアポトーシス……この惑星の話からなんだけどね」





 その星の文明は、人と自然が共存し、その間に魔法が存在するという体系をとっていた。
 共存、とはいえ、人は自然の力を 『借りて』 生活をするという、パワーバランスで言えば自然の方が上位にあるような文明であった。
 自然環境を絶対に破壊しない……とは流石にいかないが、それでも人は天然自然の一部であるという考え方が下地にあり、木々は無駄に伐採せず、動物は食べる分以上は殺さず、草花を必要以上に開かない。だから、その自然を積極的に破壊して食い潰していくような科学的・工学的な文明は発達しなかった。
 自然の中で生きる。
 それが、その星に住む人々のスタイルであった。
 故に、魔法が発達しても、決してデバイスのような物は発達しなかった。
 デバイスのというのは魔法 “科学” の産物である。ぶっちゃけると機械だ。ひっじょぉ~にメカニカル。だから彼らはデバイスを持たなかったし造らなかった。そもそも欲しいとも思ってなかっただろう。デバイスがなくとも魔法は使えるし、彼らが使用する魔法といえばせいぜい火を起こしたり、物を冷やしたり、傷を癒したり……正直デバイスの助けがなくても困らない程度しかない。
 だから、機械やら鉄製品やらが発達した管理局とは鞘が合わなかった。
 自然優先の民族と、人優先の民族。反りなどハナから合うはずがなかった。
 よって、その星は、その世界は、管理局の管理下とする世界にはならなかった。故に管理外世界にナンバリングされた。
 それだけの話だった。
 本来ならば、管理局は管理外世界であるその星に、その星に住む人々に、介入などする必要はなかった。
 本来、ならば。
 その本来を覆す事態が、その星に起きた。
 いや、その星に元からあった、と言うべきか。
 その星のとある国に、少々不思議な代物があった。願いを叶える、そんな不思議な代物だ。
 ただし、有像無像全ての願いを叶える訳ではない。『神官』 と呼ばれる者が認めた願いのみ、『神官』 がその代物を通して願いを叶える、そんな仕組みがあった。
 『神官』 がその代物を独占している訳ではない。
 『神官』 しか、その代物の力を発動できなかったのだ。
 だから人々は 『神官』 を崇めた。敬った。
 そして恐れた。
 そして、それ以上に皆、『神官』 を愛していた。
 だから 『神官』 も、皆の為にしかその代物を使わなかった。それ以上に 『神官』 はその代物の力を無闇に使わなかった。
 願いがあるのならば自分で叶えよ。
 叶えられぬなら、皆で協力して叶えよ。
 それでも駄目ならば、その願いを叶えよう。
 そんな 『神官』 だからこそ、皆は滅多にその代物に願いを通そうとしなかった。
 事実、その代物により叶えられた願いというのは、雨を降らせたりする程度しかなかった。
 そして、『神官』 の言葉に従うかのように皆は協力して生きてきた。

 そこに管理局が介入してきた。

 その代物は、ロストロギアである、と。






「……で?」
「もちろん皆認めなかった。元々管理局とは仲悪かったしね」
 話をせかすクロノに、お茶を飲みながらユーノは返す。
 ちなみにそのお茶、クロノが買ってきた。
「全面戦争みたいになったけど、攻撃魔法なんて使わない民族だったからね、管理局には歯が立たなくて……そして、渡すくらいならってロストロギアを破壊して――」
「その星は滅んだ、か」
 ユーノと同じお茶を飲みながら、クロノはその言葉を引き継ぐように呟く。
 よくある話、などとは言いたくはないのだが、それでも決して少なくはない話だ。
 ロストロギア。
 失われた文明の遺産。もしくは、人の手には余る過剰な力。
 人はそれを恐れ、拒絶し、そして憧れる。
 人知を超える力を持つロストロギアは、稀に文明が発展途上の惑星においては守り神のような扱いをされている事がある。そしてそうなると、そのロストロギアを確保しに来た管理局はまさしく、守り神をさらいに来た悪の使者でしかない。
 抵抗の末の武力衝突。
 その先に待つ、崩壊。
 星を崩壊させたり、空間その物を虚数空間に叩きこむ、ロストロギアというのはそういう力も秘めている。いや、そういう力を秘めているからロストロギアと呼ばれるのだが。
「だから通称 『アポトーシス』 ……細胞の自滅という訳か」
「そ、そうやってアポトーシスは崩壊した――」
 そこでユーノは言葉を一度きり、目を細めた。

