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[C632] かいしんのいちげき!扉に150のダメージ!扉は粉砕した!

更新お疲れ様です。

すずかさんのテンションはほんまうなぎのぼりやでぇ・・・・

クロノ君が鬼畜に見えますが正直今回の犠牲者が経緯を最初から知っていたら、アリサを絞め殺したくなるような。

バケモノで人間としての感性をしているって両者にとって不幸にしかならないような気がします。特に不幸なのは縁が強すぎた事ですが。すずか程度の脅威度だったらこんな大惨事にはならなかったのになぁ。

鬼畜ユーノ・・・ゴクリ。
  • 2010-05-14
  • 投稿者 : なまにく
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[C633] やっちまったな

結局クロノもグレアム同様エゴイスト、自分がプレシアに言ったことは何だったのかと。確かに縁の動揺を誘うという点ではこの上ない手です。なのは達を救う事は出来るかもしれませんが、無理やりに連れてってアリサが死亡した場合の措置を具体的に考えてるのだろうか? 親御さんにしてみれば精神崩壊から奇蹟的に回復した娘が誘拐された挙句、「世界の平和を守る為に犠牲になりました」で納得できるわけがない。殴られるどころじゃすまんぞい。

すずかのNGワードを刺激してしまったアリサ…でも個人的に否定する気にはなれませんね。そんなこととすずかは言いますけど、力無きものからすればやっぱり怖いさ。。モラトリアムと言いますが、やらないことのツケが回ってくるのは最終的には本人です。アリサが縁と永遠に会えなくてもそれもまた彼女の自由ではある・・・まあ結局は他人事になっちまうのかな?




  • 2010-05-14
  • 投稿者 : ミヅキ
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[C634] コメントありがとうございまー

○なまにくさん
 すずか、もう一頑張りしていただきます。クロガネはどんだけすずかを苛めたいのか。
 過ぎた力に対して心が弱いとどうなるか、です。人間に核兵器は似合うかどうかという話と似た関係ですが。
 さらりと拘束プレイをするユーノ君は、たぶんユーノ君じゃないと思うのですよ。

○ミヅキさん
 はやてを氷漬けにせず、フェイトやヴォルケンリッターの刑を軽くしている時点でクロノ君も十分にエゴイスト。フェイトやヴィータに対して友達云々で立ちはだかり戦うなのは嬢も十分にエゴイスト。宝石集めは母の為にというフェイトも十分にエゴイスト。魔力蒐集ははやての為にというヴォルケンリッターも十分にエゴイスト。クロガネは貫き通すエゴイストは好きだけど、手段を選ばないエゴイストは嫌いです。だからここのクロノ君は嫌な奴。もー本当に嫌な奴。
 アリサが死亡した場合。ここのクロノ君ならバニングス邸に死体投げ込んで二度と地球に戻らないんじゃなかろうか。嘘です。自分で魔法の使えないアリサを囮に使用する場合、どう頑張ってもアリサが縁にブチ殺される時はクロノ君も殺されている件。いっそクロノ君だけ殺してくれないだろうか。
 すずかのNGワードはちょっと違うかも。すずかがブチギレる理由は、ちょっと違うかも。
  • 2010-05-14
  • 投稿者 : クロガネ
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[C635] ありさはにげだした!しかしすずかからはにげられない!

ついにすずかちゃん覚醒!
アリサちゃん逃げて~、食べられちゃう☆

しかし、クロノ君もごもっとも。
やるべきことは、やるべきときにやらないと意味が無いのです。
頑張ってすずかちゃんを攻略してねん♪

そしてハイパーメガなのはちゃんに超期待。
きっとイデオン的なことになるんだ・・・
  • 2010-05-15
  • 投稿者 : ぎるばと
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[C636] 知ってるかい? 魔王からは逃げられない。

○ぎるばとさん
 流石に食べはしませんが、性的な意味で。
 後悔先に立たずとはよく言ったもので、クロノ君は社会人として正論。正論なんだけどなー……なんかなー……
 イデオン的なこと。惑星真っ二つですね、わかります。
  • 2010-05-15
  • 投稿者 : クロガネ
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魔法の使えない魔法使いの魔法 60

第10章――第4節
――悪を討つ為の悪―――



「ごめんね、なのは」
「ん? 何が?」
「その、海鳴さんの説得役、譲ってもらっちゃって。なのはも海鳴さんと、もう一度ちゃんと話し合いたかったよね」
「にゃはは、実は先日、縁ちゃんとばったり会っちゃって、その時にもう色々話したんだ」
「えっ、いつ!?」
「ちょっと前。まあ、逃げられちゃった訳ですけど……それはともかく、フェイトちゃんさ」
「あ、うん」
「縁ちゃんの説得、頑張って。私の事は本当、全然気にしなくて良いから」
「……うん、頑張るよ」












