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[C95] 更新お疲れ様です

更新おつかれさまです。あついですね~~まあ夏ですから、教授・・・・・女の人ですね~~これは、読んでいる私も、アリサ達と同じく、予想外でした。そしていきなりのお仕置き?ちょっと縁が心配ですが、夏の暑さに負けず連載がんばってくださいw
  • 2007-08-15
  • 投稿者 : 小雪
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[C96] 感想

拳で語り合う(?)縁たちに呆然とするアリサたち、
読んでるこちらも呆然だったので、次回の嫌な
予感が的中している苦労人に期待ですね。
  • 2007-08-16
  • 投稿者 : オサフネ
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[C97] コメントありがとうございますー

○小雪さん
 夏です……あつーい、とけるー。
 教授は女性です、性格がぶっ飛んだ。既に暑さに負けかけてますが頑張ります。

○オサフネさん
 まさに鉄拳制裁。
 嫌な予感っていうのは、大抵当たるから嫌なんですよね、実際。
  • 2007-08-16
  • 投稿者 : クロガネ
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[C98] 君が泣くまで殴るのを止めない!

教授登場!!と思っていたら何と言うバイオレンス! 直ぐに児童相談所に連絡だ!110番って何番?(混乱してます)。

こちらも暑いです。昨日今日と警察の試験受けてきましたが、30度の炎天下の下体力検査、冷房が全然効かない部屋で面接、汗だらだらでした。
国会や内閣でクールビズやってるんだから、面接もそうしてほしいですね。
  • 2007-08-18
  • 投稿者 : ミヅキ
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[C99] コメントありがとうございますー

○ミヅキさん
 モチツケー。
 夏場だろうと面接はやる方も受ける方もむさ暑い格好でしますから…・・・死にますね。頑張れー。
  • 2007-08-19
  • 投稿者 : クロガネ
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[C257] 管理人のみ閲覧できます

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  • 2008-09-03
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魔法の使えない魔法使いの魔法 20

「お前が知る必要などない」
 ぽかんと見上げる縁の言葉を、女性は――教授は自殺しかけていた青年をぶら下げたまま、冷たい目線と言葉で一蹴した。先の怒鳴りから一転して、感情の読み取る事が出来ない不気味な声であった。
 教授?
 こいつが?
 え、女の人?
 同じく教授を見上げながら、アリサもぽかんと口を開く。言葉なんか出てこなかった。むしろ、そんな余裕はなかった。
 毎日のように、まるで自慢するように、縁が会話の端々に上げていた、海鳴 縁の育て親。縁からすれば今まで自分の世界の全てを教えてくれた自慢の身内であり、アリサからすれば保護者失格の駄目人間。本名は知らず、縁がずっと 『教授』 と呼んでいたので自分の中でも 『教授』 で定着してしまっていた、お茶の煎れ方も教えずボロ屋敷に住んでいて同一の安いカップ麺ばかりを縁に食料として送りつけ縁が怪我をしても車に轢かれても心配しない冷血人間で謝る時は土下座と教えた、軽く思い出しただけでも腹がたつ最低野郎。
 それがアリサの中の 『教授』 という人物像だった。
 教授と呼ばれていたから、何の考えもなく男性だと思っていた。
 良く考えてみれば、縁は一言も教授が男なのだとは明言していない。
 それに、きっと不細工で根暗野郎だとも思っていた。
 これは完全にアリサの中の偏見的見解ではあった、が、それでもここまで顔もプロポーションも整っている人物だとは思ってもいなかった。
 だから、実際の教授を目の前にして、アリサの思考は軽くパニックを起こしていた。
 まあ、それ以前に飛び降り自殺寸前の現場にいたり、もう少しで青年を落としそうになったりと、普通にパニックに陥りそうな状況の中で考えれば、まだ落ちついている方である。
 アリサの後の方でがしゃん、と小さくフェンスを鳴らす音がして、そちらへ教授はちらりと視線を向ける。クロノがフェンスから降りた音である。
 一瞬だけ、教授の目が細まる。
「ありがとうございます、助かりまし――」
 どこかほっとしたような……実際あと少しで人1人の命が失われるところだったので当然かもしれないが、安心したような溜息をひとつしてから、クロノは素直に礼を口にして
 