「――と、表向きはそう発表されている」













 幻の中とは言え、やはり落ちたら痛いのだろうと覚悟を決めたものの、はやての身体を襲った衝撃は考えていた衝撃とは随分と逆ベクトルの衝撃であった。更に言うならば覚悟していた痛みはまるで感じられない。バリアジャケットが高性能であるとかそういうレベルではなく、本当に痛くはなかった。
 普通、階段から落ちた時の衝撃を擬音で表すならば、どしーんっ、とかその辺りである。失礼な、私はそこまで重かないよ、とかいうはやての異論は横に置いておいて。
 しかし、はやての身体を襲った衝撃というのは、なんと言うか柔らかいクッションの上に倒れたかのような感覚だった。
 もしも擬音で表せというならば

 ぬちょ

 という擬音が最適だと考えられた。
 というか、確実にそんな音がはやての耳に届いた。
 何だろう、ナメクジを触ったような音が大音量で聞こえてきた感覚というべきか。そんな生理的に受けつけない音が背中から聞こえた瞬間、はやての身体の爪先から頭の上までぶわっと一気に鳥肌が立つ。それはもう、羽根が生えて空が飛べそうな勢いの鳥肌が。
 反射的に背中の方にあった 『何か』 を殴るかの勢いで張り飛ばす。
 平手を食らわせた瞬間、ぬちょ、っと先程と同じ音。
 なんだかナメコ、いや硬い鰻を殴ったような感触。
 ぬめり気のある何かの感触から逃げるように身体を捻り、転がるように離れようとすると、軽い落下感覚とごつんと頭を打つ衝撃が連続で走った。
「ぬぁっ!?」
 その悲鳴はどうだろう。
 妙な悲鳴と共にはやては打ちつけた後頭部を押さえながらごろごろと転がる。
 そうだ、先程階段から落ちて自分の身体を襲うべきはこの痛み、石畳に頭を打ちつけたこの痛みのはずだ。決して巨大ナメクジに抱きついたかのような感覚はしないはず。くそう、グランゾートの連中はよくあれに乗れたな。いや、あれはカタツムリだったか。
 後頭部を襲うズキズキした痛みを我慢しながら、はやてはシュベルトクロイツの十字剣の先を向けるように構えながら中腰になって振り向く。
 同時にシュベルトクロイツの先に灯した魔力光が暗闇を照らし、はやての視界を確保した。
「――――――――」
 転がりながら逃げるべきだったか。その視界を確保した瞬間に、弱気な考えが頭の中を全力疾走。
 はやての視界には、暗闇と光に照らされた風景……無限に続く階段ではなく、先が見えない位に広くて長い廊下。幻術から抜け出せたのか、何もしてないのに。
 その光景だけならば、助かったと胸を撫で下ろしていたかもしれない。
 しかし、はやての目の前に、シュベルトクロイツを向けた先に、あまり見たくない存在があった。
 
 ぬめり気のある身体。

 まるでゴキブリか何かを無理矢理擬人化したかのような醜い身体には、2本の足に対して4本の腕。

 身体の割に巨大な頭部の半分は、トンボの如く巨大な複眼が2つ。

 間違いなかった。これは只今時空管理局で人気沸騰話題持ちきりのお相手。

 看視者だ。

「うわっ――にょあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
 実に奇妙な叫び声と共に、はやては後に飛び跳ねて下がろうとしたものの、魔力神経を通していない足が簡単に命令を聞いてくれるはずもなくそのまま後に転がるようにして再び後頭部を床に打ちつける。これは痛い。
 資料で看視者を見た事は何回かあるが、なるほどこいつが本物か。心構えなしで面を合わせるには少々心臓に悪い姿をしていらっしゃる。むしろ止まるかと思った、心臓。
 これは駄目だ。
 お知り合いになりたくないと言うかなるべく関係したくないと言うか、生理的に受けつけない姿だ。
 ぶっちゃけ気持ち悪い。
 酷い言葉を選ぶなら、醜い。
「っ、スティンガー・ベル!」
 倒れた状態のまま、はやてはシュベルトクロイツを看視者に向け、攻撃用の魔法を発動させようとし……シュベルトクロイツが先程火を吹いたのを思い出して今度は左手の人差し指に魔力を集めた。
 頭の奥がちりちり痛む。
 2度も頭を打ったせいではない。デバイスの補助なしで魔法を発動しているからだ。
 まだまだはやては半人前。魔力光のような単純なのならばまだしも、攻撃用の魔法を自力で展開するのは少々荷が重い。徹夜明けの鈍った頭では尚更である。
 ぐっと、看視者に気取られないように奥歯を一度噛みしめる。
「う、動くんやない! ここここれは当たると、結構痛いで!」
 思いっきり舌が回っていなかった。
 しかも左腕がぷるぷると振るえていた。
 正直に言おう。
 怖い。
 気持ち悪い。
 そして不気味だ。
 漏らしそうである。
 振るえまくったはやての言葉に、看視者は
「――――」
 動かなかった。
 というより、はやての方を見ていなかった。
 片膝をついたまま、まるで何かを支えるように左側2本の腕を差し出したまま……石像のように固まっていた。
 ああ、看視者のあの体勢、改めて見てようやく分かった。
 階段から落ちた自分を、看視者が助けてくれたのか。丁度受け止めるかのような体勢である。
 ぬちょっとした感覚は看視者の腕で、張り飛ばした時の感覚は看視者の身体の何処かで。
 再び鳥肌が立った。
 助けてくれてありがたい、と感じる前に、生理的な嫌悪感が前面に出てくる。
 流石にこれは、いや幾ら何でも、ゴキブリっぽいエイリアンに助けられて喜ぶ女の子はいない。
 バリバリに警戒しながらはやてはゆっくりと立ち上がる。完全に引け腰であった。どうしても駄目なのだ、ゴキブリとかその類は。
 左手の指先はしっかりと看視者を狙い、いつでも射撃できるようにワンスペルで発動するよう術式を固定し、深呼吸を軽くして息を整えてから、その整えた息を大きく吸う。