 その世界に、白の少女が舞い降りた。
 一面見渡す限り砂漠が広がる死の世界。その砂ばかりの地面に、白の少女は大空より自由落下の勢いそのままに着陸する。
 爆音。
 まるで地雷でも爆発したかの如く轟音と、それに見合うだけの砂煙を吹き上げて、白の少女は着陸した。口が裂けても少女らしい可憐な着地とは言えない。
『なのはちゃん、デバイス強化外装、転送するよ!』
「はいっ、お願いしますっ」
 もうもうと舞う砂煙の中、白の少女、高町なのはは念話通信で聞こえるエイミィの言葉に、はっきりとした声色で返した。
 その返事を待っていたかのように、もしくはいっそ返事など最初から待ってなかったかくらいの素早さで、その砂煙の中に白く輝く魔法陣が展開される。転送用の魔法陣だ。
 そして数テンポしてから、一気に砂煙が弾けるようにして晴れた。
 白を基調にしたバリアジャケットに身を包み、左手には相棒であるレイジングハートを待機状態で構えているのは、アースラ隊に絶賛レンタル中の身分なのにアースラ隊に馴染み過ぎな少女、高町なのは。
 その足下には、転送されたばかりの全長2mと少し、最大直径850mm、そこから砲弾が出る訳ではないのにある砲口直径300mmという常識外れの砲撃戦専用デバイス強化外装であるキャノン砲。その巨体が横たわっている。
 そのキヤノン砲を見下ろしてから、なのははレイジングハートに視線を向ける。
「いくよ、レイジングハート」
(( all right ))
 そして強化外装のくぼみに、レイジングハートをがちりとはめ込んだ。はめ込んだ瞬間、その強化外装の隅々まで桜色の光が走り抜ける。
 ぱちんっ、となのはは光が走るその光景を見ながら右手の指を鳴らした。
 その音に反応するように、なのはの両サイドと真後ろの計3箇所に小型の魔法陣が同時に展開され、更には右手の平にも同様に小型の魔法陣が展開される。
 すぅ、と軽く息を吸い。
「――チェーンバインド!」
 その掛け声と共に、右手の平の魔法陣から桜色のチェーンバインドが強化外装に絡みつく。丁度砲口の近く。
 しっかり固定された事を確認するように、ぐっ、ぐっ、と右手で引っ張りながら確かめ、なのはは綱引きでもするかのように腰を落し、そのチェーンバインドを左手で掴む。
「ん――んんっ!」
 思いっきり引っ張る。
 同時にチェーンバインドを魔法陣へ最大出力で巻き戻す。
 更になのはの足首辺りより桜色の羽がはえる。飛行・高速移動魔法であるアクセルフィンによる副産物だ。そのアクセルフィンにより、なのはの身体全体を真後ろへ高速移動させるように働き掛ける。
「んんんっ―――んぁっ!!」
 アクセルフィンにより後方へと高速移動をかけているが、強化外装に絡み付かせたチェーンバインドを巻き戻しているので力が吊り合ってしまう。
「ぁっ――くぅっ!!」
 それでも更に引っ張り……強化外装のその巨体、そのチェーンバインドを巻き付かせた砲口側が僅かに持ち上がる。尻の部分を支点にした、てこの原理だ。
 アクセルフィンが大きく羽ばたく。
 チェーンバインドを巻き戻している魔法陣から、軽く火花のような魔力残渣が飛び散る。
「よぃ、しょぉっ!!!」
 気合一声。
 更に強化外装の砲口側が持ち上がる。
「チェーン、バインド!!」
 それを待っていたかのように、なのはの両脇と後方に出現していた魔法陣から一斉にチェーンバインドが跳び出した。
 砲口側にそれも絡み付き、そしてそれらも一気にチェーンバインドを魔法陣へと巻き戻し始める。
 強化外装がゆっくりと、ゆっくりと立ち上がっていく。
 角度60度。
 こんなものか。
 なのははそう考え、チェーンバインドを直接掴んでいた左手を離し、強化外装の持ち手部分を掴む。
「レイジングハート! 第一固定足展開!」
(( all right ))
 その掛け声と共に、強化外装の中央から2本の “足” が伸び、砂漠の砂に突き刺さる。
 Vの字を引っくり返したようなその足は、しっかりと強化外装のその巨体を倒れさせる事なく支える。
 足が砂に埋まらなくなった事を確認してから、なのはは右手から展開していたチェーンバインドを解除。
「第二固定足展開!」
(( all right ))
 更に強化外装後方からも足が展開され、砂漠の砂に突き刺さり固定される。
 それを確認してから、周りに展開していたチェーンバインドも解除する。
 足は沈まない。砂漠の砂の上でもしっかりと強化外装の巨体を支えている。
 と。
「何だいなのは、一人でもう起こしちゃったのかい? 私が来るまで待ってりゃ良かったのに」
 真後ろから声を掛けられた。
 犬のような耳と尻尾を生やした女性、アルフである。
 アルフは木で出来た大きな箱を両肩に一つづつ担いでおり、何となく絵的におかしい。むしろ箱の大きさがおかしい。それを2つだ。
 その箱を強化外装の傍にどすんっ、と置いてから、アルフは凝った肩を解すようにこきりと一度鳴らしてから起こされた強化外装を眺めた。
「いや、大きいねぇ」
「アルフさん! カードリッジの接続お願いします!」
 暢気に漏らしたアルフに対し、なのはは素早く指示を出す。
 アルフもこっちの陣営なのだ。
 せっかちななのはに、アルフは軽く肩を竦めてから、徐に木の箱の蓋を蹴り飛ばして勢い良く開け放つ。
 その中にはカードリッジ。
 カードリッジの山だ。
 軽く見て1000発はあるだろうか。
 そのカードリッジ全てが、ベルトで連なっている。
 じゃらりとベルトの端を掴んで取り出し、その端ともう一つの箱にも入っているカードリッジのベルト先を繋げる。そして反対の端を引っ張り上げ、強化外装の接続部に差し込む。
(( Load Cartridge ))
 レイジングハートの声と共に、確かめるように即座に1発だけ装填される。
 確かめるように強化外装に再び桜色の光が走り。
(( clear ))
「OK! 問題ないよ!」
 大丈夫のようだ。ここまできて大丈夫じゃなければ困るのだが。
 うん、となのはは頷き、カードリッジが差し込まれたのとは反対側に立つ。
 そちら側は肩に担いで身体を固定させる部分や、グリップ、トリガー、照準機器がついている。要するに、操作側。
 深呼吸するようになのはは大きく息を吸う。
 ゆっくりと、吐く。
 前方に赤い光の魔法陣が展開された。
 三角を基調とした魔法陣。ベルカ式の魔法陣だ。
 展開されてから、その魔法陣の上にゆっくりと一人の少女が浮き出るようにして姿を現す。
「おいっ、フェイトの奴が接触した!」
 現われるや否や、開口一番に唐突な言葉。
 それを待っていたかのように、なのはは頷いて返す。
「犬っころ、強制転送の準備始めるぞ!」
「はいはいチビっ子、元気いいねぇ」
 矢継ぎ早にアルフへ飛ばした少女の言葉に、アルフも頭を掻きながら軽く返す。
 チビっ子。
 その少女、ヴィータの頬が一瞬だけ引き攣る。
「全体的な構築は私がやるから、座標の制御を任せて良いかい? こんだけの “代物” 跳ばすのは初めてになるから、多分座標の制御まで手が回らないと思うんだ」
 が、ヴィータが口を開くよりも、アルフが口にする方が先だった。
 暢気のようにも見えるが、アルフだって十分に焦っている。
 一回開きかけた口をヴィータは閉じ、すぐに再び開く。
「なるべくミッド式に合わせっから、しっかりやれよ」
「はいはい。私を一体誰の使い魔だと思ってんのかねぇ」
 軽口で返すアルフに、ヴィータは小さく舌打ちしながらなのはに向き直す。
 なのはは既に構えていた。
 強化外装に身体を固定し、グリップを確かめるように何度も握り直しながら、照準機を覗き込む。
「アルフさん、ヴィータちゃん」
 構えながら、呼びかける。
 振り向かない。
 緊張した声色。
 だろう。これからやろうとする事は、たぶん、前例がない。
 普通の人が見たら、阿呆な作戦だと口を揃えるだろう。まず成功しないだろうと、そう言うだろう。
 緊張するのは当然かもしれない。
 ああ、とアルフが返す。
 おう、とヴィータが返す。
「――行くよ」
「あいよ」
「任せな」
 グリップを握り締め、照準機を覗き込み、ごくりと喉を鳴らした。
「バリアジャケット、プラス!」
(( all right. Barrier Jacket “Additional armor”))
 その掛け声に応えるように、バリアジャケットの周りに桜色の光が出現する。
 頭部に。
 胸に。
 肩に。
 肘に。
 腕に。
 手に。
 腰に。
 膝に。
 脚に。
 足に。
 スカート部分にも。
 桜色の光が出現し、姿を変える。
 装甲に。
 鎧だ。
 全身を護るかのように、更なる追加装甲を身に纏う。
 身体がずしりとする。通常のバリアジャケットに、更に追加で鎧を着込んだようなものである。
 白を基調とした追加装甲を装着し、なのはは構えたまま姿勢を変えない。
 す、と息を吸った。