 ぽいっ、と、教授は青年をゴミのように後へと投げ捨てた。
 
 突き落とされるよりはマシかも知れないが、青年の体は弧を描いて宙を舞い、屋上のコンクリートの上へと背中から盛大に叩きつけられる。
 肺の中の空気と一緒に血まで吐きそうな、変なうめきが青年の口から上がった。
「――た?」
「――は?」
 その暴挙に、クロノとアリサが同じタイミングで変な声をあげる。
 いきなり何をしている、などという言葉が口から出る前に、そんな2人の声など教授は全く気にする事なく、今度は縁の首を片手で絞めるようにしながらぐいっと持ち上げる。当然のようにその片腕で。
「ぐ――っ」
「この馬鹿者!」
 息が詰まったような声など気にせず、教授はそのまま流れるように縁を後に投げ捨て
 
 怒声と共に、宙を舞った縁の頭部を的確に狙った鋭い回し蹴りが炸裂した。
 
 耳に触るような嫌な音。
 教授のその長い足は、惚れ惚れするほど見事に縁の頭部へ直撃。少なくとも女の子があげるのはいかがなものかと思う類の、まるで蛙が踏み潰された時の断末魔のような声が縁の口から出される。
 その威力を物語るように、縁は青年が投げ飛ばされた地点を遥かに超えて蹴り飛ばされ、コンクリートに右腕から突っ込み、きりもみ回転をしながら一度バウンドをして今度は背中を打ちつけるようにして墜落。それでも衝撃は緩和されなかったのか、更にごろごろとコンクリートの上を転がった。
 最終的に、屋上の半分以上の距離を教授の回し蹴りによって蹴り飛ばされていた。
「がはっ―――ごほっ、ごほっ」
 コンクリートの上を転がり終えた縁は、蹴られた衝撃か詰まった息を咳のように吐き出し――
 