「海鳴 恋慈さん!」

 言い放ってから、さん付けした呼び方じゃ締りがなかったかと遅い後悔が軽く来た。
 その名前に、看視者の左肩……と言うべきか上の腕の付け根と言うべきか、微かにだがぴくりと跳ねる。
 反応した。
 ごくっと、無意識に生唾を呑む。
 ああ、そうだ。カマだ。
 看視者の正体は、縁の兄、海鳴 恋慈ではないか。
 フェイトから聞いた話を鵜呑みにしていた訳じゃない。訳じゃないのだが、やけに自信か確信があるかのようなフェイトの発言が頭の片隅にあっただけである。
 駄目で元々のカマだった。
 会いたくなかったが出会ってしまったのも何かの縁だ、ついでに聞いてやれというヤケクソな考えだった。
 それなのに、僅かだが反応しやがった。
 ああ、畜生、その名前がスルーならば今頃180度反転して全速力でこの場から逃げ去っていたと言うのに。
「――あなたの名前は、海鳴 恋慈、さんですか?」
 振るえそうになる声を必死に押さえながら、はやては言葉を続けた。
 頼むから反応しないで欲しい、そう思いながら。
 しかしそれは裏切られる。
 ゆっくりと、看視者が顔をあげた。
 見間違いとか、勘違いとか、そんな言い訳が出来ないような反応だった。
 顔をあげ、そしてはやての方へとゆっくりと振り向く。
 腰が抜けそうだ。
 顔の大半を巨大なレンズのような複眼が占めるその顔は、真正面から見ると更増しで気持ちが悪い面だった。よくまあこんなのと対峙したものだとヴィータやシグナムを尊敬してしまう。
 看視者のその目に、歪んだ風景が見えた。その中に自分も映されているのだろうが、残念ながら距離があるは暗いはで確認は出来ない。
「恋慈さん、ですか?」
 もう一度はやては聞く。
 今度は膝立の姿勢から立ち上がるという反応を示してきた。
 反応している。
 恋慈という名前に反応している。
「私の名前は八神 はやてです。以前飛び降り自殺の騒動の時、ちらっとだけ会いました」
 黙って、看視者ははやての方をまっすぐ見ていた。
 基本的に無口なんだろうか。それとも生態構造上、発語をするのが困難なのだろうか。
 口を開かない看視者に気味の悪さを感じながら、はやては言葉を続けていた。
「恋慈さんの妹さんと……同じガッコの同じクラスです」
 その言葉に応えるかのように、看視者の口がくぱぁと開いた。
 唾液か、それとも何かの液か、おそらく身体の表面を覆っている粘着液と同質の液体が、口を開けた拍子にぬめりと落ちていく。吐き気がしてくるような光景である。これが昼間の遊園地のような、明るく愉しげな場所であればまた違った印象だったのかもしれないが、些か今の場所は怖いという方向のイメージしか沸いてこない。
 看視者の口からは暫く、アァァァ、というような意味を成さない声が漏れる。
 綺麗な声、なんて舌を噛み切っても当てはめたくない、嫌な声。
 その声で、その声色で、ぼそっと、看視者が呟いた。