「高町なのは、レイジングハート・エクセリオン準備完了――カウント入ります!」












「アリサ・バニングス、君のことを海鳴 縁は大変気にしている」
 挨拶もそこそこに、扉を力強くノックしながら投げ掛けるクロノのその言葉に、すずかは言い表せない不安感のようなものを覚えた。
 飄々としたその態度に、迷いも躊躇もない。
 冷徹。
 冷酷。
 そんな言葉が、ぽっと頭に浮かんだ。
「と言うより、君のことが忘れられないようだ。フェイトやなのは相手にも躊躇っているくらいだ、最も懐いていた相手である君は忘れようがないらしい」
「嫌っ! やめてっ、やめてっ!!」
 それを何故、この場で言うのか。
 扉の向こうから叫ぶようにして拒絶の言葉を叩きつけるアリサの声を聞こうと、クロノの表情はまるで変わらない。クールと言うよりも、無表情と言うべきなのか。
「縁の話しないでよ! 私に縁のこと聞かないでよ!!」
「いいや、聞いてもらう」
 迷いなく、きっぱりとクロノは切り返えした。
 優しさがない。クロノの言葉に、そんな色は欠片ほどにも感じられない。
 ぞわりとする。すずかの腕に軽く鳥肌が出てきた。
 扉を目の前にし、直立不動のまま表情さえ一切変えることなく、クロノは言葉を続ける。

「君は囮になってもらう」

 そう、クロノがほざいた。
 真横で聞きながら、すずかは意味が理解できなかった。
 囮? 何を言っているのだろう。
 クロノの顔を見上げる。
 出会ったばかりの頃は、すずかの方がほんの少しだけ背が高かったはずなのに、今ではすっかり追い越されてしまっている。少年らしい顔つきや声も変わってきていて。
 その表情も声も、堅い。
「――おと、り?」
「君を対海鳴 縁への牽制に使う。人質になれと言えば分かり易いか?」
 姿勢も、表情も、声も、少しも変えることなく、扉の向こうから聞こえたアリサの呟きに、当たり前のことを口にするかの如く平然とクロノが返す。
 鳥肌が、酷い。
 冗談を言っているようには、見えない。
 気がつけば、クロノの服の裾を、すずかは握っていた。
「――――」
「君が拒否しようと拒絶しようと、この扉を叩き壊して拘束してでも連れていく。その覚悟で僕は来た」
 無視された。
 クロノのその執務官服は、防刃の物なのか堅い手触りの服で、嫌でもクロノがそっち側の人だというのが分かってしまう。
「一応聞こう。来てもらえないか?」
「嫌! 嫌! 嫌よっ! 絶対嫌っ!!」
「そうか、残念だ。平和的に連れて行きたかったんだが」
 淡々と口から紡がれるそれが、不穏な響きに聞こえて仕方がない。まるで先の言葉の通り、今から拘束してでも連れて行こうとするかのように。
 すっと、クロノが扉を人差し指でなぞった。
 魔法の事は何も知らないので、何を起こす気なのかはまるで分からないが、それでも嫌な予感が膨らんで仕方がない。
 反射的に、握っていたクロノの服の裾を思いっきり引っ張っていた。思いっきりだ。
 堪らずクロノの身体がよろける。
「ま、待ってください! アリサちゃんはまだ、そっとしておいた方が――」
「逃げるなすずか」
 このままでは扉を壊されるんじゃないかと、慌てて止めに入ったすずかに、クロノは短く一言だけ飛ばした。
 え、と顔を上げる。
 扉へまっすぐ向きながら、クロノは一度だけ目を閉じて、それからすぐにすずかへと顔を向ける。厳しい目つきだった。常に現実と向き合っている、そういう目つきだった。
「理不尽な現実から逃げるのも立ち向かうのも、それは勝手だ。だけどすずか、君はアリサから逃げるな」
 意味が分からない。
 それでもクロノは言う事を一方的に口にしてから、改めて扉へと顔を向けた。
「アリサ、君を連行する」