 鮮血混じりの胃液が、一緒に出てきた。
 
 どう見ても正常な咳ではない。いや、そもそも吐血が正常な訳ではない。
「縁!?」
 反射的にアリサはコンクリートを蹴る。フェンスの網目に突っ込んでいた左腕が盛大に痛んだし、ついでに制服が破れるような文字通り絹を裂いたような悲鳴が聞こえたが、そんなものは少しも気にならなかった。
 吐血した縁の姿が、嫌に脳の奥に焼きつく。
 ワンテンポ遅れてからクロノも縁に駆け寄る。
「だ、大丈夫!?」
 大丈夫じゃないから吐血しているのに、変な事を聞いていると頭の片隅で冷静な誰かが呟いていた。
 駆け寄ってから縁の傍に跪き、すぐに抱き上げて上体を起こさせる。起こさせてから、骨折してたらマズい事をしたと、後悔する。
 しかし、上体を起こした事により楽になったのか、縁の咳はぴたりと止んだ。どうやら正解だったようである。
 ふらっと、一瞬だけ彷徨った縁の視線がアリサの目を捉えた。
「あ―――」
「わーっ! 馬鹿! 喋るな!!」
「君は頭を打っている、喋ったらいけない」
 開きかける縁の口をアリサは慌てて手で塞ぎ、次いで駆けつけたクロノが冷静にアリサに抱えられている縁の状態を診ていく。
 触診なのか、それとも何かの魔法を使っているのかアリサには分からないが、ぺたりぺたりと縁の頭を撫でまわすようにして状態を確認するクロノを見て……アリサはイラっときた。
 ……いやいや、待て、待つのだアリサ・バニングス。意味が分からないぞ。イラっとくる場面なんかどこにもないじゃないか。
 間違いなくクロノは縁の容態を診ているのだ。仕事が恋人と断言しているような、事女性関係においては紳士であるクロノが、まさか義理とは言え己の妹と同じ歳の子の髪を中年親父のようにはぁはぁ荒い息をたてながら撫でまわしている訳ではないのだ。むっつりである可能性はあるかもしれないが。
 それ以前に、今はそんな状況ではないというのに。
 誰だこいつは、という視線をクロノに注いでいる縁の口からゆっくりと手を退かす。血がべったり付いてしまった。
「うわっ、ちょっと出し過ぎ!」
 素で驚いてしまった。
 アリサとて女の子。去年から初まった女の子の日のせいで、いい加減血を見るのにも慣れては来たが、やはり他人の血だと違うものである。
 慌ててハンカチを取り出して縁の口元を拭う。血が付着している手で取り出したものだから、スカートのポケット周りにも血が付いたが、気にしている余裕はなかった。ついでにそのハンカチも可愛いのでお気に入りにしている大事な物だったのも気にしていなかった。
「……陥没はないけど、吐血が酷い……医療機関に行く必要がある」
 渋い顔をしながらクロノが呟いた。
 あー、でもきっと、こいつは病院には行きたがらないだろう。なにせ理由は不明だが病院嫌いである。
「クロノさん、大丈夫なの?」
「一応簡単な診察は出来るけど、詳しい事は持ち前職の人に診てもらわないと何とも……僕にはこれ以上手は出せない」
 心配そうに聞いてくるアリサに対して、何とも煮えきらない言い方でクロノは返した。言外に、魔法による治癒は行えない、というニュアンスが見え隠れしている。
 確かに、この世界では魔法の存在など御伽話の存在で、管理局でも何だったかの法律で魔法が浸透していない世界での魔法施行は緊急時などを除き原則として禁止されている。そういう話はなのは達からもちらりと聞いているし、理解もしている。
 している、のだが、再びクロノに対してむかっと来た。
 いやいや、頭では分かっているのだ。文明社会に対する対策として、人々を混乱させないように管理局はそんな決まりを作ったのだと。
 分かってはいるのだが、納得は出来ない。
 今は緊急時に当てはまらないの? クロノさんは縁を見て何とも思わないの?
 という言葉は辛うじて飲みこむ。ただの八当たりだし、縁と面識のないクロノに同情論を求めたところで仕方がない。
「――――」
 喋るな、とアリサが言ったのを律儀に守っているのか、縁は無言のまますっとクロノから視線をアリサへと移した。
 いや、アリサへ、ではない。
 アリサの後へ。
 
「さて、続きは良いか?」
 
 ぞくっとするほど、綺麗で冷たい声だった。
 少しだけ血の気が引いた。
 すぐ後、上から降り注ぐ声。
 足音なんて聞こえなかった。クロノですら、戦闘時のように気を張り巡らせていた訳ではないにしろ、全く気が付かなかった。
 すっと、教授は片足をあげる。まるで足元の虫を潰すように。
 そして――
 
 どっ!
 
 アリサの鼻すれすれ、目の前を縫うようにして足が伸び、ヤクザキックの要領でその靴底は正確に縁の顔面を捉えた。人の頬に平手をいれるような張りのある音ではない。鳴らぬ太鼓を叩いたような鈍く内側に響く打撃音。
 そのまま頭部だけが首と泣き別れして千切れるんじゃないかと思う程の勢いで、蹴られた縁の頭部が勢い良く後へと打ち抜かれた。悲鳴はない。
 その衝撃を物語るかのように、抱き上げていたアリサの腕にも冗談じゃない痛みが走る。左腕だった。青年のせいで痛めていた腕である。思わずその衝撃で縁を落としそうになったが、反射的にそれに耐える。流石にコンクリート剥き出しの上へ落下はさせられまい。
 しかし、痛みに耐えきる前に、今度は教授が乱暴に縁の襟元をリボンごと左腕で鷲掴みにして、その腕力で強引にアリサの腕から引き剥がし、絞め上げるように縁のその小さな体を吊るし上げた。
「あっ」
 突然縁を奪われた事に、思わずアリサは声を上げ
 