「クアニ……ラムサム……カ……」

 ――はい?
 素で聞き直す所であった。
 何て言ったんだろうか。翻訳が上手く働いていないのか、意味不明の言語がそのまま耳に入ってくる。
 えっと、そうや、確かこの言語ってアイヌ語やったっけ? あかんな、全然分らん……
 どうしよう、と困ったはやてを余所に、看視者が動いた。
 1歩、前へ。
 弾かれるようにはやてが下がった。
 反射である。
 そしてそのまま引っくり返った。そう言えば未だに魔力神経を足に通していなかった。
 勢い良く尻を固い床にぶつけ、短く空気が漏れたかのような悲鳴がはやての口から漏れるが、それを気合と根性で押し殺す。
「ふふふふふフリーズ! ぅ動くんやない! 結構痛いどころか血ぃ見るでこれは!」
 無理矢理出した言葉は、ある意味、悲鳴よりも情けない言葉だった。
 ぴたっと、看視者の足が一瞬止まった。
 お、もしかして、威嚇は有効なんか? などと思ったのは束の間、一瞬とは所詮は一瞬でしかないのか、一度止まり掛けた看視者のその足ははやての威嚇などまるで意に介す事無く2歩目を踏んでいた。
 まるで背中から毛虫が3倍速くらいの高速で這い上がってくるような感覚。悪寒どころか吐き気を少々もようした。
「ヌア――」
「ひ――っ!」
 近付く看視者に対して、生理的な嫌悪感からか小さく悲鳴をあげてしまった。
 ぬちゃり、ぬちゃりと足音がする。足音だ。
 身体を包む粘液のせいで、床と触れた時にそんな音がするのだ。
 来る。
 近付いて、来る!?
 頭の中が真っ白になった。
 気持ち悪い。
 気持ち悪い。
 気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。
 その言葉しか頭の中に浮かんでこない。
「ヤ――ガミ」
「!!!!!!!????」
 撃った。
 その声に、その不気味な声に、はやての本能は反応していた。
 待機状態だった射撃魔法を、看視者の頭へ発射していた。
 怖かった。
 気持ち悪かった。
 それが迫ってくる。
 だから迎撃する。
 単純な反応であった。
 しかし、その反応で反射的に撃った魔力弾は、看視者の頭部に直撃する寸前で一気に掻き消える。
「――――」
 ぴたりと、ダメージなどないのに、再び看視者が足を止めた。
 が、看視者が止まった事に気がつく余裕が、はやての方にはまるでなかった。
 効かない。
 目の前で示されたその事実が、はやての頭をハンマーで横殴りにしたかのような感覚でショックを与える。
 別にこれがはやての持ち得る最大破壊効力のある魔法、という訳ではない。むしろ破壊効力その物は、はやての扱える魔法の中では最下位のランクに近い。
 だが、真っ白になった頭では、違う魔法を、とか、次の魔法を、とか、そんな簡単な考えすら出てこない。
 単純に、効かなかった、その事実しか認識できなかった。
 血の気が引く。
 身体ががくがくと震えだす。
 かちかちと、奥歯が噛み合わさる音がする。
 怖い。
 怖い怖い怖い。
 なんだこれ。
 なんなんだ、これ。
 身体がまるで動かない。いや、動かし方が分からない。
 次に自分が何をすべきか、まるで分からない。考える事が出来ない。
 純粋な。
 恐怖。
「――――」
 看視者が、また歩き出した。
 ぬちょり
  ぬちょり
   ぬちょり
    ぬちょり
     ぬちょり
      ぬちょ……
「――――――――――」
「               」
 目の、前。
 本能だろうか、はやての顔が、看視者を見上げるように上を向く。
 見下ろす、看視者。
 変な臭いがする。
 紅茶のような、臭い。
「    、   、  」
 自分の口が開く。
 自分が何かを言う。
 でも、何と言ったかが分からない。
 言葉なのか、悲鳴なのか、声にならない空気なのか、それすら分からない。
 ただただ、見下ろしてくる看視者が怖くて。
 暫く看視者はじぃ、っとはやてを見下ろす。顔の基本骨格からか、それとも表情筋がないのか、まるで変わらぬその表情から内心を窺う事は出来ない。出来たとしても、今のはやてではとても……
 ぬっ、と看視者が腰を下ろした。
 下ろした分だけ、顔が近付く。
 看視者が何か言った気がした。
 分からなかった。
 看視者が、ぬぅ、と右上の手を伸ばしてきた。
 はやての、頭に。
 ねちょ

 限界だった。

「ぃ、ぃや……いや……いやああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
 叫び声が、理解できた。
 誰の?
 自分の。
 叫び声と共に、頭を撫でるように置かれた看視者の腕を、全力で振り払った。
 振り払った際、腕を触った部分が、ねちょ、と粘体を触る。
 おぞましい。
「ぁぁあああ!! あああぁ!! いやや! いややぁぁ!! 来ないで! 来ないで!!」
 払い除け、はやては頭を両腕で押さえ込み、身を護るように身体を丸めた。
 見たくない。
 聞きたくない。
 八神はやての全身全霊が、看視者という存在を拒絶した。
 怖い。
 嫌だ。
 助けて。