 荒野に吹く風は、不思議と身に染みる。
 少しだけ肌寒く感じるその気温のせいだけではなく、かた、かた、と小さく震えているフェイトの肩を見ながら、縁はゆっくりと右上の腕を空へと掲げた。
 フェイトは、剣を構えない。
「海鳴さん、こんな事、もう止めよう?」
 敵意はないということを示す為なのか、剣を逆手に持ちながら、フェイトは縁へと言葉を投げ掛けた。小さく肩を震わせながら、少しだけ顔を蒼くして。
 人の身体ならば、鼻で笑っていたところだ。
『止められるものか。私がどれだけ魔導師を殺していると思っている。ここまで来て、魔導師殺しを止める理由などありはしない』
 わざと声を低くして、威嚇するように念話を放つと、フェイトの身体がびくりと震えた。
 怯えている。
 胸が痛んだような気がしたが、気のせいだと無視をする。
 怯えられている。結構じゃないか。人はいつだって物の怪を恐れるものだ。なればこそ、恐れ怯えられてこその物の怪、化け物だ。そんな自分に言い聞かせる言い訳も、慣れてきたものだ。
 未だ小さく震えながらも、フェイトはぐっと息を飲む。唾を飲む。
 それから、それでも、怯えを必死に殺しながらフェイトはきっ、と縁を見やる。剣は構えない。
「だからって、魔導師殺しを続ける理由だって、ないじゃない」
 不思議なことに、声は震えていなかった。
 気丈なものだ。頭にくる。
『いいや、ある』
「嘘だ」
 はっきりと返してきた。
『私を作った魔導師を、私を苦しめてきた魔導師を、私は殺す。復讐だ、簡単な理由じゃないか』
「嘘だ」
 魔導師を殺すその理由すら、真っ向から否定してきた。
 かちんときた。
 構えることなく逆手に持った剣が、かたかたと震えている。
 まっすぐ見やる縁の “視線” を負けじと見返しながら、フェイトは小さく息を吸って。

「その理由が最初に来なかった時点で、復讐が動機になってない事なんて、丸分かりだよ」

 ほざいた。
 反論の言葉が、すぐに出てこなかった。
 そんな事はない。
 たったそれだけの言葉すら出てこなかった。
 復讐が動機になっていないなんて、そんな事は。
 魔導師を殺しても達成感がない。喜びが湧いてくることもない。淡々と殺し回って、壊し回って、それだけの作業感が出てきていて。
 復讐の気持ちが薄れてきているなんて、他の誰でもなく縁自身がよく分かっていることなのに。
「引っ込みがつかなくなったから、暴れているだけにしか、見えないよ」
『――違う』
 やっと出てきた言葉は、とても稚拙な否定の言葉だった。
 空に掲げた右上の掌を中心として、小さな魔法陣が描かれる。ミッドチルダ式とも、ベルカ式とも違う、一風変わった魔法陣。
 “魔王の心臓” と呼ばれる縁の心臓に刻み込まれた、魔王の魔法。
 現れたその魔法陣をフェイトに向ける。
 酔ってしまいそうな魔力の量に、フェイトの顔色が少しだけ悪くなった。
 それでも、フェイトは口を横一文字に閉じてから、息を飲み込んで己に活を入れる。屈そうとしないその姿勢が、縁の神経を逆に逆撫でした。
「海鳴さん、もうこんな事を続け――」