 右の拳が、見事なまでに縁の腹部へとめり込む。
 
「がは――っ!」
 今度は悲鳴のような呻き声があがり、それと一緒に縁の口から血と胃液が漏れた。
 苦痛に歪む縁の顔と、氷のように冷たい教授の顔。
 何を――『教授』 は縁に、何を――
 いきなり始まった流れるような縁への連撃に、アリサは頭が追いついていかなかった。
 だって、あれだ。確かにアリサは教授の事が嫌いである。会った事はなかったが、それでも保護者失格なのだというのは縁の生活状況を知れば知るほどに思っていた。むしろお茶の煎れ方すら縁が知らなかった時点で、駄目な保護者だと思っていた。
 しかし、縁は何かにつけて教授の事をまるで自分の事のように自慢気に話す。縁の行動パターンは、大半が教授の教えであり、縁の言葉の大半は教授の言葉である。海鳴 縁という少女にとって、保護者たる教授が如何に尊敬の対象であり、如何に信頼を寄せていたかなど、話す言葉や表情を見れば聞くも愚問であった。
 だから、もしかしたら、縁と同じく世間知らずのお馬鹿であるかもしれない、なんて考えもあった。
 教科書通りの机上の論しか知らない縁である。
 善と悪に対して、なのはに語ったようにストレートな意見を持つ縁である。
 だから、そんな縁が全幅の信頼を寄せている教授という人物は、そんなに悪い人ではないかもしれない。
 だが、現実はこの有様で。
「縁、何故殴られるか、分かるか?」
 冷たい、とても冷たい、まるで背中に氷を押しつけられるように冷たい声で、静かに教授は問いかける。
 何故かと。
 それに答えるかのように、縁の視線がふらりと教授へと向けられた。
「―――ああ、分かる」
 絞り出すような声と共に、肯いた。
 次に教授が取るであろう行動が、なんとなくだがアリサは直感的に予想が出来た。殴るな、と。
 立ち上がり止めに入るよりも早く、その予想をなぞるように、教授の拳が振るわれた。
 その細腕のどこにそんな力があるのだろうか、左腕から開放され、同時に腹部の先程と同じ個所へと右の拳を入れられた縁は、その威力をも物語るかのように放物線を描いて弾き飛ばされる。
 背中から受身なしで激突。
 そして糸の切れた操り人形のようにバウンドして、フェンスへと叩きつけられた。
 ああ、漸く現実が頭に追いついてきた。
 『教授』 は、まともな奴じゃない。
 安っぽい靴を鳴らし、教授の足はまっすぐ縁の方を向く。1歩、その足が動いた。
 冷や汗が一筋、背中を流れた気がする。
 分かっていた。アリサは、今自分がしなければならない行動を分かっていた。
 教授を止める。
 縁を助ける。
 恐らく、教授は再び縁へ暴力を振るうだろう。だから彼女を止める。そして、明らかにかすり傷程度ではない縁を問答無用で病院へと運ぶ。
 自分のすべき事くらい、分かっていた。
 分かっていた、が、足が動かなかった。
 怖い。
 怖いのだ。
 目の前の光景の、何もかもが怖く感じる。
 足が竦む。だから、すべき事が分かっていても、動けなかった。
 何故だろう、現実味がまるでない。
 いきなり誰もいなくなった街中に取り残された挙句、変な格好した友人に出会い、黄色い光の壁に囲まれたと思えば次の瞬間に桃色の光に視界を遮断された衝撃的なクリスマスの日よりも、現実味を感じられなかった。確かにあの時も訳が分からなかったが、それでも現実味は感じられた。
 なのに、今の現状はまるでニュース番組のように他人事に感じる。
 自殺も、教授も、現状も。
 ずきずき痛む左腕を抑える事もせず、呆然とアリサは縁を見る。助けなきゃ、助けなきゃ、と思考だけがリピートしながらも、体は一切反応しない。
 だから――
 