 ついには、泣きだしてしまった。

 見っとも無い。
 情けない。
 そんな恥も外聞もない。
 もうはやてには、泣き叫んで拒絶するしか、術がなかった。
 魔道師としての、騎士としての、そんな立場はあったものではない。
 女の子として、恐怖に屈していた。
「いややぁぁ……ぁぁ……あ……ぅぁ、ややぁ……」
 泣く。
 喚く。
 子供の如く縮込まり、怖い怖いと泣くしかない。
「来ないで……ひぐっ、来ぃへんでぇ……」
 看視者は、動かなかった。
 そして、何も言わなかった。
 自分の泣き声しか、響かない。
「怖い……ぅぁ、怖いよぉ……助けてぇ―――」
 助けて欲しい。
 誰に?
 ひとりしか、思い浮かばなかった。
「――く――――ノ―――――――――」
 祈るように。
 術呪のように。
 ぶつぶつと。
 ただ、ぶつぶつと。
 泣きながら。
 震えながら。
 その名前を呟きつづけた。そうすれば恐怖が和らぐと信じているかのように、ぶつぶつと。
 八神はやての心は既に、現実を拒絶していた。









 看視者の姿がなくなっていた事に気がついたのは、はやての楯、ザフィーラが駆けつけてからだった。














「表向き?」
「そ、表向きはね。地学とかは別として、少なくともアポトーシスの歴史についてはこれが基礎となってるよ」
 ユーノが発した一言に、クロノはむっと眉を顰める。
 表向きは?
 なんだそりゃ?
 含みのある言葉を選ぶのは、ユーノとしては珍しい。という事は、何らかの意味があるという事だろうか。
「都合の悪い真実はいつだって、そして誰だって、表にはしたくないって事だよ。管理局だって例外じゃない」
 ずずっとお茶を啜りながらユーノ。どうやらお茶が底を尽きたようだ。
 もう1本、とか無言のアピールをひしひし感じながらも、クロノはそれを無視して腕を組む。
「――なるほど」
 少しだけ間を開けてから、クロノは納得したかのように一度肯いた。
「その代物を知られると都合が悪いからロストロギアと偽ったか……それとも、ロストロギアを暴走させたのが管理局の者、か」
「……身内を平然と疑える君は、凄いと思うよ」
「管理局だって人の組織って事だよ。先にユーノが言ったじゃないか」
 感心したような、それか半分呆れたような、そんな目を向けるユーノにクロノは顔色1つ変える事なく返した。測り知れん奴だと、改めて思い知る。
 もっとも、クロノだって頭から自分の所属する管理局を信用していない訳ではない。信頼してるからクロノは動けるし働けるのだ。ただ、全てを鵜呑みに出来るほど完全に信じていないだけで。
 頭の中を、1人の老人の顔が浮かんだ。
 クロノにとって、その老人は師と言える者であり、管理局での大先輩であった。
「答えは後者だよ」
「……そうか」
 苦笑しながら更に返したユーノの言葉に、頭に浮かんだその顔を打ち消しながらクロノは肯く。
 まあ確かに、ロストロギアを破壊したにしろ不完全な発動をさせてしまったにしろ、それに管理局員が関わっているなどと知られたくはないだろう。都合の良い事に、その惑星の住人は絶滅しているのだろうし、隠蔽は簡単である。
 クロノは渋い顔をするが、逆にユーノは苦笑を消せばいたって涼しい顔である。
「で、次は人造兵器開発計画だけど」
 ことん、と空の茶缶をテーブルに置きながら、ユーノは続けた。
「これは管理局の……えっと、C画の第3、だっけな。まあ詳しいのはまた資料送るけど、どこかの研究チームが主導で立ち上げられた、簡単に言えば管理局の人手不足を補おうっていう計画」
「研究チーム? 開発チームじゃないのか?」
「研究チームだよ。おかしいでしょ、“開発” 計画なのに主導が研究チームっていうのも」
 おかしいと言うか、その場合はまず名前を変えるべきなんじゃないだろうかとクロノは心の中で一言つっこんだ。
 つまるところ、ヴォルケンリッターのような兵隊達を量産し、フロントラインに立つ魔導師の数を減らし、交換できる兵隊達を多く割り振ることにより慢性的な人手不足である管理局の人員体制の助けにしようということか。
 しかし、問題となるのはその兵隊達の製造法。
 普通に何らかの物質に魔力を通して、傀儡兵のような兵隊達を作るとしたら、そこにはどうしても魔導師の手が必要になる。消費魔力だって馬鹿にならない。作り出すのにも、そして維持するのにも。とても量産向けではない。そして作り手である魔導師の力量により基本スペックに大幅なばらつきが出るだろうし、その魔導師の体調やテンションに連動してその兵隊のコンディションも変化する。一定した性能がないのは、とても “部隊” に組み込めないし、第一それを操るのは作り手である魔導師だ。防衛ならともかく前線、それも様々なミッションに対応するのには無理がある。
 だとすれば、ロボット兵のようなのを作るか。インテリジェントデバイスに体と、そしてAIの強化と実行能力を高めれば可能だろうが……コストが高いだろう。なにせインテリジェントデバイスという代物自体、とても高価な代物だ。それに付属してプラス、となれば一体につきコストが凄い数字で出てくるだろう。そして、そのコストに対して性能は低いと言わざるを得ない。なぜなら、そのロボット兵はリンカーコアを持ち得ないから、魔法が使えない。
「傀儡兵より汎用性に富み、ドロイドよりもコストを押さえ、なおかつインテリジェントデバイスのAIよりも高い自己判断能力を持ち、戦闘に耐えうるだけの装甲と機動性を保持して、魔法が行使できるような兵士……ま、かなり目標高いの作ろうとしたらしいよ」
「仮にそんな兵士が量産されたら、君と違って僕は職を追われるかもしれないな」
「クロノだったらどんな職でも引く手数多だよ」
 お互いに失笑してから、溜息を1つ。
 確かに、兵士としてそれは理想的だが、そんな都合の良い存在が作れる訳がない。
 特に、魔法を行使できる、という条件をクリアするのは難しい。
 魔法を行使するためにはリンカーコアの存在が必要不可欠であるが、そのリンカーコアというものは謎に包まれている。様々な生命体が保持はするものの、その基本的な仕組みさえも謎とされる、正しく生きたブラックボックス。人工的に生成するのは不可能ではあるが、何かの物質に対して魔力を通すことによりリンカーコア “らしき劣化品” を生成するならば辛うじて可能、程度だろうか。
 その劣化リンカーコアを中核として存在するのが傀儡兵。
 しかし、先の通り実戦向きではない。何よりも術者の指令するとおりにしか動かない、本当に操り人形氏でしかないので、判断能力などの知性が備わっていない。
 どう考えても目標が高すぎる。
 仮にそんな兵士が作れるのならば、その技術はロストロギアの技術力並だ。
 なにせ、その計画による理想の兵士といえば……
「要するに、シグナム達のようなのを生み出そうとしてたのか……」
「一応ヴォルケンリッターの皆は、存在がロストロギアだからねぇ」
 彼女達のようなのが量産されたら、人手不足でひぃひぃ言っている管理局は一転して無敵の魔導師集団と化すだろう。いや、この場合は騎士集団と言うべきか。
 それは怖いな、とクロノは心の中で呟く。思わず量産されて訓練室を埋め尽くすシグナムの姿を想像してしまったじゃないか。彼女の性格や技量をそのままコピーして増殖させたら、さぞ訓練室の破損が増えることだろう。量産されたのがなのはじゃなくて良かった。
 そこでふと、クロノは顔を上げる。
 ユーノと目が合った。
「多分、今クロノの考えた事は正解に近いと思うよ」
「――確認で聞いておくが、僕は今何を考えたと思う?」