 フェイトの真横を、超高速の弾丸が通過する。

 思わずフェイトは口を閉じてしまった。
 魔法陣を展開していたとは言え、弾丸を形成している時間はほとんどゼロに等しいくらいだ。魔法陣から魔力弾を直接発射していると言われても信用してしまいそうになる。
 それから、分かってはいたが、弾丸に籠められている魔力が非常に濃い。魔力ダメージ設定なら、1発掠めた時点で魔力を根こそぎ奪われるだろう。そんな魔力量を拳大の弾丸に籠められる時点で大分でたらめだ。
 だが。
 怯みそうになる自分を、フェイトは叱りつける。
 視界全体をプラズマシューターで埋め尽くされた光景が蘇る。成す術なく身体中を貫かれた痛みが蘇る。手も足も出ることなく、死にかけるくらいの敗北を喫した記憶が、蘇る。
 膝が大爆笑している。いや、膝だけなんてケチなことは言わない。身体中が震えている。
 細く長く、フェイトは息を吐き出す。みっともないほどに震えていた。
 それでも。
「こんな事を続けたら、駄目だ」
 続けた。
 舌打ちをするように、縁の口から小さくぐじゅりという音が漏れる。
 帰れ。帰ってくれ。
 頭の何処かで、そう思っている自分がいると、縁は感じていた。
 魔導師なのに。
 相手は魔導師なのに。
 例え学校で会話を交わそうと、少し優しくされていようと、アリサの友達であろうと、魔導師なのに。
 アリサの。
『次は、当てるぞ』
「もしも海鳴さんに後ろめたい気持ちがあるなら、人の心があるなら、こんな事からは手を引くべきだ」
 忠告なんぞ、聞く耳を持っていない様子だった。
 身体を震わせて、蒼い顔をして、それでも必死に言葉を続けるフェイトのそれに、縁は軽く笑った。
『化け物に、人の心など求めるな』
「心のありようを決めるのは、心の入れ物の形じゃなくて、生きてきた道が決める」
 逆手に持ったその剣を、フェイト・T・ハラオウンの相棒たるバルディッシュを、手のひらでくるりと回す。
 逆手から順手に。
 片手から両手に。
 武器を、構えた。
 まっすぐ縁を見、バルディッシュをついに構えた。
「私は、私の姉さんと同じ “形” をしてたけど、それでも私の心はフェイト・テスタロッサの心だって、そう教えられた」
『それがどうした。結局それは、人の入れ物じゃないか。私は――』
「化け物が化け物の心しか持っちゃいけないなんて、そんな話はない! ある訳ない!」
 続きの言葉は否定で返された。
 首を振り、語気を強めて。
 思わず縁は舌打ちをしてしまう。化け物は所詮化け物だ。周りが恐れ、怯え、化け物にさせるのだ。
 それを綺麗事で否定されても

「まして、アリサと過ごした時間が、海鳴さんを化け物にするはずが、ない!」

 反射的に、魔力弾をフェイトに撃ち込んでいた。
 その頭に。
 避けられた。
 一歩分だけ横にずれ、危なげなくフェイトはその魔力弾を避ける。
 氷の刃を首筋に当てられるような殺気が、ひしひしと伝わる。アリサの名前を出した途端に豹変した。
 やっぱり、アリサの事をまだ。
 バルディッシュを振るい、魔力刃を形成する。
 大剣を模したザンバーフォームの刃。他のフォームは全て排除した。バリアジャケットもソニックフォームしかない。
 背水の陣。ここからが正念場。
 そう己に言い聞かせてから、フェイトはバルディッシュを両手にて構える。
 縁が牙をむいた。
 怯むな。
 恐れるな。
 恐怖のその先に縁がいるのなら。
 ぐっと、気合いを入れ。
『――殺すぞ、魔導師!!』
「そんな事はさせない! これ以上!!」
 吼える。