「やめろ!!」
 
 両腕を広げ、縁と教授の間に立ち塞がったクロノを、映画でも見るかのようにぽかんと眺めているしかなかった。
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
「だ、大丈夫かな……?」
「だと……思うんやけど……」
 たっぷりと時間を置いてから、呟くように言葉を漏らしたすずかに答えたのは、しかと首から下げた十字架のペンダントを握ったままのはやてであった。なのはとフェイトはそれぞれの相棒を手にしたままだが、それでも言葉なく肩の力が抜ける。
 下から見守るだけに順じてしまったなのは達にとって、屋上の様子は良く分からないのだが、それでも青年は助けられたように見えた。
 落ちそうになった青年を誰かの手が掴んで助け、更にもう1本の手が助けるように差し伸べられる。おそらくだが、前者は縁で、後者はアリサだと思われる。
 それからクロノがフェンスをよじ上り、後少しのところで手が滑ったのか青年の体が落ちかけ――
 
 ぬっと、フェンスの向こう側から見た事がない誰かが現れる。
 
 髪の長い、恐らく女性。
 その女性はフェンスを片手で掴むと、ためらう事なく後へ引っ張り、まるで包装紙でも破るかのように易々とフェンスを引き千切る。そして体を前に倒し、反対の手で落ちる寸前であった青年を掴んで引っ張り上げ、そのまま後へと投げ飛ばす。片手で。
 馬鹿力だ。
 フェンスなんて、人の力だけでそう簡単に破れる柔な代物ではない。更に、落ちる寸前だった青年を掴むのも、前屈の要領で下まで手を伸ばしてから掴み、そして腰の力だけで体を橇ながら持ち上げ、成人男性を投げ飛ばす。力も柔軟性も求められる離れ業である。
 きっと、すずかも成人になったらあれくらいの離れ業が出来るのかもしれない。
「警察呼ぶか?」
 少なくともこの状況は自分達が手出しする分野じゃないなと思いながら問いかけるはやての言葉に、面々は困った顔をするだけで答えられなかった。
 確かに警察を呼んだ方が良いのは分かるのだが……さて、何と説明すればよいのやら。
 自殺しかけている人がいました。助けましたけど。
 ……来てくれないような気がする。
 携帯電話を取り出しながら、内心で己の国語力のなさにつっこみを入れておく。
 
「―――ああ……」
 
 ふと、右の上から降って来るような声に、はやては反射的に顔を向ける。
「ちょっと目を離した隙に、大変な事になっていやがる」
 長身で筋肉質な、大男であった。見るからに体育会系な体をしている。
 右手には買い物袋……溢れる位に紅茶の葉が入っていた。喫茶店かどこかのまとめ買いだろうか、一般家庭で飲みきる量ではない。
 男の額には若干汗がにじんでいる。疲れているのだろうか、それとも冷や汗か油汗だろうか。
 確かに大変な事になってはいたが、今更何を言っているのだろうかと、訝しげにはやては見上げていると、その視線に気が付いたかのように男ははやての方へと顔を向けた。
「すまないけど君、ここに女の……薄い色で長い髪の女の人が入って行かなかった?」
 わりと低い良い声だった。
 いきなり問いかけてきた男の質問に、はやての脳裏にフェンスの向こう側に見えた髪の長い女性の姿が浮かぶ。薄い色の髪、と言えば確かに栗色の髪であったよう泣きはする。
「は、はい、さっき屋上におったような……」
「お、可愛い喋り方」
 少し笑うように、すぐに返事を返したはやての言葉に男は目を細める。
 可愛いとか言われても、あまり嬉しくはない。既に癖になっている方言のせいで、色々言われている経験があるからだ。
 男とは別の意味で目を細めたはやてに気付く事なく、男は一度屋上を見上げて溜息を吐いてから、再びはやてへと視線を戻し……その視線ははやての顔ではなくその下へと向けられていた。
「―――付属の制服……なあ、重ねて悪いけど、君の学校ってもう授業終わってるの?」
「はぁ、まあ、そうですけど」
 どこ見てやがると、さり気なくはやては車椅子を少し後に引きながら答える。
 その答えに、確かに男の顔が引きつったのが分かった。
「……ヤな予感がびしびしするぜ」
 
 
 