「まるでドールタイプを製造する計画みたいだ、とか」

 間髪入れずに答えたユーノのそれは、正しくクロノが考え付いたことだった。
 武装の持ち替えや部分パーツの換装などにより様々な状況に対応できる汎用性に富み、現在進行形で育成されつつある高い自己判断能力を持ち、鋼鉄の鎧による物理的に高い防御力と、鈍いながらもその重量を支えつつも一定以上を維持した機動力と走破力、そして簡易的な術式ではあるものの攻防に使い分けられる魔法。最近は複数体出現することから量産力もあるだろうし、コストも然程掛からないのだろう。
 条件を、全てクリアしている。
 更に言うならば、ドールタイプはその鋼の鎧も何もかも、1から10まで全てを魔力のみで構成されている。無論、そのリンカーコアも。
 そうか、ドールタイプはかなり劣化したヴォルケンリッターのような存在だと考えると――
 今更ながらにぞっとした。
 あのドールタイプは、着実に改良されつつ力を増している。
 即ち、ヴォルケンリッターの存在に近付いて来ている。

 ドールタイプを製造している黒幕は……確実にロストロギアを製造する技術力の域へ、片足を突っ込んでいる。

「でも残念ながら、この計画とドールタイプは方向性とプロセスは似てるけど、着眼点が少し違うんだ」
「――なに?」
 戦慄を覚えるクロノに、ユーノは軽い口調のまま続けていた。
「ドールタイプは魔力により生成されているけど、その基本骨格や仕組みはメカニカルなものに非常に近いんだ。多分、ドールタイプの設計その物は部品が存在するなら物理的に製造できるようなものなんだよ。思考回路やリンカーコアは別としてね」
「ああ、それは推論として随分前から上がっているな」
 説明を始めたユーノの話を聞くように、クロノは身を乗り出しながら一度頷く。
 ドールタイプの存在は、魔力による存在と言うのを除けば、その仕組みはメカニカルな存在であると言うのは、前々から言われていた。
 おそらくドールタイプを “製造” する際、その製造者はロボットを作るかのように設計図を基にして製造しているのだろう。その製造方法が、物質的な部品を組み立てて製造するか、魔法術式により魔力を組み立てて製造するか、その違いくらいで。
「要するに、ドールタイプは設計から何まで1から全て作られた兵器で……人造兵器開発計画は、“手を加え” て兵器を作ろうとしたんだ」
「手を加えて……まさか!?」
 説明するユーノの言葉に、クロノの頬が引き攣った。
 嫌な推測が立つ。