「待って下さい!!」
 クロノを弾き跳ばさん勢いで、扉とクロノの間に割って入ったのは、ほとんど反射的なものだった。
 次の言葉を考えていない。
 止めるちゃんとした理由も考えていない。
 ただ、本能的にすずかは割って入っていた。
 冷たいクロノの視線が突き刺さる。肝が冷えるとはこの事か。死線を経験したことのある人間とは、こうも冷たい目が出来るのか。
 クロノの事は、ちょっと不器用だが優しいフェイトの兄、という側面しか知らなかったすずかにとって、仕事の仮面を被ったクロノはまるで別人のように見える。というか別人にしか見えない。これがクロノの本性なのだとしたら、平然と人を囮にたてるのが本性なのだとしたら、見損なう他にない。
 負けじと見返し、いや、睨み返しながら、すずかは両手を広げる。
「退いてくれないか、すずか」
「……待って下さい」
 淡々としたクロノの声。
 冷たい声。
 それでもすずかは動かない。
 アリサを囮に使うとか、冗談じゃない。
 今の状態のアリサを死地に放り込むとか、冗談じゃない。そんな血も涙もないようなこと、認められる訳がない。
 なのは達は行こうと構わない、という訳でもないけれど。
「囮って、何のことですか」
「言葉通りだよ、すずか。フェイト達と海鳴 縁が戦っているところに、アリサを放り込む。少なくとも海鳴 縁はアリサに対して並々ならぬ情を示しているんだ、隙が出来る可能性は高い」
「……っ」
「もしくは、アリサの首元にナイフでも突きつけて、投降しなければアリサの首を斬るぞと脅すか」
 思わずクロノを殴り倒すところだった。
 紅くなりかけた瞳を隠すように、すずかは右手で右目を押さえる。
 見損なった。
 平然と一般人を囮に仕立てる、これがクロノの本性か。
 ぎっ、とすずかは奥歯を噛み締める。我慢することなく殴れば良かったと、全力をもって容赦なく血祭りに上げれば良かったと、そんな物騒な意見が頭の中に浮かんでくる。
 視線で人が殺せるならば、確実にクロノを惨殺しているだろう程の目つきでクロノを睨む。そんなすずかの睨みなど、全く気にもなりませんと言わんばかりに涼しい顔のクロノに、余計に怒りが、いや、殺意がこみ上げてくる。
 殺意だ。
 すずかは今、心の底からクロノを殺したいと思っている。
 殺意を乗せて睨むすずかの視線を真っ向から返し、クロノは小さく笑う。
 失笑、冷笑、嘲笑う。そんな言葉が似合う笑い方。
 この野郎。
「フェイト達は海鳴 縁をここに連れて来てアリサに会わせるつもりらしいが、そんなまどろっこしいやり方よりも、アリサを直接海鳴 縁の前に突き出した方が早いと思わないか?」
 怒り沸騰で熱くなっていたすずかの思考が、クロノのその言葉で一気に冷えた。
 ああ、冷えた。熱くなり過ぎて、逆に冷えた。キれるとは、なるほど、こういう感覚か。
 気がつけば、クロノの襟元を絞め上げていた。
 無意識のことだった、という言い訳はないだろう。熱くなり過ぎて冷えきってしまった頭の隅で、どうすれば確実にクロノの首をへし折れるかと思考している自分がいる。
 ぐっと、絞め上げている手に更に力を込めた。
 それでもクロノは表情をまるで崩さない。
 冷笑のまま、まるで表情が崩れない。
「あなたはそんな――っ!」
「なら聞くが、アリサ!!」
 そんなことを本気で考えているのか。そう叩きつけようとした言葉を、クロノはそれ以上の声量を持ってして遮った。
 アリサの名を呼び。
 すずかから視線を外し。
「もしもフェイト達が海鳴 縁を連れ帰ったとして、君は本当に海鳴 縁と会えるのか!?」
 そんな事を、すずかの背にする扉に向かって叫んでいた。
 声が凄い。声量が凄い。目の前で叩きつけられたその声に、すずかの肌がビリビリと震えた気がする。思わずクロノの襟元を絞め上げていた手の力が抜けてしまう。
「こんな部屋に閉じ籠もって! 差し伸べられる誰の手も振り払って! そのくせ誰よりも助けがほしくて、背中を押してもらいたがってる君が、本当に自力とやらで海鳴 縁と会えるのか!? こんな所に籠もったって何もないんだぞ!!」
「うるさい! うるさい! 止めてよ! 縁の名前、出さないでよ!!」
 振り向く。
 アリサの声だ。返事だ。
 返事である。拒絶であるが、ちゃんとした。
「会いたくないわよ! 縁に、縁に会えないのよ! 怖くて、酷いことして、でも好きで、ごちゃごちゃしてるの!!」
「それを海鳴 縁に言う気か! フェイト達が死にかけてまで連れて来ても、君はそうやって海鳴 縁を拒否するのか!?」
「どの面下げて会えって言うのよ!?」
「どんな面でも君はアリサ・バニングスだろ!!」
 アリサの叫び声に、それでも負けじとクロノも大声にて言い返す。
 愚直なまでに真っ向からの説得でも演じようというのか。囮にしたいだけじゃないか、とすずかは小さく舌を打つ。
 囮にして。
 アリサを囮にして、なのは達を助けたいと。少しでも生き残れるようにしたいと。
 アリサを縁に、会わせたいと。
 反対する必要はないんじゃないのかと、そんな気が一瞬したような気がして、すずかは慌てて首を振る。
 なのは達を見殺しにしたい訳じゃないけれど、見捨てても良いという訳じゃないけれど、だからといってアリサのように魔法が使える訳でもない一般人を戦地に送り込んで良い理由になる訳がない。まして、覚悟を決めたどころか、行きたくないと喚いている子ならば余計に。
 なのは達を、見殺しに、したい訳じゃ、ないけれど。
「世界は君を待ってくれないぞ! モラトリアムなんて言葉でも、世界は君の歩幅に合わせてくれる訳じゃないんだぞ!」
「分かってるわよ! 分かってるわよ!! でも急過ぎるのよ! 気持ちがまるで整理できてないのよ、私!!」
「その整理の間に海鳴 縁は死ぬぞ!」
 息を呑む音が、背後の扉から聞こえた。
 すずか自身もまた、息を呑んだ。
 気持ちの整理など悠長なことをしている間に、死ぬ。
 縁のことを言っているが、言外にそれはなのは達にも当てはまっている。
「例えフェイト達が海鳴 縁を説得しても、海鳴 縁は確実に死罪だ! 君と引き合わせるチャンスだって1度あるかないかだ! 世間が、世界が、そうさせる! 君の意志に全く関係なく、そこで君がぐちゃぐちゃしている間に、海鳴 縁は殺されるんだよ!!」
 世界は、アリサに合わせて動いている訳じゃないから。
 すずかは縁の起こしている事件をなのはとフェイトから聞いているだけで、直接その光景を見て知っている訳ではない。
 だが、なのはとフェイトの縁贔屓である主観の話を聞いても、客観的に判断して縁が裁判に掛けられれば死刑になるなというのは、聞いただけであるすずかでも分かった。それだけのことを縁はしているのだということを、聞いただけで理解した。
 だから、なのは達が縁を連れて来ても、縁はすぐに魔法の世界に連れ戻され、そして死刑になるだろう。なのは達の言うように、再び前のような日常に縁を組み込むことはもう、絶対に無理なのだ。
 それも、なのは達が縁を連れて来られれば、という前提条件の話。
 なのは曰く、フェイト曰く、縁はとても強いとのこと。返り討ちにあう可能性が高いとのこと。すずかはなのは達の実力がどの程度なのかはよく知らないが、他の言を信用するならば魔法の世界ではトップクラスの実力者に名を連ねるだけの力があるらしい。そして、なのは達以上の実力者でさえも瞬殺しているという話だ。縁を説得して連れて来ること自体、すでに絶望的な状況らしい。
 その絶望的な状況を仮に打破したとしても、アリサが縁を拒絶すれば、そこで終了である。先の通り、縁は魔法の世界に連れ戻され、死刑だ。
 だから、縁に会いたいならば、今行かねば。
 駄々をこねている場合でも、うじうじしている場合でも、ない。
 今アリサを連れ出さねば、無理矢理でも連れ出さねば、アリサは縁に会えない。
 それは分かる。
 分かる、が。
 クロノの襟元を絞め上げながらも、すずかは唇を強く噛みしめた。
「なら、君自身が行くしかない! 海鳴 縁に会いに行くしかないんだ! 与えられるチャンスだけじゃ駄目なんだ! 君自身が勝ち取るチャンスがなければ、海鳴 縁には二度と会えないぞ!!」
「…………やめ、てよっ!!!」
 背後の扉が、震えた気がした。
 クロノに負けぬ声量で、アリサが叫び返したのだ。
 その叫び声は、泣いているかのような震えた声で。
 そんな状態のアリサを、無理矢理連れ出すのか? 囮として使うというのか? 冗談じゃない。
「会いに行くって、どの縁に会いに行くのよ!?」
 ……どの?
 どのって、なに?
 思わずすずかは振り向いた。振り向いたその先はただの扉だと知りながらも。
「人を殺す縁!? ちょっと間が抜けてる縁!? 世間知らずの縁!? それとも――」
 一度言葉を切る。息継ぎだろうか。
 その言葉の切り方に、本能的に不穏なものを感じ