 
――――――――――――――――-――――
 夜勤が辛い(泣)
 もうね、スランプとかそんなレベルじゃない、絶不調も良いところ。クロガネです。
 駄目だこりゃ。
 何がって、まずクロガネの文章能力そのものが。
 まずこの話だけでも4回書き直しましたし……それでも上手くいかない。
 とりあえず1ヶ月更新ないので、キリの良いところでUP。
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6件のコメント

[C95] 更新お疲れ様です

更新おつかれさまです。あついですね~~まあ夏ですから、教授・・・・・女の人ですね~~これは、読んでいる私も、アリサ達と同じく、予想外でした。そしていきなりのお仕置き?ちょっと縁が心配ですが、夏の暑さに負けず連載がんばってくださいw
  • 2007-08-15
  • 投稿者 : 小雪
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[C96] 感想

拳で語り合う(?)縁たちに呆然とするアリサたち、
読んでるこちらも呆然だったので、次回の嫌な
予感が的中している苦労人に期待ですね。
  • 2007-08-16
  • 投稿者 : オサフネ
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[C97] コメントありがとうございますー

○小雪さん
 夏です……あつーい、とけるー。
 教授は女性です、性格がぶっ飛んだ。既に暑さに負けかけてますが頑張ります。

○オサフネさん
 まさに鉄拳制裁。
 嫌な予感っていうのは、大抵当たるから嫌なんですよね、実際。
  • 2007-08-16
  • 投稿者 : クロガネ
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[C98] 君が泣くまで殴るのを止めない!

教授登場!!と思っていたら何と言うバイオレンス! 直ぐに児童相談所に連絡だ!110番って何番?(混乱してます)。

こちらも暑いです。昨日今日と警察の試験受けてきましたが、30度の炎天下の下体力検査、冷房が全然効かない部屋で面接、汗だらだらでした。
国会や内閣でクールビズやってるんだから、面接もそうしてほしいですね。
  • 2007-08-18
  • 投稿者 : ミヅキ
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[C99] コメントありがとうございますー

○ミヅキさん
 モチツケー。
 夏場だろうと面接はやる方も受ける方もむさ暑い格好でしますから…・・・死にますね。頑張れー。
  • 2007-08-19
  • 投稿者 : クロガネ
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  • 2008-09-03
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4/6更新 リリカルなのは、短編と呼ぶべきかネタと呼ぶべきか考えた結果これはクロガネ式妄想劇と呼ぶべきなんじゃないのかなぁという曖昧な結論に落ち着きました、みたいなお礼ありです。

魔法の使えない魔法使いの魔法

注意事項!

プロローグ

第1章 『海鳴 縁という少女』
       
基礎情報 第1章終了時点
第2章 『悩み』
         
基礎情報 第2章終了時点
第3章 『誰が為の剣』
           
基礎情報 第3章終了時点
第4章 『教授』
           
基礎情報 第4章終了時点
第5章 『恋ですか?』
           
基礎情報 第5章終了時点
第6章 『切実な事情、迂闊な発言』
           
基礎情報 第6章終了時点
第7章 『縁と看視者』
           
基礎情報 第7章終了時点
第8章 『その言葉、届かない』
           
基礎情報 第8章終了時点
第9章 『失意』
               
基礎情報 第9章終了時点
第10章 『挫けぬ雷刃』
           
基礎情報 第10章終了時点
第11章 『届け、星の光!』
             
基礎情報 第11章終了時点
第12章 『祝福される騎士と風』
 
第13章 『アリサ・バニングスという少女』
第14章 『そして、日常』


本筋関係ないパラレル短編
           

最近の記事

プロフィール

クロガネ

Author:クロガネ
 鉄と書いてクロガネ。文系の皮を被った理数系。人種差別主義。有神無宗派論者。白衣の天使。瞑想で一日潰したことがある。萌えにも燃えにも反応する。二次元より三次元の方が楽しいと思う。宇宙人未来人超能力者魔法使い等特殊な人間じゃなくて本当に良かったと思っている。変な人といわれる。仲間と言うのはチャレンジャーな人、友人と言うのは変わった人、知人と言うのは普通な人。
 これがクロガネ。
 とりあえずメールはこちら↓
kurogane951@yahoo.co.jp

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