「そ、クローン人間の量産と、その洗脳」

 そして当たった。
 そう、魔法を行使できるという条件を、最も簡単かつ確実にクリアする方法……1から生成するのではなく、既に持っている生命体を洗脳するという方法。
 しかし、それは確かに手っ取り早いが、解せない点も出てくる。
 1つは、リンカーコアの質。
 高ランクの魔導師、例えばはやてのように膨大な魔力容量と強靭なリンカーコアをもつ人物のクローンを育て上げたとしても、必ずしもそのクローンがオリジナルと同じだけのリンカーコアや魔力容量を保持する訳ではない。オリジナルとなった人物に関係なく、リンカーコアと言うのは個人差個体差が出てしまうのだ。
 その実証が、クロノとしては例えたくはないところだが、フェイトという存在で分っている。
 魔力素質がまるでないオリジナルのコピーが、管理局有数の魔導師という、その事実。
 だが、大量にクローンを量産し、そして魔力素質の高い者のみを選定して兵士として “作り上げる” のならば、その問題はクリアできる。数で勝負、と言うことだ。
 が、問題はまだある。
 それは、その兵士が兵士として育つまでの期間だ。
 この計画で作られた兵士に魔法や戦闘技術を教え込むのもそうだが、なによりも戦闘に耐えうるだけの身体に育つのに時間が掛かる。普通の人間ならば……戦闘に出るのであれば最低8歳……8年かかる。製造開始からロールアウトまで8年もかかる兵器は、正直使えないし、コストもかかるだろう。
 そう、人間のクローンであれば。
「もちろん、人間のクローンを兵器として育てるなんて面倒なのを省くようなプランも、そこに組み込まれてたんだ」
 言葉を続けるユーノ。こいつ、人の考えが読めているようだ。
「まずは人間よりも強固な肉体と強靭な生命力、そして戦闘に特化した肉体構造。それから前線にすぐに出られるように身体に無理を言わせた成長速度と、兵器としての長期使用を見据えた長い寿命。ほとんど生体兵器を作ろうとしてたみたいだね」
 生体兵器。
 たしかに、そこまで肉体を改造された生命体は、生体兵器以外の何者でもないだろう。むしろ、人間の脳が入っただけの、まったく別の生き物だ。
 戦うために生まれた命……随分と世間を敵に回してしまうかのようなキャッチフレーズである。
「非合法な人体実験と、残虐な人体改造。管理局はそれが世間に知れ渡るのを恐れて、最終的にはこの計画は中止になった……もちろん、建前は別としてね」
「……君は良くそこまで、管理局の裏を知っているものだな」
 ころんころんと空になった茶缶をテーブルの上で転がすように遊びながら、漸く話し終わったユーノに対して、クロノはコメントよりも何よりもまず、それだけの情報を何も見る事なく説明できるユーノの知識量に対して驚きの言葉が自然と出てきた。
 しかも管理局の裏の情報を、だ。
 それに返すかのように、ユーノは寂しそうな、それでいて苦笑しているような、なんとも曖昧な表情を一度浮かべた。
「一応、スクライア一族の出だからね」
 返す言葉もまた、曖昧な物だった。



―――――――――――――――――――――――――――――――――――
 どうも、更新頻度が下がって申し訳ないです、白衣の天使・クロガネです。
 まず一言。
 クロノとユーノ、お前らはまず休むべきだと。
 地味に2章から出番が一切なかった看視者が久々に登場しました。本当にお前は話の中心にいる存在なのかと小1時(ry 。だけどいいさ、主人公はあくまでアリサなんだから!
 しかし、今まで登場時に対峙した相手はフェイトとアルフ、ヴィータとシグナムという、精神的にもタフな相手ばかりだったので、気持ち悪い姿だと書いてはいるものの看視者の姿をあまり気持ち悪がらなかったんですよね。アルフのみストレートな発言済みですが。ですから、誰か気持ち悪い姿とかに拒絶反応を示すキャラが欲しかったのですが――それに抜擢されたのが、はやてです。
 魔法×3の世界では、はやては暴走した闇の書のアレ以降実戦に出ておらず、ずっとデスクワーク中心であったという設定です。シュベルトクロイツが不完全、リインがいない、という理由より何より、はやての足がまだ完全復帰していないという理由がデカイのですよ。足動かす、なんて健常者ならば当然にできる行動でも、今まで歩く事が出来なかった人にとっては大変な事なんですよ、本当に。
 あの一戦を除けば、はやては戦闘経験がありません。そもそも彼女は争い事が嫌いでしょうし、何よりも引き篭り。精神的なタフさが非凡とはいえ、実戦慣れしているなのは嬢達やヴォルケンリッターの面々よりも遥かに打たれ弱いでしょう。
 それ故の抜擢でしたが……うん、はやてファンまで敵に回す話になってしまった。