「化け物の、縁に会うの!?」

 アリサは、看視者としての縁を間近で見て取り乱している。縁が看視者の姿に成り代わるのを、看視者の予備知識なしで間近で見ていたのだ。友人があんな化け物の姿に成り代われば、普通の精神状態でも取り乱すだろう。
 普通の精神状態でもそれなのに、縁が看視者の姿に成り代わる前々からアリサの精神状態は薄氷の上に立つように危うく、不安定なものだった。ショックが尾を引いている。
 クロノは目を細める。
 本当は、無理矢理連れて行くなんて手は使いたいはずもない。ましてアリサは管理外世界の一般人で、しかもこの世界では年端のいかぬ子供だ。どう考えてもクロノの方が犯罪者である。
 だが、混乱の強いアリサの状態を見ていると、その最悪の手段も視野に入れねばならないみたいである。
 歯噛みしたいのをすずかの手前堪え、あくまで表情を変えずにクロノは説得の言葉を続ける。
「無論、状況によっては君の言う化け物の――っ!?」
 と、言葉途中でクロノがよろめいた。
 貧血とか寝不足とか、そういう体調管理不全のものじゃない。絞め上げていたすずかの手が、急に離されたからだ。
「――っと」
 11の女子とは思えないその力から解放され、クロノはちらりとすずかを確認し。

 鮮血を思わせるほどに赤い瞳をした女の子が、そこにいた。

 左の犬歯が異様に伸びたその女の子が、すずかなのだと一瞬だが認識できなかった。
 雰囲気が、と言うべきか、つい先程までのすずかとは大きく変わっていた。
 振り向くように扉を凝視するすずかは横顔しか見えないが、真っ赤に染まった瞳と牙と呼んで差し支えのない犬歯を除いても、異様な雰囲気を纏っている。
「なにそれ、アリサちゃん」
 口から漏れたのは、低い声。
「アリサちゃんの塞ぎ込んでた理由って、そんなこと、なの?」
 目の前のクロノを無視して、すずかは踵を返して振り返る。
 真っ正面に扉。
 ノックするように、扉を叩こうとするように、すずかは軽く右腕を振り上げる。
 そして、降り下ろし。

 強烈な破壊音と共に、降り下ろしたすずかの右腕が、扉を貫通した。

 貫通だ。粉砕と言っていいかもしれない。
 異常な腕力である。
「ねぇ、アリサちゃん」
 静かに語るすずかの声に、クロノは背中に冷たい汗が流れるのを感じた。
 めり、とすずかは腕を引き抜く。見事に扉は貫通していた。
「なに、それ」
 砕いた扉の穴の先に、頭を抱えて丸まり震えているアリサの姿が、あった。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 本当に最悪だなクロノ君。こんにちはこんばんは、読んでいる人によってはおはようございます、モラトリアムに対しリアルを叩きつけるのは最低の手段じゃないか、クロガネです。
 まぁ、この作中におけるクロノ君が嫌な奴だというのは今更なのですが。

 作中クロノ君が言っていた、世界は君の歩幅に合わせてくれる訳じゃない、というのはクロガネが新人時代だった時に先輩から頂いた言葉で、ある意味モラトリアムとリアルの決定的な差じゃないかなと気に入っている言葉でもあります。
 仕事が遅いからって周りが合わせてくれる訳でもないし、瀕死の人間がいるのに仕事が遅れたら、遅れた分だけ瀕死が死に近づくだけで待ってくれる訳もない。だからといって品質を落として仕事をすれば、瀕死が直接死に繋がるだけで意味はなし。仕事の品質を保つのは社会人として当然で、仕事が遅ければ単純に使えない奴と言われ置いて行かれるだけだよと、その先輩は言ってたのですよ。良い先輩だった。
 ある意味ここのアリサはモラトリアム全開。

 いろんな意味で人気のある囮組はまた次回。
 いやもう、何度書き直してもユーノ君が何と言うか……陰湿と言うべきか卑怯と言うべきか、何故かサドくなる。おかしいな、誰が悪人だったっけ。
 ガンザ君? ああ……うん。

 化け物、という単語を作中ではかなり使ってますが、さて、本当の化け物は自分を化け物と定義するだろうか。
 人間が見て化け物でも、化け物自身は産まれた時から化け物だから、自身が周りとは違うとは理解していても “化け物” と言うのだろうか。そもそも化け物って定義は、人間の感性が決めた定義なのだから、化け物が自身を化け物だと思っているならばそれは人間の感性が多少は通用している証拠じゃないのだろうか。
 しかし姿形が人間と違い過ぎていれば確かに化け物。指が3本で妖怪人間だと迫害されるというのが、冗談じゃなく現実に起こっている訳ですし。
 うちの縁のようなのに人間だと言うのは軽率な気はしますが、どうなんだろう。

 アルフが久しぶり過ぎる。もしかして1章以来?
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5件のコメント

[C632] かいしんのいちげき!扉に150のダメージ!扉は粉砕した!