 ……しかし、この章はアリサとはやてという、クロガネのお気に入りキャラが酷い事になっているので、書くのが辛かった、精神的に。


 次回は漸く、よーやくアイツが口を開きます。
 砂糖もあるよ。


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6件のコメント

[C147] 生理的嫌悪

ぶっちゃけ9歳児をゴキブリやら、蛛の大群に放り込んだら泣くぐらいじゃ済まないですよね(合掌)

あ~~最近どこのサイトでも管理局は碌な事してませんね。大きな組織ってこういうやつ等ばっかりだから、D・Cとかソレスタルビーイングとか出てくるんだよな。

グランゾートはリアルで見てましたが、内容は全く思い出せんです。ワタルの方は少しは覚えてるんですがね。

  • 2008-02-25
  • 投稿者 : ミヅキ
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[C148] コメントありがとうございますー

○ ミヅキさん
 ぶっちゃけフェイト達の方がリアクションおかしいのですが。
 闇あるところ光あり、悪あるところ正義あり、陰と陽は表裏にて一対、光あるところ……闇があり。ぶっちゃけストライカーズでやっちまってるので、公式で既に管理局の後ろめたい事があるのは確実ですしね。と、いうよりも、無印の段階で既にうっすらと管理局の闇が見えてましたし……特に最終話。
 グランゾートはあれですよ、ロボットの方が偉そう。
  • 2008-02-25
  • 投稿者 : クロガネ
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[C154] はやて涙目

 今回は恋慈の残したヒントの解答といったところでしょうか、それより問題は小学五年の子供が徹夜で残務処理という点。年齢に対する認識が低いのかと疑問に思ってしまいます。
 まあ、才能があるから・本人の希望で、なんて言われたらそれまでなのでしょうけどね
  • 2008-02-27
  • 投稿者 : オサフネ
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[C156] コメントありがとうございますー

○オサフネさん
 そして問題となるのが気になるお給金。はてさて残業代はいくらになるのやら。
 しかし、クロノも似たような年で入隊し、かつ似たような事をしていたと考えると、管理局って余程人手が足りてないんだなと。
  • 2008-02-28
  • 投稿者 : クロガネ
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[C158] 管理人のみ閲覧できます

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  • 2008-03-04
  • 投稿者 :
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[C265] 管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
  • 2008-09-06
  • 投稿者 :
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Appendix

うぇぶ拍手

拍手になります。コメントもどうぞ。

4/6更新 リリカルなのは、短編と呼ぶべきかネタと呼ぶべきか考えた結果これはクロガネ式妄想劇と呼ぶべきなんじゃないのかなぁという曖昧な結論に落ち着きました、みたいなお礼ありです。

魔法の使えない魔法使いの魔法

注意事項!

プロローグ

第1章 『海鳴 縁という少女』
       
基礎情報 第1章終了時点
第2章 『悩み』
         
基礎情報 第2章終了時点
第3章 『誰が為の剣』
           
基礎情報 第3章終了時点
第4章 『教授』
           
基礎情報 第4章終了時点
第5章 『恋ですか?』
           
基礎情報 第5章終了時点
第6章 『切実な事情、迂闊な発言』
           
基礎情報 第6章終了時点
第7章 『縁と看視者』
           
基礎情報 第7章終了時点
第8章 『その言葉、届かない』
           
基礎情報 第8章終了時点
第9章 『失意』
               
基礎情報 第9章終了時点
第10章 『挫けぬ雷刃』
           
基礎情報 第10章終了時点
第11章 『届け、星の光!』
             
基礎情報 第11章終了時点
第12章 『祝福される騎士と風』
 
第13章 『アリサ・バニングスという少女』
第14章 『そして、日常』


本筋関係ないパラレル短編
           

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クロガネ

Author:クロガネ
 鉄と書いてクロガネ。文系の皮を被った理数系。人種差別主義。有神無宗派論者。白衣の天使。瞑想で一日潰したことがある。萌えにも燃えにも反応する。二次元より三次元の方が楽しいと思う。宇宙人未来人超能力者魔法使い等特殊な人間じゃなくて本当に良かったと思っている。変な人といわれる。仲間と言うのはチャレンジャーな人、友人と言うのは変わった人、知人と言うのは普通な人。
 これがクロガネ。
 とりあえずメールはこちら↓
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