更新お疲れ様です。

すずかさんのテンションはほんまうなぎのぼりやでぇ・・・・

クロノ君が鬼畜に見えますが正直今回の犠牲者が経緯を最初から知っていたら、アリサを絞め殺したくなるような。

バケモノで人間としての感性をしているって両者にとって不幸にしかならないような気がします。特に不幸なのは縁が強すぎた事ですが。すずか程度の脅威度だったらこんな大惨事にはならなかったのになぁ。

鬼畜ユーノ・・・ゴクリ。
  • 2010-05-14
  • 投稿者 : なまにく
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[C633] やっちまったな

結局クロノもグレアム同様エゴイスト、自分がプレシアに言ったことは何だったのかと。確かに縁の動揺を誘うという点ではこの上ない手です。なのは達を救う事は出来るかもしれませんが、無理やりに連れてってアリサが死亡した場合の措置を具体的に考えてるのだろうか? 親御さんにしてみれば精神崩壊から奇蹟的に回復した娘が誘拐された挙句、「世界の平和を守る為に犠牲になりました」で納得できるわけがない。殴られるどころじゃすまんぞい。

すずかのNGワードを刺激してしまったアリサ…でも個人的に否定する気にはなれませんね。そんなこととすずかは言いますけど、力無きものからすればやっぱり怖いさ。。モラトリアムと言いますが、やらないことのツケが回ってくるのは最終的には本人です。アリサが縁と永遠に会えなくてもそれもまた彼女の自由ではある・・・まあ結局は他人事になっちまうのかな?




  • 2010-05-14
  • 投稿者 : ミヅキ
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[C634] コメントありがとうございまー

○なまにくさん
 すずか、もう一頑張りしていただきます。クロガネはどんだけすずかを苛めたいのか。
 過ぎた力に対して心が弱いとどうなるか、です。人間に核兵器は似合うかどうかという話と似た関係ですが。
 さらりと拘束プレイをするユーノ君は、たぶんユーノ君じゃないと思うのですよ。

○ミヅキさん
 はやてを氷漬けにせず、フェイトやヴォルケンリッターの刑を軽くしている時点でクロノ君も十分にエゴイスト。フェイトやヴィータに対して友達云々で立ちはだかり戦うなのは嬢も十分にエゴイスト。宝石集めは母の為にというフェイトも十分にエゴイスト。魔力蒐集ははやての為にというヴォルケンリッターも十分にエゴイスト。クロガネは貫き通すエゴイストは好きだけど、手段を選ばないエゴイストは嫌いです。だからここのクロノ君は嫌な奴。もー本当に嫌な奴。
 アリサが死亡した場合。ここのクロノ君ならバニングス邸に死体投げ込んで二度と地球に戻らないんじゃなかろうか。嘘です。自分で魔法の使えないアリサを囮に使用する場合、どう頑張ってもアリサが縁にブチ殺される時はクロノ君も殺されている件。いっそクロノ君だけ殺してくれないだろうか。
 すずかのNGワードはちょっと違うかも。すずかがブチギレる理由は、ちょっと違うかも。
  • 2010-05-14
  • 投稿者 : クロガネ
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[C635] ありさはにげだした!しかしすずかからはにげられない!

ついにすずかちゃん覚醒!
アリサちゃん逃げて~、食べられちゃう☆

しかし、クロノ君もごもっとも。
やるべきことは、やるべきときにやらないと意味が無いのです。
頑張ってすずかちゃんを攻略してねん♪

そしてハイパーメガなのはちゃんに超期待。
きっとイデオン的なことになるんだ・・・
  • 2010-05-15
  • 投稿者 : ぎるばと
  • URL
  • 編集

[C636] 知ってるかい? 魔王からは逃げられない。

○ぎるばとさん
 流石に食べはしませんが、性的な意味で。
 後悔先に立たずとはよく言ったもので、クロノ君は社会人として正論。正論なんだけどなー……なんかなー……
 イデオン的なこと。惑星真っ二つですね、わかります。
  • 2010-05-15
  • 投稿者 : クロガネ
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4/6更新 リリカルなのは、短編と呼ぶべきかネタと呼ぶべきか考えた結果これはクロガネ式妄想劇と呼ぶべきなんじゃないのかなぁという曖昧な結論に落ち着きました、みたいなお礼ありです。

魔法の使えない魔法使いの魔法

注意事項!

プロローグ

第1章 『海鳴 縁という少女』
       
基礎情報 第1章終了時点
第2章 『悩み』
         
基礎情報 第2章終了時点
第3章 『誰が為の剣』
           
基礎情報 第3章終了時点
第4章 『教授』
           
基礎情報 第4章終了時点
第5章 『恋ですか?』
           
基礎情報 第5章終了時点
第6章 『切実な事情、迂闊な発言』
           
基礎情報 第6章終了時点
第7章 『縁と看視者』
           
基礎情報 第7章終了時点
第8章 『その言葉、届かない』
           
基礎情報 第8章終了時点
第9章 『失意』
               
基礎情報 第9章終了時点
第10章 『挫けぬ雷刃』
           
基礎情報 第10章終了時点
第11章 『届け、星の光!』
             
基礎情報 第11章終了時点
第12章 『祝福される騎士と風』
 
第13章 『アリサ・バニングスという少女』
第14章 『そして、日常』


本筋関係ないパラレル短編
           

最近の記事

プロフィール

クロガネ

Author:クロガネ
 鉄と書いてクロガネ。文系の皮を被った理数系。人種差別主義。有神無宗派論者。白衣の天使。瞑想で一日潰したことがある。萌えにも燃えにも反応する。二次元より三次元の方が楽しいと思う。宇宙人未来人超能力者魔法使い等特殊な人間じゃなくて本当に良かったと思っている。変な人といわれる。仲間と言うのはチャレンジャーな人、友人と言うのは変わった人、知人と言うのは普通な人。
 これがクロガネ。
 とりあえずメールはこちら↓
kurogane951@yahoo.co.jp

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